カナダ保健省が過剰量のヨウ素を含む製品に注意喚起(080516)

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カナダ保健省が過剰量のヨウ素を含む製品に注意喚起(080516)


2008年5月15日、カナダ保健省が「Trophic Kelp & Glutamic Acid HCl」(ラベルは下記写真参照)に過剰量のヨウ素が含まれており、特に妊産婦やグレーブス病(バセドウ病)などの甲状腺疾患患者に対して注意喚起しています。詳細はカナダ保健省のウェブページ(英語)を参照してください。
Trophic Kelp & Glutamic Acid HCl
(写真はカナダ保健省のHPより加工転載)


ヨウ素
ヨードとも呼ばれます。生体内では、そのほとんどが甲状腺に存在し、甲状腺ホルモンの構成成分として重要な役割を担っています。ヨウ素は海水中に多く存在するため、海藻類や魚介類に豊富に含まれており、海産物を主とした高ヨウ素摂取の伝統的食習慣を持つ日本では、ヨウ素不足よりも過剰摂取による健康障害のほうが問題となります。特にヨウ素の摂取を目的としたサプリメント類の利用には注意が必要です。
ヨウ素を過剰に摂取すると、甲状腺機能低下症、甲状腺腫、甲状腺中毒症が起こる他、体重減少、頻脈、筋力低下、皮膚熱感などの症状が見られることもあります。
胎児はヨウ素に対する感受性が高く、高濃度のヨウ素に暴露すると、出生後、甲状腺肥大となる可能性があります。甲状腺が肥大すると気管を圧迫し、呼吸の妨げとなります。また、グレーブス病(バセドウ病)やヨウ素欠乏症などの甲状腺疾患のある人が過剰のヨウ素を摂取すると抗甲状腺薬の効果を減少させる可能性もあるため、注意が必要です。
「日本人の食事摂取基準(2005年版)」では、ヨウ素の上限量は3,000μg/日とされています。
ヨウ素については当サイトでも解説していますので、あわせてご覧ください。
「ヨウ素(解説)」
「ヨウ素(素材情報)」

該当製品は既に自主回収されていますが、インターネットや海外で入手する可能性があるため、注意を呼びかけています。カナダ保健省はこの製品を使用しないように、また、体調に不安を感じている人は医療機関を受診するように勧告しています。ヨウ素は海草にも豊富に含まれているため、このような製品よりも食事からの摂取を優先するように、あわせて呼びかけています。

現在はインターネットなどの普及により、海外からいろいろなサプリメント等が容易に輸入できる状況になっています。国外から個人輸入される商品の中には、国内では認められていない医薬品を違法に添加したものがあります。外国製の製品の入手についての参考として下記のページを参照して下さい。
「健康食品や外国製医薬品、化粧品等と上手につきあうために(厚生労働省作成2006年版)」



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