シンガポールHSAが医薬品成分 (デキサメタゾンなど) を含む製品に注意喚起 (110825)

画面を閉じる

 

 

発信者

海外/被害

本文

■タイトル
シンガポールHSAが医薬品成分 (デキサメタゾンなど) を含む製品に注意喚起 (110825)

■注意喚起および勧告内容
2011年8月24日、シンガポールHSA (Health Science Authority) がデキサメタゾンなどの医薬品成分を含む製品 (下記の一覧参照) に注意喚起 (写真はシンガポールHASのHPより加工転載) 。当該製品摂取との因果関係が疑われる健康被害が報告されている。シンガポールHSAは当該製品を使用しないように、また、使用して体調に不安を感じている場合は医療機関を受診するように勧告。

製品名写真内容量標ぼうしていた
効能効果
含有していた
医薬品成分
TIAN MA TU CHUNG SEVEN LEAVE GINSENG
[天麻杜仲七叶参]
48錠体の痛みや
しびれの改善
デキサメタゾン、
クロルフェニラミン
VALL-BOON TONGKAT ALI
[冬革阿里]
35カプセル健康維持、
倦怠感・疲労感の改善
デキサメタゾン、
クロルフェニラミン、
ケトコナゾール、
フェニラミン
PAO NI KANG

[]
80カプセル活力増強レパグリニド (repaglinide)


■解説
当該製品摂取との因果関係が疑われる健康被害は下記の通り。
1)TIAN MA TU CHUNG SEVEN LEAVE GINSENG [天麻杜仲七叶参]
60歳代 (2名) が体の痛みや不快感の改善を目的に当該製品を摂取したところ、体調不良を訴え、医療機関を受診。うち1名 (女性) は当該製品を約1ヶ月間摂取し、デキサメタゾン (ステロイド剤) の長期使用により生じるクッシング症候群 (満月様顔貌、円背、高血圧) と診断。当該製品の摂取中止および治療により回復した。
2)VALL-BOON TONGKAT ALI [冬革阿里]
20歳代男性が活力増強を目的に当該製品を摂取したところ、依存症 (摂取中止による持続性の頭痛、不眠) が生じて医療機関を受診。当該製品の摂取によるクッシング症候群 (皮膚菲薄化、全身の皮膚線条化) と診断。現在治療中である。
3)PAO NI KANG []
糖尿病に罹患している30歳代男性が、糖尿病の治療目的に自己判断で当該製品を摂取したところ、低血糖、錯乱、めまい、不明瞭な発語、低血糖による脳障害、こん睡などが生じて医療機関を受診。現在では重度の症状は回復している。

■関連成分
デキサメタゾン (dexamethasone)

抗炎症作用が強く、作用の持続時間もステロイドの中で最も長い薬物。抗炎症や免疫抑制に使用されるが、糖尿病やムーンフェースなどの副作用が起こる可能性がある。連用後、急に服用を中止すると重篤な離脱作用が起こることがあり、連用後の服用中止時には、徐々に減量するなど注意が必要な医薬品。

クロルフェニラミン (chlorpheniramine) 、フェニラミン (pheniramine)
抗ヒスタミン薬として、アレルギー性疾患 (蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、結膜炎など) に使用されている。眠気を伴うことが多く、注意力の低下などの副作用が見られる。緑内障や下部尿路の閉塞性疾患(前立腺肥大など)の方は症状が悪化するため禁忌。また、小児では興奮症状 (過剰運動、不眠、痙攣発作など) が見られることもある。

ケトコナゾール (ketoconazole)
抗真菌薬として白癬、皮膚カンジダ症、癜風、脂漏性皮膚炎などに使用される。副作用として皮膚の発赤、刺激感、浮腫、免疫障害などが生じる可能性がある。

■関連情報
シンガポールHSAウェブページ (2011年8月24日、英語) →「HSA Warns Against Taking Three Health Products Found to Contain Potent Western Medicinal Ingredients」
外国製健康食品の入手や個人輸入等についての注意事項等→「健康食品や医薬品、化粧品、医療機器等を海外から購入しようとされる方へ (厚生労働省作成2011年版) 」
健康食品に関する注意喚起情報→当サイト「最新ニュース」
当サイト内でのデキサメタゾン検索結果→こちら、クロルフェニラミン検索結果→こちら



© National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition. All Rights Reserved.