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香港衛生署が医薬品成分 (シブトラミンなど) を含む製品に注意喚起

更新日:2022/06/28

■注意喚起および勧告内容
2022年6月24日、香港衛生署(Department of Health) が医薬品成分 (シブトラミンなど) を含む製品「VSlimming Herbal」 に注意喚起。香港衛生署は当該製品を購入、使用しないように勧告。

■解説
これは、香港衛生署による買上調査で判明した事例。当該製品は痩身効果をうたって店舗で販売されていたが、検査の結果、医薬品成分であるシブトラミン、スピロノラクトンが検出された。現在のところ、当該製品との因果関係が疑われる健康被害については不明。

■関連成分
シブトラミン (sibutramine)

シブトラミンは、1997年に肥満抑制薬としてアメリカFDAの許可を受けたが、日本では未承認。副作用として血圧上昇および心拍数増加などが報告され、心臓病の方は服用を避けたほうがよいとされている。アメリカ国内ではFDAの許可後、2003年8月までに54例の死亡事例 (うち30例は心血管が原因) が報告された。2005年8月、FDAはシブトラミンの使用停止に関する消費者団体の請願書に対し、シブトラミンの使用に細心の注意を呼びかけ、その安全性を監視することにより、引き続き医薬品として承認していくことを公表した。しかし、心血管疾患歴のある患者では心血管疾患再発リスクが高くなるという欧州で実施されたSCOUT試験 (Sibutramine Cardiovascular OUTcome Trial) の結果をうけ、2010年10月、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドでメーカーによる任意回収が決定。開発したメーカーはすでに販売・流通を中止している。2010年11月、インド医薬品規制当局 (Drugs Controller General of India、DCGI) も販売を禁止した。

スピロノラクトン (spironolactone)
国内では抗アルドステロン性利尿・降圧剤として承認されている。
【適応症】高血圧症、心性浮腫等
【副作用】電解質異常、急性腎不全、中毒性表皮壊死融解症、スティーブンススティーブンス・ジョンソン症候群等
【禁忌】無尿または急性腎不全、高カリウム血症、アジソン病患者またはタクロリムス、エプレレノン、ミトタンを投与中の患者には投与しないこと。

■関連情報
香港衛生署ウェブページ (2022年6月24日、英語) →「Man arrested for suspected illegal sale and possession of slimming product with undeclared controlled drug ingredients including banned drug ingredient (with photo) 」
外国製健康食品の入手や個人輸入等についての注意事項等→「健康食品や医薬品、化粧品、医療機器等を海外から購入しようとされる方へ (厚生労働省作成2012年版) 」

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