健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

クロロフィル [英]Chlorophyll [学名]-

概要

クロロフィルは葉緑素とも呼ばれ、植物の葉にタンパク質と複合体を作って存在し、光合成において主たる役割を果たしている。クロロフィルと総称されるものの中にはクロロフィルa、b、c、dといった構造が異なる化合物が含まれる。クロロフィルa、bは緑色植物や緑藻、クロロフィルa、cは褐藻とケイ藻、クロロフィルa、dは紅藻に含まれている。天然のクロロフィルでは構造の中心にマグネシウムが配置している。このマグネシウムが銅に置換したものが銅クロロフィルであり、これをアルカリによって加水分解して水溶性にしたものが銅クロロフィリンナトリウムである。クロロフィリンは、クロロフィルをアルカリ処理して生成する緑色色素をさす。なお、一部のウェブサイトに、「クロロフィルがコレステロール値を下げ、血中脂質の正常化にはたらくことが、国立健康・栄養研究所の研究で実証されています」との記載がみられるが、引用したと想定される論文情報は1975年に実施された動物実験データであり、当研究所が人においてクロロフィルによる血清コレステロール値の低下作用を実証したという事実はない。


●有効性
俗に、「口臭」「便秘」「解毒」「創傷」によいなどと言われているが、人においては信頼できる十分な情報が見当たらない。


●安全性
適切に摂取する場合は、おそらく安全であるが、妊娠中・授乳中は信頼できる十分な情報が見当たらないため、使用を避ける。



▼他の素材はこちら



法規・制度

■食薬区分
「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に該当する。

■食品添加物
・既存添加物
 クロロフィル (クロロフィリン/葉緑素):着色料


クロレラ加工品中のクロロフィル分解物 (フェオホルバイド等) 含量について、厚生労働省から通知が出されている (厚生労働省通知)

成分の特性・品質

主な成分・性質

・クロロフィルは加工や保存時、光、温度、pHなどの影響によって分解されやすい (1990164967) 。

分析法

・公定法に採用されている原子吸光法の他に、薄層クロマトグラフィー (TLC) による定性法や、HPLCにて分析した報告がある (101) (1993104795) (1991097392) 。

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他





試験管内・
動物他での
評価

・ラットの実験において、コレステロール負荷食に銅クロロフィリンナトリウムを添加 (1%または2%) して10日間与えたところ、血中脂質 (コレステロール) と肝総コレステロールの低下が認められたが、通常食に銅クロロフィリンナトリウム (2%) を添加した条件では血中脂質 (コレステロール) への影響は認められなかった (1976049767) 。

安全性

危険情報

<一般>
・クロロフィルの分解物であるフェオホルバイドaやピロフェオホルバイドaは光照射下で光線過敏症を引き起こす (102) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<被害事例>
・アトピー性皮膚炎の既往歴がある38歳女性 (日本) が、クロロフィル含有化粧品を使用したところ、顔面の皮疹が増悪した。当該製品におけるフォトパッチテストが陽性、当該製品の中止および遮光により症状が改善したため、クロロフィルを含む化粧品の長期使用による日光過敏性皮膚炎と診断された (1998192675) 。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

動物他での
毒性試験

1.LD50 (半数致死量)
・クロロフィルを投与:ラット腹腔内100 mg/kg以上、モルモット静脈内 85 mg/kg以上 (91)、マウス経口10 g/kg以上、マウス腹腔内 400 g/kg、マウス静脈内 285 g/kg (PMID:10097518) 、モルモット静脈内 80 g/kg以上 (PMID:10097518)

AHPAクラス分類
及び勧告

-

総合評価

安全性

・適切に摂取する場合は、おそらく安全である。
・妊娠中・授乳中の安全性については十分なデータが見当たらないため、使用を避ける。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・調べた文献の中に十分な情報が見当たらない。
・人工肛門の臭気の軽減に効果がないことが示唆されている。

参考文献

(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(78) 食品添加物インデックスPLUS [第4版] 和名・英名・E No.検索便覧 (公社) 日本輸入食品安全推進協会 中央法規
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(101) 食品衛生検査指針 理化学編 2005 厚生労働省監修 日本食品衛生協会
(102) 毒性試験講座16 食品,食品添加物 地人書館
(1990164967) 食品衛生学雑誌. 1989;3(3):223-7.
(1993104795) 富山県衛生研究所年報. 1992;15:134-8.
(1991097392) 兵庫県立衛生研究所研究報告. 1989;24:116-9.
(1998192675) 日本皮膚科学会雑誌. 1998;108(3):267.
(1976049767 栄養学雑誌. 1975;33(4):153-9.
(PMID:10097518) 国立医薬品食品衛生研究所報告. 1998;(116):107-12.

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