健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

スターフルーツ、ゴレンシ [英]Starfruit、Carambola [学名]Averrhoa carambola L.

概要

スターフルーツ (ゴレンシ (五斂子) ) はセイロン島、西マレーシア原産のカタバミ科の常緑低〜小高木。高さ8 m程度に生長する。スターフルーツの名称は果実の横断面が五角形の星形をしていることが由来である。甘味が強い甘味種と、酸味が強い酸味種とがある。

●有効性
俗に、「頭痛によい」「咳によい」「下痢によい」などと言われているが、人においては信頼できる十分な情報が見当たらない。


●安全性
果実および果実で作成したジャムを通常の食品として摂取する場合では健康被害は報告されていないが、シュウ酸を豊富に含むため、過剰な量を長期間にわたって摂取することは避けた方がよい。腎疾患患者による果実またはジュースの摂取により死亡例を含む中毒が多数報告されているため、腎疾患に罹患している人は摂取を避ける。



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法規・制度

■食薬区分
・葉、実:「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に該当する。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・シュウ酸 (29) (76) (101) 、カロテノイド類 (101) (103) 、ポリフェノール類 (103) などを含む。
・スターフルーツの酸味はシュウ酸に由来し、果実が成熟するにつれてシュウ酸含有量は減少する (103) 。

分析法

・葉および果実中のシュウ酸をHPLC法にて分析した報告がある (102) (103) 。
・果実中のポリフェノール類をHPLC/MSにて分析した報告がある (PMID:14753772)

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。



安全性

危険情報

<一般>
・果実および果実で作成したジャムを通常の食品として摂取した場合には、健康被害は報告されていないが、シュウ酸を豊富に含むため、過剰な量を長期間にわたって摂取することは避けた方がよい (101) 。
<妊婦・授乳婦>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<被害事例>
・腎疾患に罹患している人が果実またはジュースを摂取したことによる健康被害が多数報告されている (104) 。
・透析患者6名 (ブラジル) が、スターフルーツ含有ジュース2〜3杯または150〜200 mLを摂取したところ、精神錯乱、意識障害などを生じ、1名は死亡した (PMID:9550629)
・透析患者20名 (台湾) が、スターフルーツ摂取後に四肢のしびれ、筋肉衰弱、しゃっくり、意識障害、発作などを呈し、内8名が死亡した (PMID:10676715)
・透析患者7名 (香港) が、スターフルーツを摂取した直後にしゃっくり、混乱、嘔吐、意識障害、筋肉痙攣、高カリウム血症などを生じた (PMID:12823678)
・糖尿病、腎不全の既往歴がある67歳女性 (台湾) が、スターフルーツを摂取したところ、1〜2時間後に急性発作および吐き気を生じ、奇行、奇怪発言の後、昏睡状態になり、後方可逆性脳症と診断された (PMID:21210331)
・糖尿病性慢性腎症の76歳女性 (香港) が、スターフルーツを摂取し、直後に発作と昏睡を生じた (PMID:19342744)
・健康な男性2名 (台湾) が、酸味種のスターフルーツジュースを摂取し、数時間後に吐き気、嘔吐、腹痛、腰痛、急性腎不全を生じ、急性シュウ酸塩腎症と診断された (PMID:11157385)
・アトピー性皮膚炎、喘息、花粉症の既往歴があり、キウイフルーツ、パパイヤを食べて口腔アレルギー症候群の症状を生じた経験のある27歳女性 (日本) が、スターフルーツを摂取 (摂取量不明) してから15分以内に、口唇、口腔内、外耳道の痒みおよび灼熱感、手を中心とする皮膚の紅斑、びらん、亀裂および苔癬を生じた。プリックプリックテストおよび特異的IgE検査の結果からスターフルーツによる口腔アレルギー症候群と診断された (PMID:26433542)
・定期的に血液透析を受けている2型糖尿病がある65歳女性 (台湾) が、スターフルーツ1個 (約20 g) を摂取したところ、約8時間後に難治性吃逆を生じた後、昏睡状態となり、部分発作を生じ入院。スターフルーツ関連脳症が疑われたが、持続的血液透析によって改善し、退院した (PMID:29045047)
・全身性エリテマトーデス (SLE) があり、ヒドロキシクロロキンとステロイド治療を受けている51歳女性 (中国) が、SLEの症状再燃により、スターフルーツや複数のハーブを含むオーガニックフルーツジュースの摂取を約1ヶ月間摂取したところ (摂取量不明) 、急性腎障害を生じ、腎生検によりSLEに起因するループス腎炎とともにシュウ酸腎症と診断された。当該ジュースの摂取中止および加療により改善した (2017253576) 。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<動物・試験管内>
・動物実験 (ラット) において、果汁を経口摂取させた後にカルバマゼピン (抗てんかん薬:CYP3A4基質) を投与したところ、カルバマゼピンの血中濃度 (AUC) が増加した (PMID:16326816)
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、果汁はCYP1A2、CYP2A6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A4を阻害した (PMID:18261370)

動物他での
毒性試験

1.LD50 (半数致死量)
・根を除いた抽出物を投与:マウス腹腔内500 mg/kg (91) 。
2.TDLo (最小中毒量)
・茎を投与:ラット経口5 g/kg (91) 。
3.その他
・スターフルーツから抽出した物質をラットの脳内に投与したところ、間代性強直性痙攣が生じ、てんかん重積症状態が生じた (PMID:15843046)
・SD系雄性ラットを用いたin vivo試験において、酸味種果汁 (シュウ酸塩0.2 M含有) を2 mL/kg、単回経口投与したところ、クレアチニンクリアランスの低下および腎組織における用量依存的なアポトーシスが認められた (PMID:18294746)

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・通常の食品として摂取した場合には、健康被害は報告されていないが、過剰な量を長期間にわたって摂取することは避けた方がよい。
・腎疾患に罹患している人での健康被害が多数報告されている。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・調べた文献の中に見当たらない。

参考文献

(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(29) 牧野和漢薬草大図鑑 北隆館
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」 (別添2、別添3、一部改正について)
(34) 有用植物和・英・学名便覧 北海道大学図書刊行会 由田宏一
(76) 日本食品大事典 医歯薬出版株式会社
(80) 植物レファレンス事典 日外アソシエーツ
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(101) PDR for Herbal Medicines Fourth Edition,Thomson.
(102) 園芸学研究.2004;3(4):415-9.
(103) 日本作物学会九州支部会報.2011;77:68-72.
(104) 健康食品中毒百科 丸善株式会社 内藤裕史著
(PMID:9550629) Nephrol Dial Transplant. 1998 Mar;13(3):570-2.
(PMID:10676715) Am J Kidney Dis. 2000 Feb;35(2):189-93.
(PMID:15843046) Neurochem Int. 2005 Jun;46(7):523-31.
(PMID:11157385) Am J Kidney Dis. 2001 Feb;37(2):418-22.
(PMID:12823678) Intern Med J. 2003 Jul;33(7):314-6.
(PMID:18261370) J Pharm Pharm Sci. 2007;10(4):496-503.
(PMID:16326816) Drug Metab Dispos. 2006 Mar;34(3):343-5.
(PMID:21210331) Acta Neurol Taiwan. 2010 Dec;19(4):287-91.
(PMID:19342744) Hong Kong Med J. 2009 Apr;15(2):149-52.
(PMID:14753772) J Chromatogr A. 2004 Jan 2;1022(1-2):67-75.
(PMID:18294746) Food Chem Toxicol. 2008 May;46(5):1744-52.
(PMID:26433542) Allergol Int. 2015 Oct;64(4):393-5.
(PMID:29045047) Ther Apher Dial. 2017 Dec;21(6):635-637
(2017253576) Int Med J. 2016;23(4):440-442.

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