健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

コラーゲン [英]Collagen [学名]-

概要

コラーゲンは、皮膚、血管、腱、歯などの組織に存在する繊維状のタンパク質で、からだを構成する全タンパク質の約30%を占める。コラーゲンは様々な構造で存在し、発見された順に儀拭↓況拭△箸いΨ燭箸靴栃類される。加熱により変性したものがゼラチン (変性コラーゲン) で、通常のスープなどの食品から摂取している。サプリメントとして利用されているものの多くは、コラーゲンの加水分解物 (コラーゲンペプチド (低分子コラーゲンと記載されていることも多い)) である。コラーゲンペプチドは、アミノ酸が2から100以下の混合物であり、構成されるアミノ酸はグリシンやプロリンが多く、必須アミノ酸のトリプトファンが含まれていないため栄養価は低い。コラーゲンを多く含む食品としては、鶏の手羽や、フカヒレ、牛すじ、鶏皮などがある。


●有効性
俗に、「美容によい」「骨・関節疾患に伴う症状の緩和によい」などと言われている。コラーゲンペプチドは肌の老化改善、況織灰蕁璽殴鵝▲灰蕁璽殴鵐撻廛船匹蓮∧儼狙関節症の痛みの改善に有効性が示唆されている ものの、況織灰蕁璽殴鵑蓮関節リウマチに効果がないことが示唆されている。


●安全性
儀織灰蕁璽殴鵝▲灰蕁璽殴鵐撻廛船匹涼算間の適切な摂取、況織灰蕁璽殴鵑寮歇茲蓮安全性が示唆されている。妊娠中・授乳中の機↓況織灰蕁璽殴鵝▲灰蕁璽殴鵐撻廛船匹寮歇茲蓮⊃頼できる十分な情報が見当たらないため、自己判断での摂取を控えること。



コラム (一般の方向け) :「コラーゲンって本当に効果があるの?

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法規・制度

■食薬区分
「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に該当する。

■食品添加物
一般飲食物添加物:製造用剤

成分の特性・品質

主な成分・性質

・コラーゲンは立体構造中に3重らせん構造を持つ。アミノ酸組成のうち、グリシンが1/3を占め、プロリン、ヒドロキシプロリンおよびリシン、ヒドロキシリシンを含む 。ヒドロキシリシン残基に糖鎖がグリコシド結合している (32) 。

分析法

・試料を加水分解した後、ヒドロキシプロリンを標準として比色定量 (558 nmの吸光度) するBergman&Loxley法がある。コラーゲン含量はヒドロキシプロリン量を算出し、その値に7.25 (ウシの筋肉内の場合) を乗じて算出している報告がある (101) (102) 。

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

一般情報
・況織灰蕁璽殴鵑蓮関節リウマチに効果がないことが示唆されている (94) 。
RCT
・疲労の自覚があり、免疫力スコア (SIV) が低めの成人50名 (平均46.1±6.6歳、試験群25名、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、魚由来コラーゲンペプチド5 g×2回/日を8週間摂取させたところ、免疫力スコアの増加が認められた。一方、免疫細胞数に影響は認められなかった (2015307779) 。

骨・筋肉

一般情報
・況織灰蕁璽殴鵝▲灰蕁璽殴鵐撻廛船匹蓮∧儼狙関節症の痛みの改善に有効性が示唆されている (94) 。
RCT
・軽度の膝痛のある成人 (日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、ブタ皮由来コラーゲン分解物2 g (トリペプチド300 mg相当) /日 (22名、平均48.1±10.8歳) または4 g (トリペプチド600 mg相当) /日 (21名、平均48.0±7.7歳) を10週間摂取させたところ、2 g摂取群で医師の診断スコア6項目中1項目 (水腫) 、4 g摂取群で1項目 (摩擦音) の低下が認められた。一方、いずれの群においても日本版変形性膝関節症患者機能評価に影響は認められなかった (2016233081) 。

・サルコペニアの高齢男性53名 (試験群26名、平均72.3±3.7歳、ドイツ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、週3セッションのレジスタンス運動プログラムとともに、コラーゲンペプチド15 g/日を12週間摂取させたところ、除脂肪体重の増加、膝伸展力の向上、体脂肪率および体脂肪量の減少が認められた。一方、体重、骨量に影響は認められなかった (PMID:26353786)
・適度な運動習慣のある健康な成人男性24名 (試験群12名、平均24.1±4.3歳、イギリス) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、コラーゲンペプチド10 g×2回/日を事前に7日間およびドロップジャンプ運動前後に摂取させたところ、筋力指標 (カウンタームーブメントジャンプ) の回復速度上昇が認められた。一方、筋肉痛、等尺性収縮、気分の尺度 (BAM+) 、血液マーカー (白血球、好中球、単球、リンパ球) 、筋損傷マーカー (ALT、AST、LDH、クレアチンキナーゼ) 、炎症マーカー (IL-6、β-NGF) および骨代謝マーカー (P1NP、β-CTX) に影響は認められなかった (PMID:30783776)
・関節痛の患者200名 (試験群100名、平均65.70±7.83歳、ベルギー) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、コラーゲン加水分解物1,200 mg/日を6ヶ月間摂取させたところ、肩・肘・手、腰椎の関節痛の自覚症状が減少した。一方、腰、膝の関節痛には影響は認められなかった (PMID:22500661)
・運動時、身体活動に伴う膝関節の不快感がある男女55名 (試験群27名、平均46.1±1.5歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、非変性況織灰蕁璽殴10.4±1.3 mg/日を120日間摂取させたところ、膝伸展の改善が認められた。一方、膝の屈曲、ステップミル運動後の膝関節痛発症までの時間とその回復までの時間、6分間の歩行距離と1日の歩数、疼痛や変形性膝関節症主観的スコア (KOOS Knee survey) 、スタンフォード運動行動尺度に影響は認められなかった (PMID:24153020)
・膝の変形性関節症の患者186名 (インド) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、非変性況織灰蕁璽殴鶸淪物40 mg/日(63名、平均53.5±0.99歳) またはグルコサミン1,500 mg/日+コンドロイチン1,200 mg/日(65名、平均52.6±1.02歳) を180日間摂取させたところ、非変性況織灰蕁璽殴鷏欧琶儼狙関節症指標 (総合判定) や痛み指数、重症度指数の改善が認められた (PMID:26822714)

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

一般情報
・コラーゲンペプチドは、肌の老化改善に有効性が示唆されている (94) 。
RCT
・健康な成人女性39名 (20〜30歳、試験群20名、日本) を対象とした二重盲検プラセボ対照試験において、コラーゲンペプチド10 gを含む飲料を60日間摂取させたところ、皮膚の保湿能に影響は認められなかった (2005119390) 。
・健康な成人女性120名 (35〜55歳、試験群91名、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、ブタ皮由来コラーゲンペプチド2 g/日 (28名、平均46.6±4.8歳) 、5 g/日 (30名、平均44.3±5.7歳) 、10 g/日 (33名、平均44.8±6.4歳) を含む飲料を8週間摂取させたところ、5 g/日以上摂取にて皮膚弾力性の増加が認められた。一方、皮膚水分量、シワ、キメ、肌状態の主観評価に影響は認められなかった (2011190269) 。
・健康な成人女性88名 (試験群45名、平均49.7±6.9歳、日本) を対象とした二重盲検プラセボ対照試験において、魚由来コラーゲンペプチド5 g/日を8週間摂取させたところ、経皮水分蒸散量、角層水分量、皮膚粘弾性、皮膚画像解析によるシミ、シワ、美容専門家による触診・視診に影響は認められなかった (2015110131) 。
・健康な成人男性51名 (試験群25名、平均40.9±11.6歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、魚由来コラーゲンペプチド5 g/日を4週間摂取させた後、紫外線照射を行い8日間観察したところ、紫外線照射部の紅斑、メラニン量、水分量、経皮水分蒸散量に影響は認められなかった (2015248444) 。
・成人45名 (30〜55歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、魚うろこ由来コラーゲンペプチド0.99 g/日 (15名) 、3.0 g/日 (15名) を夕食後から就寝する前までに12週間摂取させたところ、いずれの群も顔肌の水分量、油分量、キメ、赤み評価数と面積、毛穴の数、色素沈着の数と面積、眼下のしわ本数、目尻のしわ総長さと面積、色味に影響は認められなかった (2018209943) 。

・健康な女性69名 (ドイツ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、コラーゲン加水分解物2.5 g/日 (23名、平均48.7±4.8歳) または5.0 g/日 (23名、平均47.2±5.7歳) を8週間摂取させたところ、いずれの群も皮膚弾性の改善が認められた。一方、皮膚水和性、経皮水分蒸散量、肌荒れに影響は認められなかった (PMID:23949208)
・健康な成人女性56名 (試験群28名、平均43.31±4.70歳、中国) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、プロリルヒドロキシプロリンとヒドロキシプロリルグリシンを含む特異なコラーゲン加水分解物2.5 g/日を8週間摂取させたところ、皮膚の弾力が増加し、肌荒れが減少した (2015307781) 。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。



安全性

危険情報

<一般>
・儀織灰蕁璽殴鵝▲灰蕁璽殴鵐撻廛船匹涼算間の適切な摂取は、安全性が示唆されている (94) 。
・II型コラーゲンの摂取は、安全性が示唆されている (94) 。
・ニワトリのII型コラーゲンの摂取は、食欲不振、嘔吐、胃の不快感、口内炎、膨満感、吐き気、げっぷなどの胃腸症状、トランスアミナーゼ濃度の上昇などを生じる可能性ある (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・機II型コラーゲン、コラーゲンペプチドの安全性は信頼できる十分な情報がないため、自己判断での摂取を控えること (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<その他>
・ゼラチンなどコラーゲン含有食品に対するアレルギーを有する人はII型コラーゲンの摂取を避けた方がよい (94) 。
<被害事例:国内>
・アトピー性皮膚炎の既往歴がある29歳女性が、コラーゲン飲料を2ヶ月間摂取したところ (摂取量不明) 、四肢の掻痒および浮腫が生じて医療機関を受診、好酸球数の顕著な増加が認められた。コラーゲン飲料の摂取中止により改善、DLSTにおいて当該製品が陽性であったため、コラーゲン飲料による好酸球増多症と診断された (2011047614) 。
・35歳女性が、ブルーベリーやコラーゲンなど、数種類のサプリメントを1年間、毎日摂取したところ (摂取量不明) 、3ヶ月前から全身に蕁麻疹様紅斑を生じて医療機関を受診、真皮の浮腫、好酸球浸潤が認められた。DLSTにおいてブルーベリーとコラーゲンサプリメントが陽性、摂取中止により軽快した (2013308481) 。
・アトピー性皮膚炎の改善を目的として酵素処理した魚由来コラーゲン含有保湿液を15ヶ月間使用していた30歳女性が、加水分解魚由来コラーゲンペプチド含有サプリメント1包を摂取して数分以内に口唇の腫れ、目、喉、性器の痒み、気管収縮を生じることを2回経験した。さらに、サプリメントと同じ魚由来コラーゲンペプチド含有グミ1個を摂取して同様の症状を生じた。プリックテストで、魚由来ゼラチン、使用していた3製品およびこれらに含まれていたコラーゲンに陽性を示した。保湿液によって経皮感作した低分子コラーゲンの摂取を原因とするアナフィラキシーと診断された (PMID:27569115)
・79歳女性が、コラーゲンペプチド含有サプリメントを6ヶ月間摂取したところ (摂取量不明) 、1ヶ月前から活動性低下、意識障害が生じ、医療機関を受診。検査にて高カルシウム血症、類上皮肉芽腫を認めた。摂取中止により改善し、DLSTにてコラーゲン含有サプリメントが陽性であったため、サプリメント摂取による肺サルコイドーシスと考えられた(2017365396) 。
<被害事例:海外>
・変形性膝関節症の83歳男性 (アメリカ) が、グルコサミンとコンドロイチンを含むサプリメント (グルコサミン塩酸塩1.5 g、コンドロイチン/ メチルスルフォニルメタン複合1.25 g、コラーゲン (含有量不明) 、AKBA含有ボスウェリア・セラータ樹脂抽出物125 mg、ホウ素3 mg/日含有) を2週間摂取したところ、外耳の軽度の掻痒、紅斑が4ヶ月継続した後、両側耳介軟骨炎を呈し受診。検査によりサプリメントが関連した再発性多発軟骨炎と診断され、摂取を中止したが改善せず加療した (PMID:21077795)
<被害事例:その他>
・コラーゲン注入の副作用として、遅延型陽性反応 (7例) 、ビーズ状反応 (165例) 、点状出血斑 (13例) 、紫外線による異常反応 (2例) が報告されている (1993171006) 。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

調べた文献の中に見当たらない。

動物他での
毒性試験

・ラットに、ウシ真皮由来の注射用コラーゲンを皮下投与したところ、石灰沈着およびその周囲の異物肉芽腫の形成が認められた (1992177209) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

-

総合評価

安全性

・儀織灰蕁璽殴鵑涼算間の適切な摂取は、安全性が示唆されている。
・II型コラーゲンの摂取は、安全性が示唆されている。
・妊娠中・授乳中の機II型コラーゲンの摂取は、信頼できる十分な情報が見当たらないため、自己判断での摂取を控えること。
・儀織灰蕁璽殴鵝▲灰蕁璽殴鵐撻廛船匹寮歇茲砲茲螳瀋仮評、ニワトリのII型コラーゲン摂取により食欲不振、嘔吐、胃の不快感、口内炎、膨満感、吐き気、げっぷなどの胃腸症状、トランスアミナーゼ濃度の上昇などを生じる可能性がある。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・信頼できる十分な情報が見当たらない。

参考文献

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(2005119390) 健康・栄養食品研究. 2004; 7(3):45-52
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