健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

メチルスルフォニルメタン (メチルサリフォニルメタン) [英]Methylsulfonylmethane、 MSM、 Dimethylsulfone [学名]Methylsulfonylmethane、Dimethylsulfone

概要

メチルスルフォニルメタン (MSM) は自然界に広く存在する有機硫黄化合物である。牛乳、コーヒー、トマト、茶、フダンソウ、ビール、トウモロコシ、アルファルファなどの食品、スギナ、ある種の藻類のほか、ヒトを始めとする動物の副腎、乳汁、尿にも含まれ、システインやメチオニンなど含硫アミノ酸の構成要素である硫黄の供給源となる。有機硫黄化合物であるジメチルスルホキシド (dimethylsulfoxide, DMSO) の代謝型であるが、DMSOについては多くのデータがあるのに対し、MSMについての研究はあまり進展していない。俗に、「関節痛や筋肉痛を和らげる」「炎症を抑える」「髪や爪によい」と言われている。ヒトでの有効性については、調べた文献に信頼できる十分なデータが見当たらない。安全性については、短期間、適切に摂取した場合、安全性が示唆されている。妊娠中・授乳中の安全性については信頼できる十分なデータが見当たらない。その他、詳細については「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に区分される (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・CH3SO2CH3。分子量 (MW) 94.13。白色の結晶で水溶性 (101) 。
・無臭で微苦味を有する (102) 。

分析法

・ガスクロマトグラフィー (103) 、ガスクロマトグラフ質量分析計 (104) により分析した報告がある。

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

RCT
・膝の変形性関節症患者50名 (40〜76歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化比較試験において、メチルスルフォニルメタン3 g×2回/日、12週間経口摂取させたところ、痛みと身体機能の指標が改善された (PMID:16309928)
・軽度から中程度の変形性関節症患者118名 (50歳前後、インド) を対象とした二重盲検並行群間無作為化比較試験において、グルコサミン500 mgとメチルスルフォニルメタン500 mgのいずれか、または両方を1日3回、12週間摂取させたところ、全ての投与群で疼痛指数、膨潤指数、痛みの視覚アナログ尺度評価、15 m歩行時間、関節可動性指数、Lequesne指標 (痛み、歩行能力、身体機能を評価) が改善し、鎮痛剤の使用が減少し、その効果は併用群でより大きかった (PMID:17516722)
・膝の変形性関節症患者50名 (試験群25名、平均67.0±9.8歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、メチルスルフォニルメタン1.125 g×3回/日を12週間摂取させたところ、WOMAC (関節疼痛や機能性の指標) の身体機能スコアと総スコア、痛みの自己評価 (VAS) の改善が認められたが、WOMACの痛みスコアとこわばりスコア、健康関連QOL (SF-36) などに影響は認められなかった (PMID:21708034)

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。

安全性

危険情報

<一般>
・短期間、適切に摂取した場合、安全性が示唆されている (94) 。
・有害事象として、吐き気、下痢、鼓腸、頭痛、疲労感、不眠、集中力の欠如を生じる可能性がある (94) 。発疹、アレルギー症状が起きることもある (101) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中、授乳中の安全性については信頼できる情報が十分にないので使用を避ける (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<被害事例>
・71歳女性と85歳女性 (アメリカ) がグルコサミン、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、メチルスルフォニルメタン、Chinese skullcap (コガネバナ) 、black catechu (アセンヤクノキ) を含むサプリメント製品を約3週間摂取 (2〜4粒/日、各成分の摂取量不明) したところ、肝機能障害を呈したが、サプリメントの摂取を中断後、回復した (PMID:20586134)
・全身性エリテマトーデスの既往がある35歳のイタリア系ブラジル人女性 (アメリカ) が、継続摂取していた複数のサプリメントに、3種類のサプリメントを追加したところ、1週間後に両眼の痛み、充血、視力低下を生じて受診。新しく摂取し始めたサプリメントの1つに含まれるメチルスルフォニルメタンを原因とする急性閉塞隅角症と診断され、3種類のサプリメントの摂取中止と加療により回復した (PMID:24240884)

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

調べた文献の中に見当たらない。

動物他での
毒性試験

1.LD50 (半数致死量)
・メチルスルフォニルメタンを投与:ラット経口5 g/kg以上 (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

-

総合評価

安全性

・ヒトに対する安全性については、短期間、適切に摂取した場合、安全性が示唆されている。妊娠中・授乳中の安全性については信頼できる十分なデータが見当たらない。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・ヒトに対する有効性については、調べた文献に信頼できる十分なデータが見当たらない。

参考文献

(30)「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS).
(101) The Merck Index Fourteenth edition (2006)
(103) Anal Chem. 1986; 58: 1259-61.
(104) Analytica Chimica Acta. 2004; 513: 183-89.
(PMID:16309928) Osteoarthritis Cartilage. 2006 Mar;14(3):286-94. Epub 2005 Nov 23.
(102) 食品成分の有効性評価及び健康影響評価 研究成果公開システム
(PMID:20586134) Pharmacotherapy. 2010 Jul;30(7):750, 258e-262e.
(PMID:21708034) BMC Complement Altern Med. 2011 Jun 27;11:50.
(PMID:24240884) J Glaucoma. 2015 Apr-May;24(4):e28-30.
(94) Natural Medicines

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