健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

ドロマイト [英]Dolomite [学名]-

概要

ドロマイトは鉱物の一種で、苦灰石、または白雲石ともいい、主な成分は炭酸カルシウムと炭酸マグネシウムの複合体 (Ca・Mg(CO3)2) である。カルシウム等サプリメントの原材料として利用されることがあるが、ドロマイトには鉛、ヒ素、水銀等の重金属を含むものがあり、摂取した場合、重金属中毒を起こす可能性がある。俗に、「骨や歯を丈夫にする」と言われているがヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない。妊婦・授乳婦・小児の安全性については危険性が示唆されているため使用は避けるべきである。心臓ブロックのある人および重度の腎疾患の人は使用禁忌。その他、詳細については、「すべての情報の表示」を参照。

法規・制度

・ドロマイト鉱石が「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される (30) 。
・ドロマイト等の滑石片等より混在物を除き微粉化して精製される「タルク」は既存添加物名簿に収載 (用途:ガムベース製造用剤) (78) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・炭酸カルシウム、炭酸マグネシウムなど。

分析法

-

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。

安全性

危険情報

<一般>
・ドロマイトを含む製品は鉛を含む可能性があるため、摂取することは危険性が示唆されている (94) 。
・ドロマイト製品の中にはアルミニウム、ヒ素、鉛、水銀、ニッケル等の重金属が混入しているものもあるため、摂取により重金属中毒を引き起こす可能性が報告されている (94) 。
・ドロマイトはカルシウムサプリメントの原材料として利用されることがあるが、カルシウムを摂取すると胃腸過敏、便秘を起こすことがある (94) 。炭酸カルシウムの大量摂取は高カルシウム血症およびアルカローシスを起こす可能性がある (94) (詳細は「カルシウム」を参照)。
<妊婦・授乳婦>
・摂取することは危険性が示唆されているため、使用を避ける (94) 。
<小児>
・鉛の感受性が高いため、少量であっても長期間摂取することは避ける (94) 。
<その他>
・ドロマイト等を含むカルシウムサプリメント136製品における鉛含有量を定量したところ (アメリカ) 、2/3の製品は許容量 (1999年、カリフォルニア州) を超えていたが、制酸剤や調製粉乳としての製品では鉛濃度が低く、制酸剤では85%が、調製粉乳では100%が許容量以下であった (PMID:10753088)
・ドロマイト等を含むカルシウムサプリメント70製品における鉛含有量を定量し、牛乳中鉛含有量と比較したところ (カナダ) 、25%の製品が、6歳未満小児での米国FDA基準値を超えて含有しており、牛乳中鉛含有量よりも少なく調整されている製品は20%以下であった (PMID:8342726)
<被害事例>
・糖尿病で末梢神経障害の64歳男性 (アメリカ) が多量のドロマイトを数年間摂取(摂取量不明)し、毛髪から正常値を上回る濃度の鉛と水銀が検出された (PMID:6844959)
・てんかん患者 (年齢、性別不明) がドロマイト製品4〜6粒/日 (摂取量不明) を摂取し毛髪から、正常値を上回る濃度のヒ素と水銀が検出された (PMID:6844959)
・てんかん発作のある23歳男性(アメリカ)がドロマイトを摂取した数日後 (摂取量不明) 、急激な発作が誘発された。また、ドロマイト製品一粒/日 (摂取量不明) を摂取し、発作前に金属味、唾液過多、不安感を誘発した (PMID:6844959)
・骨粗鬆症の68歳女性 (アメリカ) が原因不明の脱毛を生じ、摂取していたドロマイトを含むカルシウムサプリメント (摂取量、摂取期間等不明) を分析したところ、アルミニウム、ヒ素、カドミウム、クロム、鉄、鉛、マンガン、マグネシウム、水銀、リン、亜鉛を検出した (PMID:6844959)
・7ヶ月齢の乳児 (南アフリカ) が、ドロマイトが原料と推定される伝統薬を摂取し、鉄やマンガン、その他複数の金属による金属中毒症状を呈した (PMID:12175791)

禁忌対象者

・マグネシウムを多く含んでいるため、心臓ブロックのある人および重度の腎疾患の人は使用禁忌 (94) 。

医薬品等との
相互作用

<理論的に考えられる相互作用>
・閉経後女性においてエストロゲンとの併用でカルシウムの吸収が促進される (94) 。
・カリウム保持性利尿薬との併用でマグネシウム濃度を上昇させることがある (94) 。
・カルシウムおよびマグネシウムは不溶性複合体を形成することにより、テトラサイクリン系薬剤の吸収を抑制するため、これらの薬剤を服用する場合にはドロマイト摂取2時間以前または、摂取4〜6時間以降に投薬すること (94) 。
・チアジド系薬剤は腎臓におけるカルシウム排泄を抑制するため、多量のドロマイトとの併用はミルク・アルカリ症候群のリスクを増加させる (94) 。

動物他での
毒性試験

・受胎後6〜15日のラットに、ドロマイト500または1,500 mg/kg/日を経口投与したところ、母体、胎児への毒性は認められなかった (PMID:18579354)

AHPAクラス分類
及び勧告

-

総合評価

安全性

・摂取することは危険性が示唆されている。
・特に小児の場合は少量であっても長期間の摂取は危険性が示唆されている。
・妊娠中・授乳中の摂取は危険性が示唆されているため、使用を避けること。
・心臓ブロックのある人および重度の腎疾患の人は使用禁忌。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・調べた文献に十分なデータが見当たらない。

参考文献

(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(78) 改訂 食品添加物インデックス 和名・英名E No.検索便覧 中央法規 社団法人日本輸入食品安全推進協会
(PMID:6844959) South Med J 1983 76(5) 556-9
(PMID:8342726) Am J Public Health 1993 83(8) 1155-60
(PMID:10753088) Environ Health Perspect 2000 108(4) 309-13
(PMID:18579354) Exp Toxicol Pathol 2008 60(6) 499-504
(PMID:12175791) Forensic Sci Int 2002 128(3) 123-6
(94) Natural Medicines

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