健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

コガネバナ、コガネヤナギ [英]Baikal Skullcap、Chinese skullcap [学名]Scutellaria baicalensis Georgi

概要

コガネバナはシソ科の多年草で、披針系の葉と、青紫色の花をつける。3〜4年ものの根を秋または春に収穫し、薬用とする。オウゴン (黄芩) はコガネバナの周皮を除いた根で、抗炎症作用、解熱作用を示すことから赤痢や腸炎に対する生薬として用いられる。根は「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」に区分されるため、食品に用いることはできないが、根を含む商品も販売されている可能性があるため、注意が必要。現時点において、ヒトにおける有効性については、信頼できるデータが見当たらない。安全性については、適切に摂取する場合は安全性が示唆されているが、妊娠中・授乳中の安全性については十分なデータが見当たらないため、使用を避ける。 糖尿病患者では低血糖のリスクが増大する可能性があるため注意する。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・茎、葉は「医薬品的効能効果を標榜しない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に区分される (30) 。
・根が「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」に区分される (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・オウゴニン、バイカリン、バイカレイン、オロキシリンA、クリシン、スクルカプフラボンI、II (29) 。

分析法

・根エタノール抽出物中のフラボノイドをHPLCで測定した報告がある (PMID:21866919)

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

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生殖・泌尿器

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脳・神経・
感覚器

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免疫・がん・
炎症

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骨・筋肉

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発育・成長

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肥満

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その他

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試験管内・
動物他での
評価

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安全性

危険情報

<一般>
・適切に摂取する場合は安全性が示唆されている (94) 。
・根は、国内では「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」に区分される (30) ため、食品に使用することは認められていない。
<妊婦・授乳婦>
・安全性について十分なデータが見当たらないため、使用を避ける (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<病者>
・糖尿病患者では低血糖のリスクが増加する可能性があるため、注意する (94) 。
・エストロゲン様作用を有することが示唆されているため、ホルモン感受性疾患患者は使用を避ける (94) 。
・低血圧患者では血圧低下のリスクが増加する可能性があるため、注意する (94) 。
・血小板凝集に影響をおよぼす可能性があるため、外科的手術の2週間前までに摂取を中止した方がよい (94) 。
<被害事例>
・オウゴンを含む乙字湯を服用 (摂取量不明) していた53歳男性 (日本) が間質性肺炎を発症し、誘発試験の結果からオウゴンが原因であることが判明し、気管支肺胞洗浄によりCD8陽性T細胞優勢のリンパ球増加症、経気管支肺生検によりリンパ球増加性肺胞炎が認められた (PMID:11518120)
・変形性関節症の既往歴がある78歳女性 (アメリカ) が、マルチビタミンと併用して、グルコサミン、コンドロイチン、コガネバナ (部位不明) 、アセンヤクノキを含むサプリメント1錠×2回/日、3週間摂取したところ、血清肝機能マーカー (ビリルビン、AST、ALT、ALP、γ-GTP) が上昇し、無痛性黄疸と診断された。摂取中止2週間後に改善傾向を示したが、再摂取により、2週間以内に再び黄疸の出現および肝機能マーカーの上昇が認められ、再摂取中止4週間後に回復した (PMID:22855699)
・胆石、頚椎椎間板ヘルニアの既往歴がある身体表現性障害の67歳女性 (日本) が、頭痛、首の痛み、上肢のしびれ、不快感、咳、喀痰などのため処方された小柴胡湯、モンテルカスト (アレルギー治療薬) 、デキストロメトルファン (鎮咳薬) 、カルボシステインを4日間、その後別の医療機関で処方されたレボフロキサシン水和物 (抗生物質) 、カルボシステイン、チペピジンヒベンズ酸塩 (鎮咳薬) を2日間服用したが改善せず、肝機能障害を生じた。すべての医薬品の服用中止により改善したが、約1年後に帯状疱疹のためバラシクロビル塩酸塩 (抗ウイルス薬) 、倦怠感と寝汗のため柴胡桂枝乾姜湯、半夏厚朴湯を処方され21日間摂取したところ、摂取中止から2日後より症状が悪化し、褐色尿、吐き気、食欲不振を呈し、再び肝機能障害が認められた。DLSTで小柴胡湯、柴胡桂枝乾姜湯およびこれらの漢方製剤に配合されていたオウゴンに対して陽性を示した。因果関係評価はhighly probableであり、薬物性肝障害と診断された (PMID:29434136)

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<ヒト試験>
・健康な成人男性24名 (平均24±2.9歳、試験群8名、韓国) を対象としたオープンラベル試験において、オウゴンの水抽出物4 g×3回/日を13日間摂取させたところ、カフェイン (強心薬:CYP1A2基質) 、オメプラゾール (消化性潰瘍治療薬:CYP2C19、CYP3A4基質) 、 デキストロメトルファン (鎮咳薬:CYP2D6基質) 、ミダゾラム (催眠薬:CYP3A基質) の代謝に影響はなかったが、クロルゾキサゾン (筋弛緩薬:CYP2E1基質) の代謝が上昇し、ロサルタン (アンジオテンシンII受容体拮抗薬:CYP2C9基質) の代謝が低下したことから、CYP2E1活性の誘導、CYP2C9活性の阻害が認められた (PMID:19422358)
<動物・試験管内>
・ヒト肝ミクロソームを用いたin vitro試験において、オウゴニンはCYP1A2、CYP2C19を阻害した (PMID:21713461)
・in vitro試験 (ヒト酵素タンパク) において、コガネバナの水抽出物およびエタノール抽出物はCYP3A4活性を阻害した (PMID:28539725)
<理論的に考えられる相互作用>
・アルコールとの併用により、鎮静作用を増強する可能性がある (94) 。
・抗凝固薬、抗血小板薬との併用により、出血のリスクを高める可能性がある (94) 。
・バイカレインはα-グルコシダーゼ阻害活性を有すること、コガネバナはメトホルミン (糖尿病治療薬) の薬効を増強することが示唆されている。糖尿病治療薬との併用により血糖降下作用が増強する可能性がある (94) 。
・降圧剤との併用により、薬効を増強し、低血圧のリスクを高める可能性がある (94) 。
・ベンゾジアゼピンとの併用により、薬効を増強し副作用のリスクを高める可能性がある (94) 。
・中枢神経系抑制薬との併用により、薬効を増強する可能性がある (94) 。
・CYP1A2、2C9活性を阻害するため、これらの酵素で代謝される薬の作用を増強する可能性がある (94) 。
・多量のコガネバナの摂取はエストロゲン受容体に競合的に結合し、ホルモン補充療法の効果を阻害する可能性がある (94) 。
・バイカリンは、ロスバスタチン (脂質異常症治療薬) を肝臓へ輸送する有機アニオン輸送ポリペプチド1B1 (OATP1B1) 活性を亢進することが報告されている。そのため、HMG-CoAレダクターゼ阻害薬と併用すると肝臓での濃度が高まり薬効が増強する可能性がある。その他のスタチン (脂質異常症治療薬) でも同様の作用が起こることが考えられる (94) 。
・利尿作用があると考えられているため、体内のリチウム濃度が上昇する可能性がある (94) 。
・バイカレイン、オロキシリンA、オウゴニンはP糖タンパク質の活性を阻害する可能性がある (94) 。
・鎮静効果のあるハーブとの併用により、作用を増強する可能性がある (94) 。

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
・根水抽出物を投与:マウス経口 (間欠的) 1,260 mg/kg/14日、13.5 g/kg/日、42 g/kg/15日、ラット経口 (間欠的) 70 mL/kg/7日 (91) 。
・根70%エタノール抽出物を投与:マウス経口 (間欠的) 39.2 g/kg/4週、450 mg/kg/18日、2.1 g/kg/7日、ラット経口 (間欠的) 210 mg/kg/7日、12 g/kg/30日、280 mg/kg/4週 (91) 。
・茎、葉の総フラボノイド抽出物を投与:マウス経口 (間欠的) 3 g/kg/30日、ラット経口 (間欠的) 350 mg/kg/20日、367.5 mg/kg/21日、735 mg/kg/21日 (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・根:クラス1 (22) 。

総合評価

安全性

・適切に摂取する場合はおそらく安全である。
・妊娠中・授乳中は使用を避ける。
・ホルモン感受性疾患患者は使用を避ける。
・根は、国内では「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」に区分されるため、食品に使用することは認められていない。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・調べた文献の中に十分な情報が見当たらない。

参考文献

(7) 中薬大辞典 小学館
(18) 和漢薬百科図鑑I/II 保育社 難波恒雄 著
(20) ハーブ大百科 誠文堂新光社 デニ・バウン
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(29) 牧野和漢薬草大図鑑 北隆館
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS).
(101) 世界薬用植物百科事典 誠文堂新光社 難波恒雄 監訳
(102) 世界有用植物事典 平凡社
(PMID:21866919) J Agric Food Chem. 2011 Aug 25. [Epub ahead of print]
(PMID:11518120) Intern Med. 2001 Aug;40(8):764-8.
(PMID:22855699)World J Hepatol. 2012 Jul 27;4(7):231-3.
(PMID:21713461) Eur J Drug Metab Pharmacokinet. 2011 Dec;36(4):249-56.
(PMID:19422358) Basic Clin Pharmacol Toxicol. 2009 Oct;105(4):249-56.
(94) Natural Medicines
(PMID:28539725) Pharmacogn Mag. 2017 Apr-Jun;13(50):300-308.
(PMID:29434136) Intern Med. 2018 Jun 15;57(12):1733-1740.
(103) 第十七改正日本薬局方

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