食品形態と過剰摂取の問題について

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日常生活の中で、いくら美味しいもの・好きな食べものでも、毎日同じものを多量に口にすることはありません。食品には味や臭い・体積 (かさ、容量) があるので、通常摂取できる量は限られてきます。このような食品形態が持つ「嗜好性や体積」は、同じものを過剰に摂取することの歯止めになっています (下図参照) 。
例えば、ウナギやレバーに多く含まれるビタミン Aには過剰症がありますが、ビタミンAの過剰症が発現するほど、毎日ウナギやレバーをたくさん食べることは一般的にはありません。従って、通常の食品形態を持つ食べものからビタミンAを摂取する場合には、それほど過剰症を心配する必要はないと思われます。一方、ある食品成分を濃縮した錠剤やカプセル剤 (例えばサプリメントなど) では、食品形態が持つ「嗜好性や体積」の影響が無くなり、同じものを過剰に摂取する可能性が高くなります。
実際に、妊娠初期にビタミンAを過剰に摂取すると胎児に奇形を誘発することがありますが、この胎児の奇形形成と妊婦の食習慣との関連を調べた報告によると、ビタミンA過剰摂取の供給源には食事よりもサプリメント等の関与が大きいことが示されています (PMID:7477116)
以上のことから、食品という名称が付いていても錠剤やカプセル剤のように通常の食品形態を持っていないものについては、特に過剰摂取に注意し、安易な使用は避けた方が良いでしょう。



参考文献

(PMID:7477116)N Engl J Med. 1995 Nov 23;333(21):1369-73.

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