米国FDAがエフェドラや有害なアリストロキア酸などを含むダイエタリーサプリメント12製品の自主回収を公表(080417)

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米国FDAがエフェドラや有害なアリストロキア酸などを含むダイエタリーサプリメント12製品の自主回収を公表(080417)


2008年4月10日、米国FDAがHerbal Science International, Inc.によってエフェドラや有害なアリストロキア酸などを含むダイエタリーサプリメント12製品が自主回収されていることを公表しています。詳細は米国FDAのウェブページ(英語)を参照してください。

該当する製品は以下のとおりです。

<エフェドラを含む製品>
・Wu Yao Shun Qi San
・Qing Bi Tang (Nasal Cleanser)
・Zhong Fong Huo Luo Wan (Stroke Revito Formula)
・Xiao Qing Long Tang (Little Green Dragon)
・Ding Chuan Tang
・Xiao Xu Ming Tang
・Feng Shi Zhi Tong Wan (Joint Relief)
・Guo Min Bi Yan Wan
・Fang Feng Tong Sheng San

<アリストロキア酸を含む製品>
・Tou Tong San (Headache Formula)
・Du Huo Ji Sheng Tang (Du Huo Joint Relief)

<ヒトプラセンタを含む製品>
・Seng Jong Tzu Tong Tan


エフェドラ
エフェドラ(Ephedra)は中国では「麻黄(マオウ)」と呼ばれ、有効成分としてエフェドリンを含む植物です。エフェドリンによる有害事象としては、めまいや頭痛、食欲減退、不安神経症、胃腸障害、不眠、高血圧などがあり、死に至る危険性もあります。
特に、心臓疾患や高血圧症、甲状腺疾患、糖尿病、不安神経症、緑内障、褐色細胞腫などの疾患がある人は、症状を悪化させる可能性があります。また、妊婦や授乳婦の使用は禁忌です。

アリストロキア酸(aristolochic acid)
アリストロキア属の植物に含まれる成分で、腎毒性や発がん性、変異原性が示されています。関係した健康被害はヨーロッパや中国、日本など、世界中で報告されており、米国 FDAはアリストロキア酸を含む、あるいは含んでいる疑いのある植物の詳細なリストを公開しています。リストはこちらのウェブページをご参照ください。当サイトでも情報提供しています。サイトはこちらです。

プラセンタ
プラセンタは哺乳類の胎盤のことで、母体の子宮内腔に形成され母体と胎児の臍帯を連絡する器官を指します。胎児へ酸素や生育に必要な栄養素を供給したり、また、母体へ老廃物をわたす機能のほかに、造血、タンパク質合成、ホルモン分泌なども行います。胎盤を食用とする習慣は古くから各地でみられますが、その有効性については充分なデータがありません。健康食品の素材としてはウシ、ブタ、ヒツジの胎盤がありますが、ヒト由来の胎盤(ヒトプランセタ、紫河車<シカシャ>)は「医薬品」に当たるため、健康食品に利用することは出来ません。アメリカでもヒトプラセンタをダイエタリーサプリメントに使用することは非合法です。プラセンタによりアレルギー、薬剤性肝障害を起こした事例も報告されています。
当HPの「素材情報データベース」にもプラセンタの情報を掲載していますので、そちらもあわせてご覧ください。→プラセンタ

該当製品は100カプセルが白いプラスティックボトルに入れられて販売されていました。12製品すべてが既に自主回収されていますが、店頭や鍼師、インターネットなどを介して入手される可能性があります。
現在のところ、これらの製品摂取との因果関係が疑われる健康被害は報告されていませんが、FDAは使用している人はすぐに中止するように勧告しています。

現在はインターネットなどの普及により、海外からいろいろなサプリメント等が容易に輸入できる状況になっていますが、日本においては、このような医薬品や未承認の薬物を含む製品は「食品」ではなく、「無承認無許可医薬品等」に該当します。
最近、医薬品や未承認の薬物を添加したダイエット用食品、あるいは強壮・強精に関連した商品がインターネット等で販売される事例が増えています。これらを「食品」という認識で安易に利用すると、肝移植や死亡などの重大な健康被害を受ける可能性があり、大変危険です。厚生労働省が健康食品に関する注意事項を分かりやすくまとめた「健康食品や外国製医薬品、化粧品等と上手につきあうために(厚生労働省作成2006年版)」を公開しておりますので、利用される前に一度ご確認ください。

また、国内外では予防措置として積極的に健康食品に関する注意喚起情報が出されており、それらを当サイトの「最新ニュース」にて随時公開しておりますので、そちらも参考にしてください。

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