香港衛生署が医薬品成分 (シブトラミンとフェノールフタレイン) を含む製品に注意喚起 (090430)

画面を閉じる

 

 

発信者

構築グループ

本文

■タイトル
香港衛生署が医薬品成分 (シブトラミンとフェノールフタレイン) を含む製品に注意喚起 (090430)

■注意喚起および勧告内容
秀身堂兪溶脂素2009年4月28日、香港衛生署が医薬品成分であるシブトラミンとフェノールフタレインを含む製品「秀身堂兪溶脂素」 (右記写真) に注意喚起 (写真は香港衛生署HPより加工転載) 。香港衛生署は当該製品を使用している人は直ぐに中止し、また、使用して体調に不安を感じている場合は医療機関を受診するように勧告。

■解説
これは香港衛生署による買上調査によって判明した事例。分析の結果、医薬品成分であるシブトラミンとフェノールフタレインを検出。現在のところは、当該製品摂取との因果関係が疑われる健康被害については不明。また、製品には「青春期の太っている女性」との日本語表記が確認できるため、日本での流通の可能性も否定できない。

■関連成分
シブトラミン (sibutramine)
シブトラミンは、1997年に肥満抑制薬としてアメリカFDAの許可を受けたが、日本では未承認。副作用として血圧上昇および心拍数増加などが報告され、心臓病の方は服用を避けたほうがよいとされている。アメリカ国内ではFDAの許可後、2003年8月までに54例の死亡事例 (うち30例は心血管が原因) が報告された。2005年8月、FDAはシブトラミンの使用停止に関する消費者団体の請願書に対し、シブトラミンの使用に細心の注意を呼びかけ、その安全性を監視することにより、引き続き医薬品として承認していくことを公表した。しかし、心血管疾患歴のある患者では心血管疾患再発リスクが高くなるという欧州で実施されたSCOUT試験 (Sibutramine Cardiovascular OUTcome Trial) の結果をうけ、2010年10月、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでメーカーによる任意回収が決定。開発したメーカーはすでに販売・流通を中止している。2010年11月、インド医薬品規制当局 (Drugs Controller General of India、DCGI) も販売を禁止した。

フェノールフタレイン (phenolphthalein)
塩基性で赤色を示す (変色域はpH8〜10) pH指示薬の1つ。以前は医薬品 (下剤) として使用されたこともあるが、発がん性などのおそれがあるため、現在は医薬品として使用されていない。

■関連情報
香港衛生署ウェブページ (2009年4月28日付、英語)
外国製健康食品の入手や個人輸入等についての注意事項等→「健康食品や外国製医薬品、化粧品等と上手につきあうために」 (厚生労働省作成2006年版)
健康食品に関する注意喚起情報→当サイト「最新ニュース」
当サイト内でのシブトラミン検索結果→こちら
当サイト内でのフェノールフタレイン検索結果→こちら

© National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition. All Rights Reserved.