健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

ヤーコン、アンデスポテト [英]Jacon、Yacon [学名]Polymnia sonchifolia Poeppig & Endlicher、Samallanthus Sonchifolius

概要

ヤーコンは南米アンデス地方原産のキク科の多年草である。草丈は1.5〜2 m程度で、地下にサツマイモによく似た塊根ができる。アンデス地方では塊根を生食や加熱調理して利用している。葉は煎じてハーブティーとして利用される。俗に、「ダイエットによい」「整腸作用がある」「コレステロールを下げる」「糖尿病によい」などと言われている。ヒトでの安全性・有効性については、調べた文献に十分なデータが見当たらない。ヤーコンの摂取によるアナフィラキシー (急激なショック症状を呈する過敏症) が報告されている。その他、詳細については「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・ヤーコン (アンデスポテト) の塊根・茎・葉は「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・草丈は1.5〜2 m程度で、地下にサツマイモによく似た塊根ができる。塊根はフラクトオリゴ糖とイヌリンが豊富に含まれる。他にポリフェノール類であるクロロゲン酸 (chlorogenic acid) 、カフェ酸 (caffeic acid) 、ジカフェオイルキナ酸 (3,5-dicaffeoylquinic acid) )、プロトカテキュ酸 (protocatechuic acid)が検出されている (PMID:12537459) (PMID:12594543) 。葉からはセスキテルペンラクトンが検出されている (PMID:14586103)

分析法

・ジカフェオイルキナ酸類、イソクエルシトリンを紫外可視検出器 (検出波長244, 328 nm) を装着したHPLCにより分析し、NMR、FAB-MSにより同定した報告がある (101) 。
・enhydrinを電気化学検出器および紫外可視検出器 (検出波長210 nm) を装着したHPLCにより分析、NMRにより同定した報告がある (PMID:15997848)
・フェノール酸類 (chlorogenic acid, caffeic acid, ferulic acid) を液体クロマトグラフ質量分析計により分析した報告がある (PMID:14601830)

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

メタ分析
・2000年1月から2013年9月までを対象に8つのデータベースで検索できた無作為化比較試験26報について検討したメタ分析において、プレバイオティクス (フラクトオリゴ糖、イヌリン、ヤーコン、キシロオリゴ糖、大麦、ガラクトオリゴ糖など) の摂取は、満腹感 (3報) の上昇、食後血糖値 (4報) およびインスリン濃度 (3報) の低下と関連が認められたが、総エネルギー摂取量 (5報) 、ペプチドYY (3報) 、GLP-1 (4報) 、体重 (5報) 、トリグリセリド濃度 (11報) 、CRP (4報) に影響は与えなかった (PMID:24230488)

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。

安全性

危険情報

<一般>
・ヤーコンによるアナフィラキシーショックの症例報告がある (2005196533) 。
<妊婦・授乳婦>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<被害事例>
・アルコール性肝硬変を発症し、断酒にて改善していた66歳の女性 (日本) が、自宅で栽培したヤーコンの葉を乾燥させて、煎じたものを1〜2 L/日、約3ヶ月間摂取したところ、黄疸を呈し薬物性肝機能障害と診断された (PMID:19498316)
・スギおよびヒノキの花粉症の既往歴がある44歳男性 (日本) が、ヤーコン、トマト、ウインナーソーセージを摂取した30分後に、眼瞼浮腫、鼻閉感、呼吸苦が生じた。過去2年間に、同様の症状を他に2回経験していたためプリックテストを行ったところ、ヤーコンおよび大豆 (生もしくは加熱処理された大豆製品) で陽性であったことから (大豆発酵食品は陰性) 、ヤーコンと大豆によるアナフィラキシーと診断された (2005302826) 。
・20年前より甲状腺機能低下症に罹患し、3年前より高血圧症のためにアモルジピン (5 mg) を服用していた55歳女性 (韓国) が、ヤーコン根を摂取した5分以内に全身性じんましん、かゆみ、こん睡が生じた。プリックテストおよび経口負荷試験においてヤーコン抽出物が陽性であったため、ヤーコン摂取によるアナフィラキシーと診断された (PMID:20358031)

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<ヒト>
・メタボリックシンドローム患者101名 (試験群15名、平均54.5±10.0歳、チェコ) を対象とした無作為化プラセボ比較試験において、シリマリン0.8 g/日とヤーコン2.4 g/日を90日間併用しても、悪影響は認められなかった (PMID:18054420)

動物他での
毒性試験

調べた文献の中に見当たらない。

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・ヒトに対する安全性については、調べた文献に十分なデータが見当たらない。ヤーコンの摂取によるアナフィラキシー (急激なショック症状を呈する過敏症) が報告されている。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・ヒトに対する有効性については、調べた文献に十分なデータが見当たらない。

参考文献

(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(PMID:15997848) Phytochem Anal. 2005; 16: 161-5.
(PMID:14601830) J Chromatogr A. 2003; 1016: 89-98.
(PMID:12537459) J Agric Food Chem. 2003 Jan 29;51(3):793-6.
(PMID:12594543) Eur J Nutr. 2003 Jan;42(1):61-6.
(PMID:14586103) Biosci Biotechnol Biochem. 2003 Oct;67(10):2154-9.
(101) Nat Med. 2003; 57(3): 89-94.
(2005196533) 日本皮膚科学会雑誌. 2005;115(6);902.
(PMID:18054420) Food Chem Toxicol. 2008 Mar;46(3):1006-13.
(PMID:19498316) Nippon Shokakibyo Gakkai Zasshi. 2009 Jun;106(6):834-9.
(2005302826) 日本皮膚アレルギー学会雑誌.2005;13(2):75-8
(PMID:20358031) Allergy Asthma Immunol Res. 2010 Apr;2(2):149-52. Epub 2010 Mar 24.
(PMID:24230488) Br J Nutr. 2014 Apr 14;111(7):1147-61.
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳

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