【関与成分および作用機序】
【成分の特性】
乳酸菌 シロタ株は、胃液や胆汁に負けないよう強化培養されており、生きて腸まで届く。
乳酸菌 シロタ株の主な働きは次のとおりである。[1]良い菌を増やし悪い菌を減らす、[2]腸内の環境を改善する、[3]おなかの調子を整える
【作用・効果および機序】
乳酸菌 シロタ株は、人工消化液に対する耐性が高く、実際にヒトが摂取した場合、生きたまま糞便から回収されることから、本菌株は生きたまま消化管下部に到達すると考えられる。このように本菌株は、生きたまま消化管下部に到達した後、乳酸の産生や菌株表面への物質吸着などに起因する作用によって、腸内菌叢の改善 (有用菌の増加と有害菌の減少) 、腸内有害産物の抑制、便性改善 (便秘、下痢の改善や糞便pHの低下) が発揮されるものと考えられている。
出典:
(1975003869) 日本細菌学雑誌. 1974;29(4):691-697.
(1)「第1回理研腸内フローラシンポジウム (1980) 腸内フローラと発癌 (光岡知足編)」 学会出版センター 1981 79-103.
(2) 腸炎ビブリオ研究会主催 「腸炎ビブリオの感染と疫学講演会」 1989.
(3)「第12回理研腸内フローラシンポジウム (1980) 腸内フローラと食餌 (光岡知足編)」 学会出版センター 1994 85-104.
(1974015994) 診療と新薬. 1973;10(8):1807-1810.
【関与成分の分析方法】
定性:乳酸菌 シロタ株に特異的なモノクローナル抗体を用いた、酵素免疫測定法 (ELISA) (1) 。
定量:BCP加プレートカウント寒天培地を用いた培養によるコロニーカウント法 (2) 。
出典:
(1) 株式会社ヤクルト本社 社内資料 1982.
(2)「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令 (別表二)」の試験方法
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