カナダ食品検査庁 (CFIA) がアプリコットカーネル (仁) の製品に注意喚起 (090616)

画面を閉じる

 

 

発信者

海外/注意

本文

■タイトル
カナダ食品検査庁 (CFIA) がアプリコットカーネル (仁) の製品に注意喚起 (090616)

■注意喚起および勧告内容
2009年6月12日、カナダ食品検査庁 (CFIA) がOUR FATHER'S FARMブランドの「ウルトラビターアプリコットカーネル」 (右記写真) に注意喚起 (写真はカナダ食品検査庁HPより加工転載) 。カナダ食品検査庁は、自主回収を要請している。

■解説
当該製品はビターアプリコットカーネル (ビターアプリコットの仁) を利用したものだが、当該製品摂取との因果関係が疑われる健康被害が1例報告されている。ビターアプリコットカーネルには、高濃度のアミグダリン (青酸配糖体) が含まれており、消化される際にシアン化水素が発生し、多量に摂取すると激しい腹痛や吐き気、呼吸困難などの重篤な急性毒性を起こす可能性があり、死に至ることもある。少量 (2〜3個) の摂取でも急性毒性を起こす可能性があるため、注意が必要。当サイトでもビターアプリコットカーネルに対する注意喚起を掲載済み。

■関連成分
アミグダリン (amygdalin)

アミグダリンはレートリル (レトリル) とも呼ばれている青酸配糖体である。アンズ、ウメ、モモ、スモモ、アーモンド (ハタンキョウ) 、ビワなどのバラ科サクラ属植物の未熟果実の種子にある仁 (じん) に多く、未熟な果実の果肉や葉、樹皮にも微量含まれている。アミグダリンは果実の成熟に従い消失し、また梅干しや梅酒、梅漬けなどの加工はアミグダリンの分解を促進すると言われているため、通常の食品に残存しているアミグダリンの影響は問題にならないと考えられる。
過去にアミグダリンをビタミンB17と呼び、ビタミンとする主張があったが、この説は現在では否定されている。これはアミグダリンが生体の代謝に必須な栄養素ではなく、また欠乏症も報告されていないためビタミンの定義には該当しないためである。米国国立がん研究所(NCI)は、アミグダリン(レートリル)はがんの治療、改善および安定化、関連症状の改善や延命に対しいずれも効果がなく、むしろ青酸中毒をおこす危険性があるという結論を出している。また、サプリメント等による重篤な健康障害事例が複数報告されているため、米国FDAは米国内でのアミグダリンおよびレートリルの販売を禁じている。

■関連情報
カナダ食品検査庁ウェブページ (2009年6月12日、英語) →「EXCESSIVE CONSUMPTION OF OUR FATHER'S FARM BRAND ULTRA BITTER APRICOT KERNELS MAY CAUSE CYANIDE POISONING」
外国製健康食品の入手や個人輸入等についての注意事項等→「健康食品や外国製医薬品、化粧品等と上手につきあうために」 (厚生労働省作成2006年版)
健康食品に関する注意喚起情報→当サイト「最新ニュース」
当サイト内でのアミグダリン情報
「ドイツBfRは食品として販売されているビターアプリコットの「仁」に注意喚起 (070611) 」
「アミグダリン、レートリル、レトリル」 (素材情報データベース)
「アミグダリンについて」 (話題の食品成分の科学情報)

© National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition. All Rights Reserved.