健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

活性炭 [英]Activated Charcoal、Charcoal [学名]Carbon

概要

活性炭は、泥炭、石炭、木材、ココナッツの殻などを嫌気的な条件で約900℃まで加熱して作られる吸着性の高い炭素である。


●有効性
俗に、「腸内洗浄によい」「老廃物の排泄によい」などと言われているが、急性毒性に対する標準的治療の一部として摂取する場合、おそらく有効であるが、その他有効性については、信頼できる十分な情報が見当たらない。


●安全性
短期間の摂取はおそらく安全である。



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法規・制度

■食薬区分
「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」にも「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」にも該当しない。

成分の特性・品質

主な成分・性質

-

分析法

-

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

一般情報
・急性毒性に対する標準的治療の一部として摂取する場合、おそらく有効である (94) 。
メタ分析
・2008年11月までを対象に2つのデータベースで検索できた試験64報について検討したメタ分析において、服薬の4時間後までの活性炭摂取は、解毒効果が認められた (PMID:19194372)

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。



安全性

危険情報

<一般>
・短期間の摂取はおそらく安全である (94) 。
・有害事象として、便秘、黒便の原因となる可能性がある。まれに、消化管閉塞、誤嚥を起こす可能性がある (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・短期間の摂取は、安全性が示唆されている (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<被害事例>
・65歳女性 (韓国) が活性炭を10 g/日、約3年間摂取し、慢性の下痢を伴う末端回腸へのメラニン沈着を起こした (PMID:22066103)
・42歳男性 (韓国) が活性炭を2年間摂取し (摂取量不明) 、慢性の腹部の不快感と消化不良を伴う回腸へのメラニン沈着を起こした (PMID:18329029)
・52歳女性 (韓国) が活性炭粉末約10 g/日を2年間摂取し、慢性の軟便を伴う末端回腸へのメラニン沈着を起こした (PMID:20078667)
・胃がん患者3名 (37歳男性、52歳男性、55歳男性、韓国) の腹腔内化学療法の実施に活性炭375 mgを用いたところ、異物肉芽腫を発症した (PMID:17334877)
・抗うつ薬を多量に服用した39歳女性 (アメリカ) の治療に活性炭50 gを4時間おきに2回経口投与したところ、4日後に腹膜兆候を示し、活性炭による腸管穿孔と診断された (PMID:8163807)
・テオフィリン中毒の64歳女性 (アメリカ) の治療に活性炭50 gを2時間おきに計350 g投与したところ、5日後に吐き気、便秘、腹痛、腹部膨満、脱水を伴う腸閉塞を起こし、開腹術により4.5×5×3 cm大の活性炭が摘出された (PMID:8010540)
・アレルギー体質の27歳女性看護士 (日本) が、粉末薬用活性炭をビーカーに入れ水道水で溶解していたところ、激しい咳を呈し、活性炭の吸入による急性喉頭炎と診断された (1988087768) 。

禁忌対象者

・腸閉塞の場合、使用禁忌 (94) 。

医薬品等との
相互作用

<ヒト症例>
・テオフィリン中毒の2名 (61歳女性、77歳女性、アメリカ) の治療に活性炭とクエン酸マグネシウムを経管投与し、高マグネシウム血症を呈した (PMID:2909356)

<理論的に考えられる相互作用>
・下剤との併用により、特に乳児において、電解質異常や代謝性アシドーシスの原因となる可能性がある (94) 。
・活性炭は、アセトアミノフェン (解熱鎮痛薬) 、カルバマゼピン (抗てんかん薬:CYP3A4基質) 、ダプソン (ハンセン病治療薬:CYP2E1、CYP3A4基質) 、ジゴキシン (強心薬:P糖タンパク質基質) 、ジソピラミド (不整脈治療薬:CYP3A4基質) 、ナドロール (β遮断薬) 、フェニルブタゾン、フェニトイン (抗てんかん薬:CYP2C9、CYP2C19基質) 、フェノバルビタール (抗てんかん薬:CYP3A4基質) 、ピロキシカム (解熱鎮痛薬:CYP2C9基質) 、キニーネ (寄生虫用薬:CYP3A4基質) 、プロポキシフェン (鎮痛薬) 、ソタロール (不整脈治療薬) 、テオフィリン (喘息治療薬:CYP1A2基質) 、三環系抗うつ薬などの薬剤との併用により、薬剤の吸収が減少もしくは阻害されることがあるため、併用は避ける (94) 。
・トコンのシロップと併用すると、活性炭がトコンのシロップを吸収し、不活性化させるため、併用は避ける (94) 。
・アルコールは、活性炭の吸着力を低下させる可能性がある (94) 。

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
・活性炭を投与:ヒト経口 (女性、間欠的) 16,800 mg/kg/5日 (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・短期間の摂取はおそらく安全である。
・妊娠中、授乳中も短期間の摂取は安全性が示唆されている。
・腸閉塞の場合、使用禁忌。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・急性毒性に対する標準的治療の一部として摂取する場合、おそらく有効である。

参考文献

(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(23) 天然食品・薬品・香粧品の事典 朝倉書店  小林彰夫ら 監訳
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS).
(PMID:19194372) Clin Pharmacol Ther. 2009 May;85(5):501-5.
(PMID:22066103) J Korean Surg Soc. 2011 Jul;81(1):66-9.
(PMID:2909356) Chest. 1989 Jan;95(1):56-9.
(PMID:17334877) Abdom Imaging. 2008 Jan-Feb;33(1):94-7.
(PMID:8163807) J Emerg Med. 1994 Jan-Feb;12(1):57-60.
(PMID:18329029) Gastrointest Endosc. 2008 Jun;67(7):1174; discussion 1175.
(PMID:20078667) Dig Endosc. 2010 Jan;22(1):56-8.
(PMID:8010540) Ann Emerg Med. 1994 Jul;24(1):108-10.
(1988087768) 救急医学. 1987 Sep;11(9):1173-5.
(94) Natural Medicines

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