エフェドラ(マオウ)を含むサプリメントの使用との因果関係が疑われる症例(081113)

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エフェドラ(マオウ)を含むサプリメントの使用との因果関係が疑われる症例が2例報告されています。

1) 40歳の男性が体重減少を目的としてエフェドラ(マオウ)入りハーブサプリメントを1,000mg/日、1ヶ月ほど使用したところ、腹痛と出血性下痢をおこし、虚血性大腸炎と診断されました(PMID:18581601)
2) 36歳の女性がマオウ18mgを含むサプリメントを2錠/日服用したところ、脱力感や肝機能マーカーの上昇、血清中のビリルビン濃度の上昇などを呈し、急性肝炎と診断されました。使用中止により回復しています(PMID:18334855)

エフェドラ
エフェドラ(Ephedra)は「麻黄(マオウ)」と呼ばれ、有効成分としてエフェドリンを含む植物です。エフェドリンによる有害事象としては、めまいや頭痛、食欲減退、不安神経症、胃腸障害、不眠、高血圧などがあり、死に至る危険性もあります。エフェドリンとカフェイン、その他の興奮剤を同時に摂取すると、めまい、震え、頭痛、不整脈、心臓発作、精神病、脳卒中などの有害事象が誘発される可能性があるため、注意が必要です。特に、心臓疾患や高血圧症、甲状腺疾患、糖尿病、不安神経症、緑内障、褐色細胞腫などの疾患がある人は、症状を悪化させる可能性があります。また、妊婦や授乳婦の使用は禁忌です。
日本ではエフェドラは「専ら医薬品成分として使用される成分本質(原材料)」にあたり、食品として使用することは出来ませんが、インターネットなどを利用した個人輸入では意図せず入手する可能性もあるため、注意が必要です。

最近、医薬品や未承認の薬物を添加したダイエット用食品、あるいは強壮・強精に関連した商品がインターネット等で販売される事例が増えています。これらを「食品」という認識で安易に利用すると、肝移植や死亡などの重大な健康被害を受ける可能性があり、大変危険です。厚生労働省が健康食品に関する注意事項を分かりやすくまとめた「健康食品や外国製医薬品、化粧品等と上手につきあうために(厚生労働省作成2006年版)」を公開しておりますので、利用される前に一度ご確認ください。

また、国内外では予防措置として積極的に健康食品に関する注意喚起情報が出されており、それらを当サイトの「最新ニュース」にて随時公開しておりますので、そちらも参考にしてください。
当サイトに掲載されているエフェドラまたはエフェドリン関連の情報はこちらをご参照下さい。

参考文献

(PMID:18581601)Yonsei Med J. 2008 Jun 30;49(3):496-9
(PMID:18334885)Eur J Gastroenterol Hepatol. 2008 Apr;20(4):364-5

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