健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

画面を閉じる

項 目

内 容

名称

ハネセンナ、キャンドルブッシュ、カッシア・アラタ、ゴールデンキャンドル、ゴールドブッシュ [英]Candle bush [学名]Cassia alata、Senna alata L.

概要

ハネセンナは南アメリカ原産の低木で、約3mに生長する。葉は幅広の楕円形で、葉軸から左右に6〜12対並ぶ。葉の長さは約15 cm、幅は8 cm。花は鮮やかな黄色で丸みを帯び、5枚の花弁からなる。柄のある多数の花が花軸に総状につく。果実は熟すと暗褐色になる豆果である。

●有効性
俗に、「便秘によい」「ダイエットによい」などと言われているが、人においては信頼できる十分な情報が見当たらない。


●安全性
信頼できる十分な情報が見当たらない。2014年、 (独) 国民生活センターは、キャンドルブッシュ含有の健康茶の実態を調査し、その問題点を指摘している (詳細はこちら) 。



▼他の素材はこちら



法規・制度

■食薬区分
・全草:「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に該当する。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・葉にはアデニン、kaempferol 3-gentiobioside、アルカロイド (cassiaindoline) を含む(PMID:12951489) (PMID:11725550) (PMID:19678534) 。kaempferol 3-O-gentiobioside含有量は、成熟した葉で2.0〜5.0%、幼葉で1.0〜4.0%。種子には含まれない (PMID:12837355)
・センノシド AとセンノシドBは全部位で検出されたが葉と根に多く、アントラキノン類ではAloe-emodin が小葉と茎と根、 Rheinが全部位、Emodin は花茎や茎と根、Chrysophanol は茎と根、Physcion は茎と根で検出されたという報告がある (2010122042) 。
・根にはフェノール合成物、アントラキノン類、フラボノイド類を含む (PMID:18371725) (PMID:17236095)
・種子にはフラボノイドグリコシドを含む (PMID:1367783)

分析法

・kaempferol 3-O-gentiobiosideをHPLC法にて測定した報告がある (PMID:12837355)
・根抽出物中のフェノール類、アントラキノン類、フラボノイドをHPLC-MSを用いて測定した報告がある (PMID:18371725)
・ultra-performance liquid chromatographyによりセンノシド AとセンノシドB、5種類のアントラキノン類 (aloe-emodin, rhein, emodin, chrysophanol, physcion) を同時分析した報告がある (2010122042) 。
・ハネセンナを含むとの表示がある製品 (ティーバッグタイプ、粒タイプ) 中に含まれるセンノシドをHPLCにて分析した報告がある (2013132779) 。
・小葉、花部、果実中のセンノシドA、センノシドBをHPLCにて分析した報告がある (2013015976) 。

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

RCT
・便秘症の患者80名 (試験群24名、15〜86歳、タイ) を対象とした無作為化プラセボ対照試験において、葉の浸出液120 mLを就寝前に摂取したところ、24時間以内の排便率が高くなった (PMID:2203870)

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

・マウスにおいて、cassiaindoline 125 mg/kg投与による鎮痛作用、酢酸ライジング反応の減少、75 mg/kg投与による抗炎症作用がみられた (PMID:19678534)
・マウスにおいて、葉のヘキサン抽出物250 mg/kg体重投与で鎮痛作用と抗炎症作用を、酢酸エチル抽出物250 mg/kg体重投与で抗炎症作用と血糖低下作用を、クロロホルム抽出物100 mg/kg体重投与で抗突然変異作用を示した (PMID:11933153)



安全性

危険情報

<一般>
・安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<妊婦・授乳婦>
・安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<小児>
・安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<被害事例>
・葉の浸出液120 mL摂取により、16%の対象者に吐き気、消化不良、腹痛などの有害事象がみられた (PMID:2203870)

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<動物・試験管内>
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、ハネセンナのジュースとメタノール抽出物はCYP1A2、CYP2D6、CYP3A4の活性を阻害した (PMID:27642356)
<理論的に考えられる相互作用>
・水抽出物に薬物代謝酵素CYP2D6とCYP3A4の阻害およびGSTの阻害作用がみられるため、これらに関連する薬剤との相互作用が考えられる (PMID:18822337)

動物他での
毒性試験

1. LD50(半数致死量)
・地上部のエタノール/水 (1:1) 抽出物を投与:マウス腹腔内1.0 g/kg (PMID:914326)
2. その他
・動物実験(マウス)において、葉のヘキサン抽出物5,000〜20,000 mg/kg、酢酸エチル抽出物5,000〜7,500 mg/kg、クロロホルム抽出物2,500〜5,000 mg/kgの腹腔内投与は、活動量の低下、眼球陥没、充血、排尿、下痢を誘発し、酢酸エチル抽出物7,500 mg/kg投与により麻痺を生じた (PMID:11933153)

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・信頼できる十分な情報が見当たらない。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・信頼できる十分な情報が見当たらない。

参考文献

(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS).
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(PMID:12951489) Biol Pharm Bull. 2003 Sep; 26(9):1361-4.
(PMID:11725550) Yakugaku Zasshi. 2001 Nov;121(11):817-20.
(PMID:18822337) Food Chem Toxicol. 2008 Dec;46(12):3598-603.
(PMID:1367783) Phytochemistry. 1991;30(8):2761-3.
(PMID:17236095) Planta Med. 1994 Dec;60(6):601.
(PMID:19678534) Z Naturforsch C. 2009 May-Jun;64(5-6):335-8.
(PMID:11933153) Phytother Res. 2002 Mar;16 Suppl 1:S93-6.
(PMID:2203870) J Med Assoc Thai. 1990 Apr;73(4):217-22.
(PMID:18371725) Talanta. 2008 Jan 15;74(4):896-902.
(PMID:914326) Indian J Exp Biol. 1977 Mar;15(3):208-19.
(PMID:12837355) Fitoterapia. 2003 Jul;74(5):425-30.
(2010122042) 生薬學雜誌. 2010; 64(1): 21-25.
(2013132779) 岐阜県保健環境研究所報. 2012; (20): 7-10.
(2013015976) 生薬学雑誌 2012; 66(2):77-80
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(PMID:27642356) Evid Based Complement Alternat Med. 2016;2016:7869710.

© National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition. All Rights Reserved.