健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

カキ肉 [英]Oyster [学名]Crassostrea gigas THUNB. (Ostrea gigas THUNB.)、Ostreidae

概要

イタボガキ科の二枚貝の総称で、世界中に多種のカキ類が分布している。古くから広く食され、養殖も世界各地で盛んに行われている。国産のものはマガキ (Crassostrea gigas) が主流で、その他ナガガキ、ケガキ、スミノエガキ、イタボガキなど15種類程ある。国外ではヨーロッパガキ (Ostrea edulis) 、ポルトガルガキ (Crassostrea angulata)、アメリカガキ (Crassostrea virginica) 、オーストラリアガキ (Saxostrea commercialis) などが養殖される。一般に「海のミルク」と言われ、タンパク質、タウリン、グリコーゲン、亜鉛、カルシウム、アミノ酸などのミネラルやビタミン類を含む。貝殻は中国や日本などで古くから漢方素材として使用され、最近ではそのエキスが健康食品として利用されている。俗に、「強壮作用がある」「貧血を予防する」「味覚を改善する」などと言われているが、ヒトでの有効性・安全性については信頼できる十分なデータが見当たらない。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・別名としてマガキ/ボレイがある。貝殻、貝肉、貝肉エキスは「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・牡蠣殻:炭酸カルシウムCaCO3を主成分 (80〜95%) とし、少量のリン酸カルシウムCa3 (PO4) 2の他、微量のMg、Al塩、Fe2O3などを含む (7) 。
・マガキの軟体部:グリコーゲン、亜鉛、タウリン、アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどを含む (76) 。

分析法

-

有効性








循環器・
呼吸器


・2型糖尿病患者30名 (試験群15名、平均58.5±8.4歳、日本) を対象とした二重盲検プラセボ比較試験において、マガキから得たカキ肉エキス3 g/日を12週間摂取させたところ、血清中の亜鉛、セレン濃度、尿中8-OHdG生成速度に影響は認められなかった (2009140116) 。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。

安全性

危険情報

<一般>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<妊婦・授乳婦>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<被害事例>
カキ肉摂取によるアレルギーが報告されている。
・14歳女児 (イタリア) が、11歳時にカキを含む夕食摂取の4時間後、腹痛と嘔吐を経験し、12歳時にカキ2個摂取の30分後に激しい腹痛と嘔吐を再び経験したため、IgE検査、食物経口負荷試験を実施した結果、非IgE依存性食物アレルギーである食物たんぱく質誘発全腸炎症候群と診断された (PMID:25946773)
・52歳女性 (スペイン) がカキを摂取後、アナフィラキシーショックを生じ、入院した (PMID:12396966)
細菌やウイルスに汚染されたカキ肉を生で摂取したことによる食中毒および菌血症が報告されている。
・カキなどの二枚貝は下水中のノロウイルスを蓄積するため、生ガキや加熱不十分のカキの摂取と関連すると思われるノロウイルス食中毒が多く報告されている。2007/2008年期間から2014/2015年期間にかけての日本におけるノロウイルス食中毒事件のうち、平均10.1%の事例でカキが原因食品と考えられた (PMID:28260728)
・レストランで食事をしたグループ (アメリカ) の7名中3名が、食後18〜36時間のうちに腹痛、吐き気、下痢を生じ、このうち1名が嘔吐。発症した3名が共通して摂取していた冷凍生ガキと、患者の糞便中からノロウイルスが検出された (PMID:22337176)
・国際ラグビーイベント参加者を中心に発生した大規模食中毒の原因究明ため、イベント開催地域の宿泊客387名 (発症者115名、ニュージーランド) を対象に行われた症例対照研究において、地域内のレストランで未加熱のまま供された加熱用冷凍カキの喫食と発症の因果関係が推定された。提供されたカキと同バッチの製品および患者の糞便からノロウイルスが検出された (PMID:17972982)
・レストランで発生した6週間にわたる大規模食中毒の原因究明のために実施された顧客319名 (発症者240名、イギリス) を対象とした症例対照研究において、生ガキの喫食と発症の因果関係が推定され、ノロウイルスに汚染されたカキおよびノロウイルスに罹患した調理従事者からの二次感染が原因と疑われた (PMID:22129511)
・46歳男性 (アメリカ) が生ガキを摂取したところ、約36時間後に発熱、嘔吐、吐き気、腹痛、下痢を生じ、糞便からVibrio fluvialisが検出された(PMID:3729210)
・肝移植の既往歴がある50歳女性 (アメリカ) が生ガキを摂取したところ、5日後に発熱、吐き気、右足の痛み、水疱を生じ、血液からVibrio vulnificusが検出された (PMID:10532553)
・57歳男性 (アメリカ) が妻と2人で12個の生ガキを摂取したところ、約36時間後から腹痛、嘔吐、寒気、発熱、下痢を生じ、血液からVibrio vulnificusが検出された (PMID:3316128)
・末期肝機能障害の既往歴がある45歳男性 (アメリカ) が生ガキを摂取したところ、2日後から下肢の痛み、発熱、嘔吐、呼吸困難、水疱などを生じ死亡した。血液、水疱内液からVibrio vulnificusが検出された (PMID:9472762)
・関節炎のため右股関節の人工関節置換術を受けた経験のある高血圧の60歳男性 (アメリカ) が、生ガキを摂取後に発熱、下痢を生じ、自然治癒から10日以内に重度の右股関節痛を生じ、病巣除去と人工関節再置換術を要した。患部の吸引液の培養およびPCR検査結果から、生ガキに混入していたCampylobacter coliを原因とする感染性関節炎と診断された (PMID:19656982)
・2型糖尿病、乾癬性関節炎、高血圧、脂質異常症、甲状腺機能低下、前立腺肥大の既往歴がある66歳男性 (アメリカ) が、人工関節形成術を受けた18ヶ月後に生ガキを摂取したところ、翌日から膝の痛み、腫れ、紅班を生じ、血液、膝から吸引した液からShigelloides Periprostheticが検出された (PMID:28235124)
・胆嚢摘出術の既往歴がある39歳女性 (日本) がカキ15〜20個/日摂取を含む特異な食生活を5年間以上続けたところ、痙攣性麻痺、両足の感覚障害、歩行困難を生じ、カキに含まれる亜鉛の過剰摂取による銅欠乏ミエロパチーと診断された (PMID 27645757) 。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

調べた文献の中に見当たらない。

動物他での
毒性試験

1. TDLo (最小中毒量)
・水抽出物を投与:ラット経口 (間欠的) 3.5 g/kg/1週 (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

-

総合評価

安全性

・サプリメントなどとして使用した場合の安全性については参考となる十分なデータが見当たらない。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・調べた文献の中に見当たらない。

参考文献

(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS).
(7) 中薬大辞典 小学館
(76) 日本食品大事典 医歯薬出版株式会社
(2009140116) Progress in Medicine. 2009 29 (2): 471-476.
(PMID:12396966) Allergol Immunopathol (Madr). 2002 Sep-Oct;30(5):300-3.
(PMID:3729210) Ann Intern Med. 1986 Aug;105(2):294-5.
(PMID:10532553) Transplantation. 1999 Oct 15;68(7):1061-3.
(PMID:12396966) Allergol Immunopathol (Madr). 2002 Sep-Oct;30(5):300-3.
(PMID:25946773) Isr Med Assoc J. 2015 Mar;17(3):188-9.
(PMID:27645757) 臨床神経学. 2016 Oct 28;56(10):690-693.
(PMID:3316128) Heart Lung. 1987 Nov;16(6 Pt 1):706-9.
(PMID:9472762) J Emerg Med. 1998 Jan-Feb;16(1):61-6.
(PMID:28235124) Am J Orthop (Belle Mead NJ). 2017 Jan/Feb;46(1):E32-E34.
(PMID:22337176) MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 2012 Feb 17;61(6):110.
(PMID:19656982) J Clin Microbiol. 2009 Oct;47(10):3370-1.
(PMID:17972982) N Z Med J. 2007 Oct 26;120(1264):U2773.
(PMID:22129511) Epidemiol Infect. 2012 Sep;140(9):1695-701.
(PMID:28260728) Shokuhin Eiseigaku Zasshi. 2017;58(1):12-25.

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