健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

プロポリス [英]Propolis [学名]-

概要

プロポリスは、ミツバチが樹木の特定部位 (新芽、蕾、樹皮など) から採取した樹液や色素などに、ミツバチ自身の分泌液を混ぜてできた巣材である。その産地、収集時期、起源植物、抽出方法によって構成成分が異なる。


●有効性
俗に、「抗菌作用がある」「炎症を抑える」などと言われており、糖尿病に有効性が示唆されているが、その他の有効性に関しては、信頼できる十分な情報が見当たらない。


●安全性
適切に摂取する場合、安全性が示唆されているが、ハチやハチの生産物にアレルギーのある人はアレルギーに注意が必要である。妊娠中については信頼できる十分な情報がないため自己判断での摂取を控えること。



▼他の素材はこちら



法規・制度

■食薬区分
「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に該当する。

■食品添加物
既存添加物
プロポリス抽出物:酸化防止剤

成分の特性・品質

主な成分・性質

・産地、収集時期、起源植物、抽出法により含有成分は大きく異なる (94) (106) 。
・エタノール抽出物の主要な成分は、フラボノイド、フェノール酸類、芳香族アルコール類とそれらのエステルなど (101)(106) 。
・ヨーロッパ産や中国産のプロポリスの主成分は、chrysin、pinocembrin、galangin、pinobanksin-3-acetate、pinobanksinなど (101)(106) 。
・ブラジル産プロポリスの主成分は、p-cumaric acidをはじめ、artepillin C、drupanin、(E)-3-prenyl-4-(2,3-dihydrocinnamoyloxy) cinnamicacid、(E)-3-(2,2-dimethyl-8-prenyl-2H-benzopyran-6-yl) -2-propenoic acidなど (101) 。
・HPLCによる分析で、ブラジル産プロポリスから検出された化合物の多くが、Baccharis dracunculifoliaという植物の新芽部分にしか含まれないものであったという報告がある (2004111790) 。

分析法

・DAD検出器 (検出波長250〜450 nm) 付HPLCによる保持時間と三次元UVスペクトルパターンから化合物を同定し、各国・地域別プロポリスの品質評価を行っている (101) 。

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

一般情報
・糖尿病に有効性が示唆されている (94) 。
メタ分析
・2018年8月までを対象に5つのデータベースで検索できた無作為化比較試験6報 (検索条件:期間≧1週間) について検討したメタ分析において、2型糖尿病患者によるプロポリスの摂取は、糖代謝マーカー (空腹時血糖 (6報) 、HbA1c (6報)) の低下と関連が認められたが、バラツキが大きかった。一方、糖代謝マーカー (空腹時インスリン (5報) 、HOMA-IR (2報)) に関連は認められなかった (PMID:30950136)
RCT
・2型糖尿病患者57名 (試験群30名、平均51.30±6.57歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、プロポリス300 mg×3回/日を12週間摂取させたところ、糖代謝マーカー (空腹時血糖、HbA1c) が低下し、血中脂質 (TC、LDL-C) の上昇が抑制された。一方、体重、BMI、糖代謝マーカー (空腹時インスリン、インスリン抵抗性、インスリン感受性、β細胞の機能、QUICKI) 、血中脂質 (HDL-C、TG、VLDL) に影響は認められなかった (PMID:28285617)
・2型糖尿病患者60名 (試験群30名、平均51.81±6.35歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、プロポリス500 mg×3回/日を8週間摂取させたところ、糖代謝マーカー (空腹時血糖、食後2時間の血糖、インスリン、HOMA-IR、HbA1c) の低下、抗酸化マーカー (総抗酸化能、SOD、GPx) の増加が認められた (PMID:30935545)
・2型糖尿病患者94名 (試験群50名、平均55.40±9.09歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、イラン産プロポリス500 mg×2回/日を90日間摂取させたところ、糖代謝マーカー (HbA1c、インスリン、HOMA-IR、HOMAβ) 、肝機能マーカー (ALP) 、炎症マーカー (高感度CRP、TNF-α) 低下、食後2時間の血糖の上昇抑制、血中脂質 (HDL-C) の上昇が認められた。一方、糖代謝マーカー (空腹時血糖) 、血中脂質 (TG、TC、LDL-C、VLCL-C) 、尿酸、腎機能マーカー (BUN、Cr、eGFR) 、肝機能マーカー (AST、ALT) 、炎症マーカー (IL-6、IL-1β) に影響は認められなかった (PMID:31086222)
・2型糖尿病患者80名 (試験群41名、平均63.7±9.3歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、ブラジル産プロポリス226.8 mg/日を8週間摂取させたところ、糖代謝マーカー (HOMA-IR、空腹時血糖、HbA1c、インスリン) 、尿酸、腎機能マーカー (eGFR) 、血中脂質 (TC、HDL-C、LDL-C、TG、RLP-C) 、炎症マーカー (高感度CRP、TNF-α、IL-6) に影響は認められなかった (PMID:26137235)
・2型糖尿病患者60名 (試験群30名、平均51.81±6.35歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、イラン産プロポリス粉末500 mg×3回/日を60日間摂取させたところ、糖代謝マーカー (フルクトサミン) 、酸化ストレスマーカー (酸化LDL) の低下、抗酸化マーカー (カタラーゼ活性) の上昇が認められた (PMID:30858941)

生殖・泌尿器

RCT
・慢性腎臓病患者32名 (試験群18名、平均61.39±10.47歳、ブラジル) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、ブラジル産プロポリス抽出物 250 mg×2回/日を12ヶ月間摂取させたところ、タンパク尿、炎症マーカー (MCP-1) の低下、肝機能マーカー (ALT) の増加抑制が認められた。一方、腎機能マーカー (eGFR、クレアチンキナーゼ) 、収縮期血圧、拡張期血圧、肝機能マーカー (AST、総ビリルビン) に影響は認められなかった (PMID:31023272)

脳・神経・
感覚器

RCT
・高齢者60名 (試験群30名、平均72.28±7.23歳、中国) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、ブラジル産プロポリス 0.83 g/日を2年間摂取させたところ、認知機能指標 (MMSE) の低下抑制が認められた (PMID:29630549)

免疫・がん・
炎症

一般情報
・口腔粘膜炎の予防に有効性が示唆されている (94) 。
メタ分析
・2019年12月までを対象に4つのデータベースで検索できた臨床試験6報について検討したメタ分析において、プロポリスの摂取は、炎症マーカー (CRP (4報) 、TNF-α (5報)) の低下と関連が認められたが、TNF-αはバラツキが大きかった (PMD:3244060) 。
RCT
・健康な成人59名 (試験群30名、平均42.8±12.3歳、日本) を対象とした二重盲検プラセボ対照試験において、冬季 (1〜4月) にブラジル産プロポリス抽出物450 mg/日を60日間摂取させたところ、風邪の罹患期間の短縮と自覚症状 (倦怠感) の軽減が認められた。一方、免疫機能マーカー (NK細胞活性、T細胞表面マーカー) 、罹患回数、自覚症状 (喉の痛み、胃痛、腹痛、下痢、吐き気、頭痛、鼻水、痰) に影響は認められなかった (2011149773) 。
・大腸ポリープを切除した患者30名 (試験群15名、平均61.1±6.3歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、ブラジル産プロポリス抽出物100 mg×3回/日を3ヶ月間摂取させたところ、クレアチンホスホキナーゼ活性の増加が認められた。一方、結腸粘膜における大腸がんの初期マーカー (8-OHdG、PCNA、Bax遺伝子発現) に影響は認められなかった (PMID:23529990)
・スギ花粉症患者25名 (試験群14名、平均35.5±11.1歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、プロポリス抽出物300 mg/日を花粉飛散開始前から12週間摂取させたところ、症状発症時の薬剤の必要量が減少した。一方、花粉飛散日から症状発症までの期間、鼻症状スコア、鼻所見スコア、血中好酸球数、非特異的IgE抗体、スギ抗原特異的IgE抗体に影響は認められなかった (2009160690) 。
・スギ花粉症患者75名 (日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、プロポリス抽出物150 mg/日 (19名、平均31.6±8.8歳) 、300 mg/日 (18名、平均32.3±10.4歳) 、450 mg/日 (20名、平均33.9±7.3歳) を花粉飛散開始前から12週間、摂取させたところ、450 mg/日摂取群において鼻閉の発症率が低下した。一方、いずれの摂取量においても、全症状の発症率、花粉飛散日から症状発症までの期間、発症時の薬剤の必要量、くしゃみ・鼻汁症状スコアに影響は認められなかった (2009243608) 。
・再発性アフタ口内炎の患者19名 (18歳以上、試験群10名、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、プロポリス500 mg/日を3ヶ月間摂取させたところ、自己評価によるQOLの改善が認められた。一方、再発回数に影響は認められなかった (PMID:17285269)
・生後2〜8ヶ月で顔や首周りに発疹または乾燥肌のある乳児をもち、自身もアトピー症状のある授乳中の母親54名 (試験群31名、20歳以上、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、ブラジル産プロポリス抽出物300 mg/日を子どもが1歳になるまで摂取させたところ、子どものアトピー感作 (総IgE、ダニ特異的IgE、卵白特異的IgE、乳特異的IgE、小麦特異的IgE) に影響は認められなかった (PMID:31611924)
・メタボリックシンドロームの要因を持つ成人67名 (試験群35名、平均48.0±12.1歳、チリ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、プロポリス15滴×2回/日を90日間摂取させたところ、酸化ストレスマーカー (TBARS) 低下、GSH上昇が認められた。一方、血圧、糖代謝マーカー (血糖、HbA1c、HOMA)、高感度CRP、肝機能マーカー (γ-GTP、AST、ALT) 、血中脂質 (TC、LDL-C、HDL-C、TG) に影響は認められなかった (PMID:28539963)

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当らない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。



安全性

危険情報

<一般>
・適切に摂取する場合、安全性が示唆されている (94) 。
・摂取により、胃腸、呼吸器、皮膚などのアレルギー反応で口内炎が起きることがある (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中の摂取は、信頼できる十分な情報が見当たらないため、自己判断での摂取を控えること (94) 。
・授乳中の適切な摂取は、安全性が示唆されている (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<病者>
・喘息患者は、症状を悪化させる可能性があるので、摂取を避けること (94) 。
・血小板凝集に影響をおよぼす可能性があるため、外科的手術の2週間前までに摂取を中止した方がよい (94) 。
・出血性疾患患者は、出血のリスクを高める可能性がある (94) 。
・アレルギースクリーニングプログラム (ポーランド) において、アトピー性皮膚炎や慢性再発性湿疹などの既往歴を有する7〜8歳の子ども103名中16.5%、16〜17歳の青年93人中5.4%がプロポリスに陽性反応を示した (PMID:20969635)
<その他>
・ハチの生産物 (ハチミツなど) や針葉樹、ポプラ、Peruvian balsam、サリチル酸にアレルギーのある人は使用を避けること (94) 。
・2002年4月〜2007年8月の間に、上気道感染症や創傷、口腔潰瘍に対するプロポリス含有製品の利用による有害事例がイタリア国立健康研究所に18例 (1〜91歳) 報告された。16名は皮膚症状及び呼吸器症状などのアレルギー反応、2名は消化器症状を呈した。このうち6名が入院又は急診を要し、2名が命に係わる影響を被った。なお、7名はアレルギー体質であった (PMID:18422383)
・イタリアの病院に5ヶ月間に来院した外来患者のうち、14名が過去1年以内にプロポリス含有製品による体調不良を経験しており、全員がアレルギー症状または消化器症状を呈した (PMID:16328317)
<被害事例>
プロポリス含有製品の摂取との因果関係が疑われる健康被害が報告がされている。
・41歳男性 (日本) が足白癬の治療のため、プロポリスを含有する健康補助食品 (液剤) を塗布し、同時に1日に20滴摂取したところ、約1週間後より接触皮膚炎および全身の発疹を発症した (1991088857) 。
・45歳男性 (日本) がブラジル産プロポリスのアルコール抽出液を1日10滴、約1週間摂取したところ、掻痒性皮疹が出現し、さらに同製品を患部に外用して増悪した (1996063123) 。
・43歳女性 (日本) がプロポリスを約1ヶ月間摂取したところ (摂取量不明) 、皮膚発疹、肝機能不全、播種性血管内凝固症候群 (DIC) などを生じ入院した (1996183365) 。
・59歳男性 (日本) がブラジル産プロポリス飲料を約3週間摂取および外用したところ (量不明) 、アレルギー性接触皮膚炎を発症した (1998019024) 。
・39歳女性 (日本) がプロポリスを摂取および外用したところ (量不明) 、2週間後から手湿疹が悪化し、接触皮膚炎と診断された (1998170333) 。
・68歳女性 (日本) がプロポリスを1ヶ月、ハチミツ花粉100%の食品を3日間摂取したところ (摂取量不明) 、肝機能異常を生じた (2000262524) 。
・80歳女性 (日本) がプロポリスを2週間摂取したところ、皮膚の掻痒と小発疹、肝機能異常を認め、プロポリスが原因と診断された (2000262524) 。
・71歳女性 (日本) が、関節機能回復を目的にヒアルロン酸やプロポリスを含む製品を摂取したところ (摂取量不明) 、摂取2週間後に皮疹が出現した。当該製品およびプロポリスのパッチテストで紅斑を認め、摂取中止後1週間で改善したため、当該製品摂取との関連が疑われる健康被害と考えられた (2010301944) 。
・51歳女性 (日本) が、プラジル産プロポリスを水に滴下し飲用したところ (摂取量不明) 、約半年で口唇の荒れを生じ、約1年後に外用したところ悪化、パッチテストにてプロポリスによるアレルギーと診断された (2000114931) 。
・80歳女性 (日本) がプロポリス製品を摂取したところ、翌日から口腔粘膜びらん、摂食困難を生じ、摂取中止と加療により改善した (2000161214) 。
・アトピー性皮膚炎の既往歴がある15歳女児 (日本) がプロポリス含有クリームを外用したところ顔面の紅班、腫脹が生じ、その後プロポリス含有食品を摂取し、アナフィラキシーを呈し救急搬送された (2012281211) 。
・高血圧で服薬中の79歳男性 (日本) がプロポリス製品を摂取したところ(摂取量不明) 、紅皮症を生じ、摂取中止により改善し、プロポリス粉末5 g/日を2日間摂取したところ、再発した (PMID:11732731)
・59歳の胆菅がん患者の男性 (台湾) がプロポリスを5 mL×3回/日、2週間摂取し、血液透析を必要とする急性腎機能障害を起こした (PMID:16310564)
・グルテン腸症 (gluten enteropathy) の3歳男児 (カナダ) が、プロポリス (摂取量、形態、頻度不明)を含むホメオパシー (民間療法) 製品を、炎症予防目的で2〜3回/週、約4ヶ月間、さらに各種のナチュラルヘルス製品 (摂取量、頻度不明) を断続的に摂取していたところ、急性腎不全を発症し、プロポリス製品の使用中止により回復した (102) 。
・シンバスタチン (脂質異常症治療薬:CYP3A4、OATP1B1基質) を服用していた63歳女性 (オーストリア) がプロポリス含有カプセルを6週間併用したところ (摂取量不明) 、体幹に斑丘発疹が生じた (PMID:20059499)
・40歳女性 (中国) が風邪の症状緩和に液体プロポリス製品を3回/日、1週間摂取したところ (摂取量不明) 、のどの激しい痛み、嚥下困難、発熱、寒気の悪化を呈し、プロポリスに誘発された降下性壊死性縦隔炎および誤嚥性肺炎と診断された (PMID:23522239)
・77歳男性 (ニュージーランド) が食後にプロポリストローチを摂取する習慣があり (摂取量不明) 、口腔粘膜に潰瘍を生じた。プロポリス製品の摂取中止により改善し、パッチテストにてプロポリスによるアレルギーと診断された (PMID:2234878)
・手湿疹のある24歳女性 (ポーランド) がプロポリス液を30〜40滴/日、7日間摂取したところ、症状が悪化した (PMID:2932295)
・手湿疹のある52歳女性 (ポーランド) がプロポリス液を約30滴/日、約3ヶ月間摂取し、蜜蝋を1回塗布したところ、症状が悪化し、プロポリス摂取の中止により改善した (PMID:2932295)
・50歳女性 (イタリア) が自家製ハチミツを朝食に摂取していたところ (摂取量不明) 、慢性の口唇炎を生じ、パッチテストにてプロポリスによるアレルギーと診断された (PMID:15209822)
・65歳女性 (スペイン) がプロポリストローチを摂取したところ (摂取量不明) 、8時間後に熱、痛み、舌の腫れ、軽い呼吸困難を生じた (PMID:15209820)
・40歳の女性HIV患者 (イタリア) が30%プロポリス液を30滴/日、15日間摂取したところ、口唇の痛みを生じ、摂取中止と加療により改善したが、1ヶ月後にプロポリス液摂取を再開し、発熱、口腔粘膜潰瘍、口周辺の湿疹、呼吸困難を生じた (PMID:8859305)

その他、外用による接触性皮膚炎が報告がされている。接触性皮膚炎の情報はこちら
(PDF:平成28年11月時点) 。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<動物・試験管内>
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、プロポリスはCYP2A6、CYP2B6、CYP2C9、CYP2D6、CYP3A1の活性に影響を与えなかったが、CYP1A2、CYP2E1、CYP2C19の活性を阻害し、デュロキセキン (抗うつ薬、CYP1A2、CYP2D6基質) の代謝を阻害した (PMID:27437087)
・in vitro試験 (ヒト酵素) において、プロポリスはCYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP3A4の活性を阻害した (PMID:25361167)
<理論的に考えられる相互作用>
・血液凝固能に影響を与える可能性があるので、抗凝固薬やワルファリン (抗凝固薬:CYP1A2、CYP2C9、CYP3A4基質) 、抗凝固作用のあるハーブやサプリメントとの併用により出血リスクが増強する可能性がある (94) 。
・高用量のプロポリスとの併用は、CYP1A2、CYP2C19、CYP2C9、CYP2D6、CYP2E1、CYP3A4によって代謝される薬物の効果を増強し、有害事象を起こす可能性がある (94) 。

動物他での
毒性試験

1.LD50 (半数致死量)
・未加工プロポリスを投与:マウス経口2,050〜7,340 mg/kg (PMID:9651052)
・エーテル抽出物を投与:マウス経口700 mg/kg (PMID:9651052)
2.TDLo (最小中毒量)
・プロポリスを投与:マウス経口10 mg/kg、 (間欠的) 1,600 mg/kg/10日、ラット経口3,500 mg/kg、 (間欠的) 1,500 mg/kg/30日、3,500 mg/kg/70日、1,000 mg/ (91) 。
3.NOEL (無影響量)
・プロポリスを投与:マウス経口1,400 mg/kg/日 (PMID:9651052)
4.その他
・in vitro試験 (サルモネラ菌株) において、プロポリス抽出物は変異原性陽性を示した (2007042838) 。
・in vitro試験 (ヒトリンパ球) において、プロポリスは遺伝毒性を示した (PMID:16889073)

AHPAクラス分類
及び勧告

-

総合評価

安全性

・適切に摂取する場合、安全性が示唆されている。
・妊娠中・授乳中は、信頼できる十分な情報がないため、自己判断での摂取を控えること。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・糖尿病に有効性が示唆されているが、その他の有効性に関しては、信頼できる十分な情報が見当たらない。

参考文献

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