健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

ラカンカ [英]- [学名]Momordica grosvenori Swingle, Siraitia grosvenori Swingle

概要

ラカンカは中国の広東、広西、江西に分布する、つる性の多年草。使用部位である果実は、球形または長球形 (直径約4〜5 cm) で柔毛があり、熟すと深赤褐色から青色になり、9〜10月に収穫される。自然乾燥の後、焙煎で完全に乾燥させたものが使用される。ヒトにおける有効性については、調べた文献中に信頼できるデータは見当たらない。安全性については、通常の食品に含まれる量を摂取する場合はおそらく安全であるが、それ以上の量を摂取した場合の安全性については十分なデータがない。妊娠中・授乳中の安全性については信頼できる十分なデータがないことから、安易な使用を避けるべきである。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・ラカンカ果実は「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に区分される (30) 。
・既存添加物:抽出物 (果実から得られたモグロシド類を主成分とするもの) は甘味料。以前は「低カロリー食品」として特別用途食品となっている製品があったが、平成21年2月12日「特別用途食品の表示許可等について (食安発第0212001号) 」通知により、許可基準が変更され、現在、特別用途食品に該当する製品はない。
・米国ではGRAS (一般的に安全とみなされた物質) 認定。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・果実の甘味物質としてmogrosideV、mogrosideIV、シアメノシドI、11-oxo-mogosideVなどの配糖体構造が明らかにされている(1991151758) (PMID:6676453) (PMID:6676454) (PMID:6676455) (PMID:17015982)

分析法

-

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

その他
・健常な女性5名 (平均21歳、日本) を対象に、ラカンカ抽出物 (18 gのショ糖と同等の甘さの量) をコーヒー200 mLに入れて摂取させたところ、血糖値、血中インスリン値 (IRI) 、血中遊離脂肪酸値 (FFA) に、ショ糖のような変動はみられなかったという予備的な報告があるが、詳細は不明 (1999049248) 。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

・ラットにラカンカ抽出物(40 w/w%)もしくはラカンカから分離したグルコシド(約30% mogrosideV)を1,000 mg/kg/日、4週間経口投与したところ、ヒスタミン鼻腔滴下後の鼻をこする回数や、起痒物質 (compoun48/80) 投与後の引っ掻き行動、肥満細胞のヒスタミン量が減少した (PMID:15684476)
・2型糖尿病ラットにラカンカ抽出物0.4%含有飼料を13週間与えたところ、すい臓のインスリン含量増加、血漿中ASTとγ-GTPの低下、肝臓、すい臓、血漿中の酸化物質 (TBARS) の抑制がみられた (PMID:17349091)
・ラットの大脳組織を用いたin vitro試験において、ラカンカ抽出液 (24.0 mg/mL) は過酸化物 (TBARS) の生成を抑制したという予備的な報告がある (1994154731) 。
・ヒト血中LDLを用いたin vitroの酸化実験およびヒト臍帯静脈血管内皮細胞 (HUVEC) を用いたLDL酸化実験において、ラカンカ抽出液は過酸化反応を抑制した (PMID:12236315)
・マウスの皮膚がん細胞を用いたin vitroの発ガン抑制実験において、ラカンカの成分であるmogrosideVと11-oxo-mogosideVが発ガン性を抑制した (PMID:12893428)
・ラカンカの浸漬抽出液を用いた抗う蝕原性実験において、Mutans菌の増殖と発酵が抑制された (PMID:11774428)

安全性

危険情報

<一般>
・信頼できる十分な情報が見当たらない。
<妊婦・授乳婦>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して、信頼できる十分な情報が見当たらない。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して、信頼できる十分な情報が見当たらない。
<被害事例>
・38歳の女性 (日本) が、妊娠後期から出産後にかけて毎日、ラカンカを煎じて飲用し、急性肝炎を発症した (2005067593) 。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

調べた文献の中に見当たらない。

動物他での
毒性試験

1. LD50(半数致死量)
・ラカンカ凍結乾燥抽出物水溶液を投与:マウス経口10 g/kg以上 (PMID:1140247)
2. NOAEL(無毒性量)
・ラカンカ抽出液を投与:ラット (雄) 2,520 mg/kg/日以上、(雌) 3,200 mg/kg/日以上 (PMID:17316947)

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・通常の食品に含まれる量を摂取する場合はおそらく安全であるが、それ以上の量を摂取した場合の安全性については十分なデータがない。
・妊娠中・授乳中の安全性については十分なデータがないので、使用は避ける。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
ヒトに対する有効性については参考となる十分なデータが見当たらない。

参考文献

(30)「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(1991151758)Agric Biol Chem.1989.53(12):3347-9
(1999049248)体質学誌.1998.60(2):122-6
(1994154731)基礎と臨床.1993.27(8):3159-66
(2005067593)肝臓.45(Supple3):A603
(PMID:6676453) Yakugaku Zasshi. 1983 Nov;103(11):1151-4.
(PMID:6676454) Yakugaku Zasshi. 1983 Nov;103(11):1155-66.
(PMID:6676455) Yakugaku Zasshi. 1983 Nov;103(11):1167-73.
(PMID:17015982) Chem Pharm Bull (Tokyo). 2006 Oct;54(10):1425-8.
(PMID:15684476) Biol Pharm Bull. 2005 Feb;28(2):238-41.
(PMID:12236315) J Atheroscler Thromb. 2002;9(2):114-20.
(PMID:1140247) Experientia. 1975 May 15;31(5):533-4.
(PMID:12893428) Cancer Lett. 2003 Jul 30;198(1):37-42.
(PMID:11774428) Zhonghua Kou Qiang Yi Xue Za Zhi. 1998 May;33(3):183-5.
(PMID:17316947) Food Chem Toxicol. 2007 Jul;45(7):1231-7. Epub 2007 Jan 12.
(PMID:17349091) Br J Nutr. 2007 Apr;97(4):770-5.
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳

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