 |
 |
危険情報
|
<一般>
・シツリシ (ハマビシ) 果実は、国内では「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」に区分される (30) ため、食品に使用することは認められていない。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<被害事例>
・28歳男性 (イラン) が腎結石の改善を目的としてハマビシ水を2日間で2L程度摂取したところ、重度の肝機能障害、腎機能障害、神経障害をおこし、摂取中止により回復した (PMID:20667992) 。
・21歳男性ボディビルダー (イギリス) がステロイドの代替品としてハマビシを含む錠剤を摂取したところ、卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、テストステロンの低下や女性化乳房をおこし、摂取中止により回復した (PMID:15454201) 。
・急性心筋梗塞で冠動脈ステントを受けた男性2名 (47歳、56歳、トルコ) が、術後、朝鮮ニンジン、ハマビシ、オート麦を含むハーブ製品 (Clavis Panax) を1回/日、摂取したところ (量、期間の詳細不明) 、それぞれ6ヶ月後、2ヶ月後に非ST上昇心筋梗塞を発症し、外科的血行再建術が必要となった (PMID:22864326) 。
・41歳女性 (トルコ) が、虚弱や疲労改善のためハマビシ、オートムギ、朝鮮ニンジンを含むハーブ製品を普段から2粒/日摂取していたが、夫との口論の際に過剰 (15粒;ハマビシ6,000 mg、オートムギ3,000 mg、朝鮮ニンジン2,250 mg含有) に摂取したところ、8〜10時間後に息切れ、発汗、虚弱、意識消失を呈し救急搬送され、肺塞栓症と診断された (PMID:25192869) 。
・30歳男性 (アメリカ) が、ボディビルのためにプロテインシェイクと共にハマビシ抽出物を1粒/日、6〜7週間摂取したところ、体重の減少、虚弱、吐き気、痒み、黄疸を生じ受診。急性高ビリルビン血症、胆汁うっ滞、急性尿細管壊死と診断され、ハマビシ抽出物の摂取中止および加療により回復した (PMID:25295577) 。
・健康な37歳男性 (イタリア) が、ハマビシを1,000 mg/日、約1ヶ月間摂取したところ、頭痛、吐き気、嘔吐、発作、神経症状、昏睡を呈し入院。脳静脈血栓症と診断され、加療により回復した (PMID:26202717) 。
・36歳男性 (イタリア) が、性力増強目的でハマビシ含有サプリメント製品を2粒/日、15日間摂取したところ、痛みを伴う勃起が72時間継続し、救急搬送された (PMID:26631925) 。
|
 |