■注意喚起および勧告内容
2020年7月31日、消費者庁がインターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示の改善を要請。
■解説
消費者庁が2020年4月から6月までに、下記の方法でインターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示の監視を行ったところ、93事業者 (107商品) において、健康増進法に違反するおそれのある文言等を含む表示が確認された。消費者庁は当該事業者に表示の適正化を要請。また、当該事業者が出店するショッピングモール運営事業者に対し、表示の適正化について協力を要請した。
<監視方法>
ロボット型全文検索システムを用いたキーワードによる無作為検索の上、検索された商品のサイトを目視により確認。
<主な検索キーワード>
・「コロナウイルス」、「インフルエンザ」、「生活習慣病」、「アレルギー」、「花粉症」等の疾病の治療又は予防を目的とする効果があるかのような表現
・「免疫力」、「腸活」等の身体の組織機能の一般的増強、増進を主たる目的とする効果があるかのような表現
<当該監視期間に表示されていた健康保持増進効果等 (一部) >
商品区分 | 表示されていた健康保持増進効果等 |
生鮮食品 (農産物、水産物) 【2商品】 |
・免疫力向上、動脈硬化予防、肝機能改善、貧血予防、疲労回復、肥満防止、生活習慣病予防、便秘、むくみ、のぼせに効果を有すること等を標ぼうする表示 |
加工食品 (農産加工品、畜産加工品、水産加工品等) 【20 商品】 |
・コロナウイルス予防、インフルエンザ・風邪予防、免疫力向上・強化、抗ウイルス作用、殺菌・抗菌作用、がん予防、肝機能改善、虫歯・歯周病・口内炎予防、花粉症、整腸作用、疲労回復、二日酔い、ダイエット、エイジングケアに効果を有すること等を標ぼうする表示 |
飲料等 (茶、コーヒー及びココア調製品、飲料、酒類) 【14 商品】 |
・コロナウイルス対策、インフルエンザ予防、気管支炎、風邪予防、免疫力向上・強化、感染症予防、抗ウイルス・抗菌作用、がん予防、 アレルギー予防、アトピー性皮膚炎、花粉症、腸内環境改善、便秘、むくみに効果を有すること等を標ぼうする表示 |
いわゆる健康食品 (カプセル、錠剤、顆粒状等) 【71 商品】 |
・コロナウイルス対策、免疫力向上・強化、抗菌・抗ウイルス作用、生活習慣病予防、老化防止、がん予防、アレルギー抑制、鼻炎、腸内環境改善、便秘、血流改善、血行促進、口臭・体臭・加齢臭、疲労回復、めまい、耳鳴りに効果を有すること等を標ぼうする表示 ・女性ホルモンの活性化に働きかけ、ダイエット、美肌、美髪、シミ・シワ改善、アンチエイジング、冷え性改善に効果を有すること等を標ぼうする表示 |
■関連情報
消費者庁ウェブページPDF (2020年7月31日) →「インターネットにおける健康食品等の虚偽・誇大表示に対する要請について (令和2年4月~6月) 」
厚生労働省ウェブページ→「「健康食品」に係る虚偽・誇大広告等の禁止」