健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

インドジャボク [英]Indian Snakeroot、Rauwolfia、Sarpagandha、Ajmaline、Chandrika [学名]Rauvolfia serpentine L.

概要

インドやインドネシア、マレーシアなどの南アジアや東南アジア原産の小低木。使用部位は根だが、日本では根・根茎が「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料)」に該当するため、これらの部位を食品に添加することはできない。俗に、「血圧を低下させる」「緊張感を改善する」「不眠によい」などと言われているが、ヒトにおける有効性については調べた文献に十分なデータが見当たらない。妊婦の使用はおそらく危険である。また、授乳婦の使用は危険性が示唆されている。その他、詳細については「全ての情報を表示」を参照。

法規・制度

・根・根茎は「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料)」 (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・レセルピン (reserpine) 、レシナミン (rescinnamine) 、デセルピジン (deserpidine) 、アジマリン、ヨヒンビンなどのインドールアルカロイドを含む (33) (94) 。
・インドジャボクの根には50種以上のアルカロイドが含まれる (94) 。

分析法

・インドジャボク中のアルカロイドをHPLC-UV法、キャピラリー電気泳動法、CE/ESI-MS法、DART (direct analysis in real time) 質量分析法にて分析した報告がある (PMID:18205139) (PMID:12219932)

有効性








循環器・
呼吸器


メタ分析
・2009年6月までを対象に3つのデータベース (CENTRAL、EMBASE、MEDLINE) で検索できた無作為化比較試験4報について検討したメタ分析において、インドジャボクに含まれるレセルピン0.5 mg/日以上摂取と収縮期血圧の低下に関連が認められたが、試験規模が小さいため、レセルピンの収縮期血圧への影響を結論付けることはできなかった (PMID:19821434)


消化系・肝臓

・調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

・調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

・調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

一般情報
・インドジャボクと他の二種のハーブを併用すると、不眠を改善する可能性があるとの予備的な報告があるが、インドジャボクの不眠に関する有効性については、信頼性の高い情報が不十分である (94) 。

免疫・がん・
炎症

・調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

・調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

・調べた文献の中に見当たらない。

肥満

・調べた文献の中に見当たらない。

その他

・調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

・調べた文献の中に見当たらない。

安全性

危険情報

<一般>
・インドジャボクを自己治療目的に摂取することは危険性が示唆されている (94) 。
・インドジャボクを摂取した際には、少量摂取で鼻づまり、腹部痙攣、下痢、吐き気、嘔吐、食欲不振、胃酸分泌過多、眠気、倦怠感、無気力、徐脈などが、多量摂取で精神の抑うつが徐々に起こる可能性がある。精神の抑うつは、摂取を中止しても数ヶ月続く可能性も考えられる。非常に多量に摂取すると、パーキンソン様症状や錐体外路系の反応、痙攣などが起こる可能性がある (94) 。
・インドジャボクによるアレルギー反応は稀であるが、喘息を引き起こす可能性がある (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・インドジャボクにはレセルピンアルカロイドが含まれており、胎盤を通過して催奇形性作用を及ぼす可能性があるため、妊婦が摂取することはおそらく危険である (94) 。
・インドジャボクに含まれるレセルピンアルカロイドが母乳に移行する可能性があるため、授乳婦の摂取は危険性が示唆されており、使用を避ける (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<試験管内・動物>
・in vitro試験 (Caco-2細胞) において、インドジャボク根抽出物およびインドジャボクアルカロイドのアジマリシン、アジマリン、レセルピン、ヨヒンビンは4-メチルウンベリフェロンのグルクロン酸抱合を誘導し、根抽出物、アジマリシン、アジマリン、コリナンチン、レセルプ酸、レセルピンはミダゾラム (CYP3A4基質) の代謝を阻害した (PMID:29782822)
<理論的に考えられる相互作用>
・インドジャボクと強心配糖体を含むハーブを併用摂取すると、徐脈、狭心症様症状、不整脈が起こる可能性がある (94) 。
・インドジャボクとエフェドラを併用摂取すると、エフェドリンの作用が減弱する (94) 。
・インドジャボクとアルコールを併用すると、中枢神経系抑制作用が増加する可能性があるため、併用摂取には注意が必要である (94) 。
・インドジャボクと神経弛緩薬を併用すると、薬効が増強する可能性がある (94) 。
・インドジャボクとペントバルビタールやヘノバルビタール、セコバルビタールなどのバルビツール酸系薬と併用すると、薬効が増強する可能性がある (94) 。
・ジゴキシンと併用すると、徐脈や狭心症様症状、不整脈を起こす可能性があるため、多量のインドジャボクとジギタリス配糖体との併用摂取は避ける (94) 。
・インドジャボクとレボドパを併用すると、薬効を減弱させ、錐体外路症状を増加させる可能性があるため、併用を避ける (94) 。
・インドジャボクとモノアミンオキシダーゼ阻害薬(MAOIs)との併用や重複使用は、興奮と高血圧のリスクが増加する可能性があるため、避ける(94)。
・インドジャボクとプロプラノロールを併用すると、インドジャボクアルカロイドのカテコールアミン枯渇作用のため、β遮断が強化されるため、併用を避ける(94)。
・インドジャボクと交感神経作用薬を併用すると、最初に血圧が上昇し、昇圧作用を高めたり、長引かせたりする可能性があるため、併用を避ける(94)。

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
・インドジャボク根の水抽出物を投与:マウス (経口) (間欠的) 21.6 mg/kg/3日 (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・インドジャボクを自己治療目的に摂取することは危険性が示唆されている。
・インドジャボクにはレセルピンアルカロイドが含まれており、胎盤を通過して催奇形性作用を及ぼす可能性があるため、妊婦が摂取することはおそらく危険である。
・インドジャボクに含まれるレセルピンアルカロイドが母乳に移行する可能性があるため、授乳婦の摂取は危険性が示唆されており、使用を避ける。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・調べた文献の中に見当たらない。

参考文献

(33) 世界薬用植物百科事典 誠文堂新光社  A.シェヴァリエ
(34) 有用植物和・英・学名便覧 北海道大学図書刊行会 由田宏一
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(PMID:18205139) Biomed Chromatogr. 2008 Jun;22(6):596-600.
(PMID:12219932) J Chromatogr A. 2002 Aug 16;967(1):85-113.
(PMID:19821434) Cochrane Database Syst Rev. 2009 Oct 7;(4):CD007655.
(94) Natural Medicines
(PMID:29782822) Chem Biol Interact. 2018 Jun 25;290:37-43.

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