健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

コリアンダー、コエンドロ、シャンツァイ (香菜) 、中国パセリ、パクチー [英]Coriander [学名]Coriandrum sativum

概要

地中海沿岸原産の1年草または2年草で、草丈30〜90 cmに成長する。まばらに分枝し、葉は羽状に裂け、セロリの葉に似ている。全草に特有の臭気がある。初夏に各枝の先に小さい白花をつけ、8〜9月に直径3〜5 mmの果実を付ける。生葉は香味料として魚や肉料理に添えられる。果実はカレーその他の料理の調味料に用いられる他、胡荽子 (こずいし) または胡荽子実と呼ばれ、ヨーロッパでは消化不良、健胃、駆風薬として薬局方に掲載されている。俗に、「炎症を緩和する」「気分を落ち着ける」「体内の毒素を排泄する」などと言われているが、ヒトでの有効性に信頼できる十分なデータは見当たらない。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・果実は「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される (30) 。
・米国ではGRAS (一般的に安全と見なされた物質) 認定 (94) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・果実は精油を含み、その主成分は約70%のd-リナロールで、他にp-チモール、α-,β-シメン、リモネンなどである。脂肪酸も含み、その主成分はオレイン酸で、他にオクタデセン酸、リノール酸、パルミチン酸なども含む。また、フラボノイド配糖体、β-シトステロール、D-マンニトールなどを含む (29) 。

分析法

-

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。

安全性

危険情報

<一般>
・食品に通常含まれている量を摂取する場合はおそらく安全である (94) 。
・粉末コリアンダーと、特にその油脂はアレルギー反応や光過敏症を起こすことがある。その他のニンジン属と同様に、コリアンダーも接触皮膚炎を起こすことがある (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・安全性について信頼できる十分なデータがないことから、濃縮物としての使用を避ける (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<被害事例>
・28歳女性 (イラン) が、コリアンダーの葉と枝の10%抽出液200 mLを7日間摂取したところ、重度の下痢、腹痛、皮膚の暗色化、憂うつ感、無月経、脱水症を起こした (101) 。
・アトピーの既往症のない42歳女性 (スペイン) が、香辛料で調理したチキンおよび野菜を食べた後アナフィラキシーを発症し、スキンプリックテストおよび特異的IgEがコリアンダーに陽性を示した (PMID:14982526)
・アレルギーの既往症はなく、アニシードおよびシナモンに職業的に暴露された43歳菓子職人の女性が、食後に不快感、眠気、腹部膨満感、上腹部の痛みを伴った痙攣を起こし、スキンプリックテストでコリアンダーに対して陽性を示した (PMID:12027075)
・アトピー性皮膚症状と呼吸器疾患の既往症のない22歳の調理師の男性 (フィンランド) が、鼻結膜炎症状および皮膚炎を発症して来院したところ、スキンプリックテストでコリアンダーに対して陽性を示し、カレー中のコリアンダーが症状の原因であった (PMID:11846752)
・スギとブタクサに対する花粉症の既往歴のある21歳女性 (日本) が、カレーを摂取後にのどの違和感や全身性蕁麻疹、喘鳴を呈し、カレーに含まれていたコリアンダーなどのスパイスによる全身症状を伴った口腔アレルギー症候群と診断された (2000165627) 。
・花粉アレルギーのある45歳女性 (スペイン) がカレーを食べると鼻結膜炎症状を呈する状態が4〜5ヶ月間続き、スキンプリックテストでコリアンダーに対して陽性を示した (PMID:21420780)
・花粉症やライチアレルギーの既往歴のある32歳女性 (日本) が、コリアンダーを含む食品を摂取したところ、口腔アレルギー症候群*の症状を発症した (2001165627) 。 (*口腔アレルギー症候群:アレルゲンを摂取したことによって口腔咽頭粘膜にかゆみや腫れが起こること)
・27歳女性 (日本) がトムヤムクンを数匙摂取した直後に呼吸困難となり、コリアンダーによるアレルギーと診断された (2006077759) 。
・アレルギー性鼻炎の既往歴のある52歳男性 (アメリカ) が、コリアンダーの葉を使用したブルスケッタを摂取し、蕁麻疹を呈し、2回目の摂取後、蕁麻疹、血管浮腫、喘鳴、呼吸困難を生じた。コリアンダーの葉に対するプリックテストは陰性であったが、種子に対する特異的IgEが陽性を示したため、コリアンダーによるアナフィラキシーと診断された (PMID:23176891)
・アレルギー体質で鼻炎と喘息の27歳男性 (スペイン) が、コリアンダーなどに職業的に暴露された結果、鼻炎と喘息の症状が悪化し、スキンプリックテストでコリアンダーに対して陽性を示し、また気管支吸入試験において急性喘息症状を呈した (PMID:8738518)
・ヨモギ花粉症をもつ30歳女性 (日本) が、ライチを摂取したところ (摂取量等不明) 、口腔アレルギー症候群、全身蕁麻疹、呼吸困難、腹痛、下痢、下血を生じ、2年後に市販のカレールー2種を用いたカレーを摂取したところ (摂取量等不明) 、同様の症状を生じたため受診。プリックテストの結果、ライチおよびカレールーに含まれていた複数のスパイス (クミン、ディル、パセリ、セロリ、コリアンダー、フェンネル、アジョワン、Bマスタード、パプリカ) に対して陽性を示し、これらを原因とするアナフィラキシーショックと診断された (2007119508) 。
・春季、初夏、秋季にアレルギー症状を自覚する46歳女性 (日本) が、約5年前より食後のアナフィラキシー症状 (全身の膨疹、四肢の痺れ、呼吸困難、下痢、全身倦怠感など) を繰り返し経験、カレーとヨーグルトを摂取して発症したため医療機関を受診。特異的IgE検査で複数の花粉類 (カモガヤ、ハルガヤ、スギ、ヨモギ、ニガヨモギ、ヒノキ、ブタクサ) に対して陽性、プリックテストでクミン、コリアンダー、アニス、セロリ種子、ウイキョウ (フェンネル) に対して陽性を示し、花粉類との交差反応によるスパイスアレルギーと診断された (2017028885) 。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<試験管内・動物>
・in vitro試験 (ヒトCYPタンパク) において、コリアンダーのメタノール抽出物はCYP3A4活性を阻害した (PMID:24934554)

動物他での
毒性試験

1.LD50 (半数致死量)
・コリアンダー油を投与:ラット経口4,130 mg/kg、マウス経口3,520 mg/kg、マウス吸入3,000 mg/m3 (91) 。
2.TDLo (最小中毒量)
・コリアンダー水抽出物を投与:マウス腹腔内50 mg/kg (91) 。
・コリアンダー種子抽出物を投与:ラット経口1,250 mg/kg (雌性、1〜5日投与) (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・食品に通常含まれている量を摂取する場合はおそらく安全である。妊娠中・授乳中の安全性については信頼できる十分なデータがないことから、濃縮物としての使用を避ける。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・調べた文献の中に見当たらない。

参考文献

(29) 牧野和漢薬草大図鑑 北隆館
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(101) WHO Drug Information. 2002;16(1):15.
(PMID:14982526) Allergy. 2004 Mar;59(3):362-3.
(PMID:12027075) Ann Allergy Asthma Immunol. 2002 May;88(5):518-22.
(PMID:11846752) Contact Dermatitis. 2001 Dec;45(6):354-5.
(PMID:8738518) Allergy. 1996 Feb;51(2):117-20.
(2001165627) アレルギー,2001,50(1)29-31
(2006077759) 皮膚臨床,2005,47(12)1729-32
(2001165627) アレルギー,2003,52(2-3)368
(PMID:21420780) Allergol Immunopathol (Madr). 2011 Nov;39(6):383-5.
(PMID:23176891) Ann Allergy Asthma Immunol. 2012 Dec;109(6):471-2.
(PMID:24934554) J Pharm Pharm Sci. 2014;17(2):254-65.
(2007119508) 日本皮膚科学会雑誌 116巻13号 Page2212-2217(2006.12)
(94) Natural Medicines
(2017028885) アレルギーの臨床 2016 36(11) 1072-5

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