健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

ニンニク、セイヨウニンニク、ガーリック、オオニンニク、ダイサン [英]Garlic、Ail、Ajo [学名]Allium sativum

概要

ニンニクは、西アジアから地中海沿岸原産のユリ科の多年草で、草丈60〜70 cm程度に生長する。りん茎を生あるいは加熱調理したり、粉末状にしたりして風味づけに用いられる。



●有効性
俗に、「強壮作用がある」「抗菌作用がある」などと言われている。高血圧、糖尿病、高コレステロール血症などに対して有効性が示唆されているが、家族性高コレステロール血症、ピロリ菌感染、胃がん、肺がん、嚢胞性繊維症、末梢動脈閉鎖症、子癇前症などに対しては効果がないことが示唆されている。


●安全性
通常の食事に含まれる量を適切に摂取する場合おそらく安全である。妊娠中は、通常の食事に含まれる量を摂取する場合はおそらく安全であるが、多量の摂取は危険性が示唆されている。授乳中の多量摂取は危険性が示唆されている。 糖尿病患者、低血圧患者、消化性潰瘍疾患患者の摂取は注意が必要であるため、自己判断でのサプリメントの摂取は控えること。


●摂取してはいけない人 (禁忌)
出血性疾患患者



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法規・制度

■食薬区分
・ニンニク (オオニンニク/ダイサン) 鱗茎:「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に該当する。

■食品添加物
・既存添加物
 香辛料抽出物 (スパイス抽出物/香辛料/スパイス):苦味料等
・天然香料基原物質リスト
 ニンニク (ガーリック) が収載されている。

■海外情報
・ドイツのコミッションE (ドイツの薬用植物の評価委員会) では、メディカルハーブに該当する。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・花茎部はビタミンA、ビタミンB群、ビタミンCを含み、りん茎部は精油、ビタミンB群、アミノ酸を含む。精油中のアリイン (alliin) はりん茎を切ったりつぶしたりするとアリシン (allicin) に変わる。空気にさらされるとアリシンは抗菌作用をもつ二硫化アリル (アリルシステイン (S-allyl cysteine) 、アリルメルカプトシステイン (S-allyl mercaptocysteine)) に変わる。油で加熱するとアジョエン (ajoen) を生じる。

分析法

・品質の指標として、アリイン (Alliin) がdiode-array紫外可視 (UV) 検出器およびイオン捕獲質量分析装置付HPLCにより分析されている (PMID:12703902) 。簡易分析法としては、allicin、alliin、alliinaseを3-mercaptopyridineと反応させた吸光度分析法もある (PMID:12137782)

有効性








循環器・
呼吸器


一般情報
・ドイツのコミッションE (薬用植物評価委員会) では、血中脂質低下と、老化による血管の変化予防に対する球根の使用が承認されている (58) 。

<血中脂質>
一般情報
・高コレステロール血症に対して有効性が示唆されている (94) 。
・家族性高コレステロール血症の小児に対して効果がないことが示唆されている (94) 。
メタ分析
・2017年7月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験14報について検討したメタ分析において、脂質異常症患者におけるニンニク (熟成黒ニンニク、ガーリックオイルまたはガーリックパウダー) の摂取は、血中脂質 (TC (13報) 、LDL-C (13報) 、HDL-C (14報)) の改善と関連が認められた。一方、血中脂質 (TG (13報)) との関連は認められなかった (PMID:29718835)
・2015年3月までを対象に4つのデータベースで検索できた無作為化比較試験6報について検討したメタ分析において、ニンニクサプリメントの摂取は、血中脂質 (HDL-C、TG) の改善と関連が認められた。一方、血中脂質 (TC、LDL-C、Lp(a)) との関連は認められなかった (PMID:26522661)
・2014年5月までを対象に4つのデータベースで検索できた無作為化比較試験26報について検討したメタ分析において、ニンニク粉末の摂取は、血中脂質 (TC (21報) 、LDL-C (16報)) 、空腹時血糖 (3報) 、収縮期血圧 (9報) 、拡張期血圧 (10報) の低下と関連が認められたが、いずれも試験によるばらつきが大きかった。一方、血中脂質 (HDL-C (17報)) との関連は認められなかった (PMID:25489404)
・2011年12月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験39報について検討したメタ分析において、ニンニクの摂取は、血中脂質 (TC (37報) 、LDL-C (26報)、HDL-C (30報)) の改善と関連が認められた。一方、血中脂質 (TG (32報)) との関連は認められなかった (PMID:23590705)
・2011年10月までを対象に5つのデータベースで検索できた二重盲検無作為化プラセボ対照試験26報について検討したメタ分析において、ニンニク (ニンニク油、粉末ニンニク、熟成ニンニクを含む) の摂取は血中脂質 (TC、TG) の低下と関連が認められた。一方、血中脂質 (HDL-C、LDL-C、ApoB、TC/HDL-C比) との関連は認められなかった (PMID:22234974)
RCT
・中性脂肪が高め (120〜200 mg/dL) の成人55名 (試験群28名、平均52.0±12.1歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照において、ベニコウジ発酵ニンニク末900 mg/日、12週間摂取させたところ、血中脂質 (TC、LDL-C、LDL-C/HDL-C比) の減少が認められた。一方、血中脂質 (HDL-C、TG) 、BMI、体脂肪率、腹囲、血糖値に影響は認められなかった (PMID:22041543)

・脂質異常症患者258名 (試験群133名、平均46.13±5.25歳、イラク) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、食事指導の後、シンバスタチン10 mg/日とともにニンニクオイル250 mg/日+セイヨウクロタネソウ500 mg/日を8週間摂取させたところ、血中脂質 (TG、TC、LDL-C、non-HDL-C、HDL-C) の改善が認められた (PMID:23848231)
・子癇前症のリスクのある妊娠27週の妊婦44名 (試験群22名、平均27.4±4.8歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、ニンニク400 mg/日を9週間摂取させたところ、炎症マーカー (高感度CRP) の低下が認められたが、血糖、血中脂質、血圧、帝王切開および子癇前症リスク、子の在胎期間、出生時の体格に影響は認められなかった (PMID:25316559)

<血管>
一般情報
・高血圧に対して有効性が示唆されている (94) 。
・アテローム性動脈硬化症に対して有効性が示唆されている (94) 。
・末梢動脈閉鎖症の患者に対して効果がないことが示唆されている (94) 。
・子癇前症発症リスク低減に対して効果がないことが示唆されている (94) 。
メタ分析
・2013年11月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験17報について検討したメタ分析において、ニンニクの摂取は収縮期血圧 (16報) および拡張期血圧 (17報) の低下と関連が認められた (PMID:25557383)
・2008年5月までを対象に6つのデータベースで検索できた介入試験 (検索条件:期間≧8週間、対象者≧20名) 32報について検討したシステマティックレビューにおいて、ニンニクと高血圧に関する研究方法の質は全体的に低く、質の高い5報において、いずれもニンニク摂取による血圧低下との関連は認められなかった (PMID:19749390)
・2007年10月までを対象に2つのデータベースで検索できた無作為化比較試験11報について検討したメタ分析において、ニンニクの摂取 (600〜900 mg/日、12〜23週間) は収縮期血圧低下との関連が認められた (PMID:18554422)
RCT
・収縮期高血圧患者79名 (平均69.8±11.9歳、オーストラリア) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、熟成ニンニク抽出物240 mg/日 (21名、平均70.1±12.4歳) 、480 mg/日 (20名、平均67.5±11.8歳) 、960 mg/日 (19名、平均70.4±13.1歳) のいずれかを12週間摂取させたところ、480 mg/日摂取群のみ収縮期血圧の低下が認められた。一方、拡張期血圧に影響は認められなかった (PMID:23169470)
・男性消防士65名 (試験群33名、平均55±6歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、熟成ニンニク1,200 mg/日、コエンザイムQ10 120 mg/日を1年間摂取させたところ、冠動脈カルシウムスコアの増加抑制、CRPの低下 (PMID:22923934) 、内皮機能の改善 (PWVの減少、デジタル熱モニタリングの上昇) (PMID:22858191) が認められた。
・トレーニング習慣のある健康な男性18名 (平均20.9±2.2歳、アメリカ) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ対照試験において、熟成ニンニク抽出物900 mgを運動の3時間前に摂取させたところ、段階的運動テストにおけるVO2maxの上昇が認められた。一方、血液凝固・線溶検査 (tPA濃度および活性、PAI-1活性) 、血管機能検査 (血流依存性血管拡張反応、最大血管径、最大拡張到達時間) に影響は認められなかった (PMID:26019694)


消化系・肝臓

RCT
・慢性肝炎患者83名 (20〜65歳、試験群62名、韓国) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、dimethyl-4,4'-dimethoxy-5,6,5',6'-dimethylene dioxybiphenyl-2,2'-dicarboxylate (五味子成分の誘導体) 25 mg+ニンニク油50 mg含有カプセルを2〜6個/日、6週間摂取させたところ、肝機能マーカー (ALT) の低下が認められた。一方、ASTに影響は認められなかった (PMID:22943930)

糖尿病・
内分泌

一般情報
・糖尿病に対して、有効性が示唆されている (94) 。
メタ分析
・2012年12月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験7報 (検索条件:期間≧4週) について検討したメタ分析において、ニンニクの摂取は空腹時血糖値の低下と関連が認められたが、試験によるばらつきが大きかった (PMID:26693740)
RCT
・インスリンおよびワルファリン (抗凝固薬) を服用していない2型糖尿病患者26名 (平均49.8歳、イギリス) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ対照試験において、通常の治療とともに熟成ニンニク抽出物1,200 mg/日を4週間摂取させたところ、体重、血圧、血中脂質 (TC、HDL-C、TG) 、HOMA-IR、抗酸化マーカー (総抗酸化能、還元/酸化型グルタチオン比、LHP) 、血管内皮機能(プレチスモグラフィ) 、炎症マーカー (高感度CRP) に影響は認められなかった (PMID:26954484)

生殖・泌尿器

RCT
・無症状だが膣カンジダ症スクリーニング検査で陽性を示した女性63名 (試験群29名、平均31.2±7.0歳、オーストラリア) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、ニンニクタブレット (ニンニク粉末350 mg含有) ×3個×2回/日を14日間摂取させたところ、カンジダ菌感染率、コロニー数、自覚症状に影響は認められなかった (PMID:24308540)
・健康な成人60名 (トルコ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、乾燥ニンニク粉末1 g (20名、平均31.7歳) または3 g (20名、平均32.3歳) を摂取させたところ、いずれの群でも炎症マーカー (尿中IL-12) の増加が認められた。一方、IL-8、TNF-αに影響は認められなかった (PMID:24595942)

脳・神経・
感覚器

RCT
・健康な成人25名 (試験群15名、平均33.3±12.4歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、熟成ニンニク (S-アリルシステイン1.4 mg) 含有食品5 g/日を12週間摂取させたところ、疲労感と睡眠の質 (VAS) の改善、OSA睡眠調査票MA版の総スコア、下位5項目中2項目 (入眠と睡眠維持、疲労回復) でスコアの増加が認められた (2019359153) 。
・健康な成人49名 (試験群25名、平均27.9±11.5歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、熟成ニンニク (S-アリルシステイン1.0 mg) 含有食品5 g/日を4週間摂取させたところ、疲労感 (VAS) スコアの増加抑制、POMS短縮版の6項目中1項目 (疲労) スコアの増加抑制、ストレス覚醒感調査票2項目中1項目 (覚醒感) スコアの増加が認められた。一方、リラックス感、集中力 (VAS) 、内田クレペリン精神検査に影響は認められなかった (2017311209) 。

免疫・がん・
炎症

一般情報
・前立腺がんに対して有効性が示唆されている (94) 。
・胃がん、肺がんの発症リスクに対して効果がないことが示唆されている (94) 。
・ピロリ菌感染に対して効果がないことが示唆されている (94) 。
メタ分析
・2018年1月までを対象に4つのデータベースで検索できた無作為化比較試験9報について検討したメタ分析において、ニンニクサプリメントの摂取は、炎症マーカー (CRP) の低下と関連が認められたが、試験によるばらつきが大きかった (PMID:30370629)
・2015年5月までを対象に1つのデータベースで検索できた観察研究25報 (コホート研究4報、症例対照研究21報) について検討したメタ分析において、ニンニク (10報) 、タマネギ (8報) の摂取は、上部気道消化管の扁平上皮がんのリスク低下と関連が認められた。一方、ネギ属野菜 (7報) の摂取との関連は認められなかった (PMID:26464065)
・2014年9月までを対象に3つのデータベースで検索できた観察研究14報 (症例対照研究7報、コホート研究7報) について検討したメタ分析において、ニンニクの摂取は、大腸がんリスク低下との関連は認められなかった。症例対照研究 (7報) のみでの検討では、大腸がんリスク低下と関連が認められたが、試験によるばらつきが大きかった。また、コホート研究 (5報) 、ニンニクサプリメントの摂取 (4報) との関連は認められなかった (PMID:25945653)
・2014年6月までを対象に3つのデータベースで検索できた観察研究10報 (コホート研究2報、症例対照研究8報) について検討したメタ分析において、韓国人によるニンニク (3報) およびタマネギ (2報) の摂取は胃がんリスクの低下と関連が認められた (PMID:25339056)
・2014年4月までを対象に1つのデータベースで検索できた観察研究16報 (コホート研究6報、症例対照研究10報) について検討したメタ分析において、ネギ属野菜の摂取 (3報) は腺腫ポリープのリスク低下と関連が認められた。一方、ニンニク (7報) 、タマネギ (6報) 、ネギ属野菜 (4報) の摂取は、結腸直腸がんリスクには関連は認められなかった (PMID:24976533)
・2013年10月までを対象に1つのデータベースで検索できたコホート研究5報について検討したメタ分析において、ニンニクの摂取全体 (5報) 、生および調理ニンニク (3報) 、ニンニクサプリメント (4報) の摂取は、大腸がんの発症リスクとの関連は認められなかった (PMID:25386091)
・2013年10月までを対象に2つのデータベースで検索できた前向きコホート研究10報について検討したメタ分析において、ネギ属野菜の摂取 (7報) は、結腸直腸がんリスクとの関連が認められなかった。一方、ニンニクサプリメントの摂取 (4報) は結腸直腸がんリスク増加と関連が認められた (PMID:24681077)
・2013年1月までを対象に3つのデータベースで検索できた前向きコホート研究24報について検討したメタ分析において、カルシウム (8報) 、ビタミンA (2報) サプリメントの摂取は結腸直腸がんのリスク低下と関連が認められた。一方、ビタミンC (3報) 、ビタミンE (5報) 、ビタミンD (5報) 、ニンニク (2報) サプリメントの摂取は関連が認められなかった。また、ビタミンE (5報) 、カルシウム (6報) 、葉酸 (3報) サプリメントの摂取量の増加は、結腸直腸がんのリスク低下と関連が認められた。一方、ビタミンA (2報) 、ビタミンC (3報) 、ビタミンD (4報) サプリメントの摂取量は関連が認められなかった (PMID:25335850)
RCT
・成人3,365名 (試験群1,678名、35〜64歳、中国) を対象とした無作為化比較試験において、熟成ニンニク抽出物200 mgと蒸留ニンニク油1 mgのサプリメントを2回/日、7.3年間摂取させたところ、胃の前がん性病変の有病率や胃がんの発生率に影響は認められず (PMID:16849680) 、14.7年後 (PMID:22271764) および22年後 (PMID:31511230) までの胃がん発生率や胃がんによる死亡率に影響は認められなかった。
・健康な成人112名 (試験群56名、平均25.4±5.7歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、熟成ニンニク抽出物2.56 g/日を90日間摂取させたところ、試験期間中のかぜやインフルエンザの症状や罹患日数の減少が認められた。一方、罹患率に影響は認められなかった (PMID:22280901)

骨・筋肉

RCT
・過体重または肥満の変形性膝関節症の女性76名 (試験群39名、平均58.9±7.5歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ対照試験において、ニンニクタブレット500 mg (生ニンニク1.25 g相当、アリシン1250μg含有) ×2回/日を12週間摂取させたところ、痛みの主観的評価が改善した。一方、炎症マーカー (TNF-α、レジスチン) に影響は認められなかった (PMID:30195882)

発育・成長

調べた文献の中に見当らない。

肥満

調べた文献の中に見当らない。

その他

一般情報
・嚢胞性線維症に対して効果がないことが示唆されている (94) 。





試験管内・
動物他での
評価

-



安全性

危険情報

<一般>
・適切に摂取する場合、おそらく安全である (94) 。
・多量の摂取により、過敏な人では胃腸障害がみられたという報告がある (22) 。
・摂取により、悪臭息、体臭、吐き気、嘔吐、腹痛、体重減少、顔面紅潮、頻脈、めまい、不眠、アレルギー反応などが生じる可能性がある (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中、通常の食事に含まれる量を摂取する場合、おそらく安全であるが、多量摂取は、堕胎作用を有する可能性があるため、危険性が示唆されている (94) 。
・授乳中の多量摂取は、母乳に成分が移行する可能性があるため、危険性が示唆されている (94) 。
<小児>
・適切に短期間摂取する場合、安全性が示唆されているが、多量摂取は危険性が示唆されている (94) 。
<病者>
・糖尿病患者は、血糖が低がりすぎる可能性があるため、注意深く監視する必要がある (94) 。
・低血圧患者は、血圧が低がりすぎる可能性がある (94) 。
・出血性疾患患者は、出血のリスクを増加させる可能性がある (94) 。
・消化性潰瘍疾患患者は、消化管刺激作用を持つ可能性があるため、慎重に使用する必要がある (94) 。
・過度の出血を引き起こす、もしくは血圧、血糖値に影響をおよぼす可能性があるため、外科的手術の2週間前までに摂取を中止した方がよい (94) 。
<被害事例:国内>
【刺激性接触皮膚炎に関する被害事例】
・67歳男性 (日本) が、膝関節痛と痺れ感に対してすりおろした生ニンニクを湿布したところ熱傷様の潰瘍をおこし、ニンニクによる刺激性接触皮膚炎と診断された (2002091570) 。

【アレルギーに関する被害事例】
・アトピー性皮膚炎の既往歴がある31歳女性 (日本) が、焼き肉を摂取した2時間後に蕁麻疹が出現、コチュジャン摂取でも同様であったため、医療機関を受診。スクラッチテストにおいて、生ニンニクが陽性、コチュジャンおよび加熱ニンニクが陰性であったため、生ニンニクによる即時型アレルギーと診断された (2011059826) 。
・アトピー性皮膚炎の既往歴がある31歳女性 (日本) が、食事中に生ニンニクを摂取したところ、即時型過敏性反応を2回経験した。プリックテストにより生ニンニクに陽性を示したため、生ニンニクによる即時型アレルギーと診断された (PMID:26126816)
・65歳女性 (日本) が、黒酢ニンニクを10日間摂取したところ (摂取量不明) 、頸部、腋窩、両側前腕、右下腿、左足底、下口唇に軽度刺激感を伴う紅斑が出現し医療機関を受診、当該製品の摂取中止および加療により回復した。過去にも当該製品による同様の皮疹の出現の経験があり、また、パッチテストにおいて当該製品が陽性であったため、当該製品による固定薬疹と診断された (2011295751) 。
・高血圧のためアムロジピン (カルシウム拮抗薬) を服用中の77歳女性 (日本) が、黒ニンニクを1週間摂取したところ (摂取量不明) 、呼吸困難や咳の症状が出現し、その後2週間摂取し続けたところ症状が継続したため受診。DLSTにて黒ニンニクが陽性を示したため、黒ニンニクに誘発された薬剤性肺炎と診断された (PMID:27021122)

【その他の被害事例】
・降圧薬や糖尿病治療薬などを服用している糖尿病の56歳女性 (日本) が、薬とともにニンニクの健康食品を1〜2ヶ月摂取したところ、全身の掻痒感 (かゆみ) や黄疸、肝酵素の上昇などが認められ、ニンニクを含む健康食品による肝機能障害と診断された (2006102157) 。

<被害事例:その他>
【刺激性接触皮膚炎に関する被害事例】
・8名 (中国) が感染症治療を目的に生のニンニクの切断面を足の付け根や首、下肢、手、顔などに直接塗布したところ、接触皮膚炎を発症した (PMID:1831097)
・50歳男性 (インド) が歯痛のため、砕いた生ニンニクを頬の内側に挟んで一晩過ごしたところ、口腔粘膜に激しい痛みを伴う潰瘍を生じた (PMID:19057745)
・80歳女性 (トルコ) が、三叉神経痛をやわらげようと、潰したニンニクを1時間/日、2日間湿布したところ、激しい痛みを伴う化学熱傷を起こした (PMID:20046486)
・23歳女性 (イギリス) が、頬にできたいぼを治そうと、潰したニンニクを2時間湿布したところ、医原性熱傷を起こした (PMID:22227634)
・慢性単純性苔癬のためフルオシノニド (抗炎症薬) を使用していた41歳男性 (アメリカ) が、自然療法として生ニンニクと塩を混ぜたペーストを患部に塗布してラップで密着させ、3時間おいたところ、皮膚の変色、痛み、水疱を生じ、ニンニクを原因とする化学熱傷と診断され、ニンニクの塗布中止と抗菌薬使用により回復した (PMID:24456964)
・45歳女性 (イギリス) が歯痛のため、潰した生ニンニクを湿布し1晩過ごしたところ、皮膚の水疱、痛みを伴う化学熱傷を生じた (PMID:25198327)
・24歳女性 (トルコ) がのどの痛みのため、潰した生ニンニクを首の周りに5時間湿布したところ、痒み、痛み、紅斑をともなう熱傷を生じた (PMID:24711474)
・17歳女性 (アメリカ) が、顔面の掻痒のため、民間療法としてすりつぶしたニンニクを塗布して一晩過ごしたところ、痛みを伴う発疹を生じ、ニンニクによる化学熱傷と診断された (PMID:29610434)

【アレルギーに関する被害事例】
・花粉に対するアレルギー性鼻炎の既往歴がある23歳女性 (スペイン) が、ニンニク若芽を卵、海老と一緒に摂取したところ、全身性蕁麻疹と顔面の血管浮腫に続いて吐き気、低血圧、意識消失などのアナフィラキシーを起こした (PMID:10435479)
・アトピーの既往歴やニンニクへの職業暴露がなく、タマネギやニラおよび魚類全般にアレルギーのない52歳男性 (ギリシャ) が、サバやタラをニンニクソースで調理し摂取したところ、手掌紅斑および上唇の紫斑や血管浮腫、めまい、意識消失などのアナフィラキシーを起こし、ニンニクが原因物質と診断された (PMID:20815318)
・食物 (りんご、もも) および薬剤 (ペニシリン (抗生物質) 、サルファ剤) アレルギーのある42歳男性 (中国) が、生ニンニクを摂取したところ (摂取量不明) アナフィラキシーを呈し、発症前に摂取した生ニンニク以外の食品および加熱後のニンニクに対するアレルギー症状が見られなかったことから、生ニンニクが原因のアナフィラキシーと考えられた (PMID:22817136)
・季節性アレルギー性鼻炎、胃食道逆流症のある48歳男性 (ドイツ) が、ニンニクを用いた食事を摂取後、全身性蕁麻疹、血管浮腫、嘔吐、低血圧などを生じる経験を2回し、プリックテスト、経口誘発試験によりニンニクによるアナフィラキシーと診断された (PMID:26727771)

【その他の被害事例】
・23歳男性 (インド) が前日の夜に大量のニンニクを摂取したところ、急性心筋梗塞を起こした (PMID:8463018)
・46歳男性 (トルコ) が、高血圧の発作予防にニンニクを飲み込む習慣があり、水なしでニンニクを飲み込んだところ (摂取量不明) 、嚥下障害を伴う食道炎を起こした (PMID:23062683)
・生ニンニクを8片/日、6ヶ月間摂取していた37歳女性 (オーストラリア) が、子宮摘出術を受けた際に、重度の術後出血を起こした (PMID:23843707)
・87歳の老人が、ニンニクの根およそ2 gを毎日摂取したところ、血小板機能障害を起こした (22) 。
・32歳女性 (アメリカ) が、5年前より赤タマネギディップを摂取後鼻の掻痒感を経験し、同時期より生タマネギの匂いで息苦しさやパニック症状を起こすようになった。その後、徐々に症状が悪化し、タマネギやニンニクの匂いにより片頭痛を誘発するようになった (PMID:23551212)
・2型糖尿病、喘息、ビタミンD欠乏、高血圧、抑うつの既往歴がある71歳男性 (アメリカ) が、椎弓切除術を受ける前日まで毎食約4 gのニンニク末を数週間摂取し、手術前夜には12 g摂取したところ、術中に過剰な出血を生じた (PMID:27782907)
・55歳男性 (インド) が、n-3系不飽和脂肪酸375 mgとオレイン酸150 mg含有サプリメントを3回/日、ニンニク10 mgとタイム50 mg含有サプリメントを2回/日、3ヶ月間摂取し、オフポンプ冠動脈バイパス術を受けたところ、術中および術後に過剰な出血とそれに伴う挫傷が認められた (PMID:27751305)
・肝肺症候群による肝臓移植歴があり、免疫抑制剤 (タクロリムス、ミコフェノール酸モフェチル、プレドニゾロン (抗炎症薬)) 、アスピリン (抗血小板薬) 、アトルバスタチン (脂質異常症治療薬) 、ジオクチルソジウムスルホサクシネート (緩下薬) 、エルゴカルシフェロール、インスリン、多糖類鉄複合体、オメプラゾール (消化性潰瘍治療薬)、オキシコドン (持続性がん疼痛治療薬) を服用中の43歳男性 (アメリカ) が、持続する肝肺症候群改善のためニンニクサプリメント (アリシン3,200 mg含有) 1錠×3回を3日間、その後2錠×3回を4日間摂取したところ、肝機能マーカー (AST、ALT、ALP、総ビリルビン) が悪化した。薬剤性肝障害と診断され、ニンニクサプリメントとの因果関係の評価は”possible”であった (PMID:28543822)
・椎間板ヘルニアによる椎間板切除術後の60歳女性 (韓国) が黒ニンニクを含む生薬を8週間摂取したところ、突然の腰痛と下肢のしびれ、脱力症状を呈した。検査所見から脊髄硬膜外血腫と診断され、加療により回復した (PMID:30373581)
・87歳男性 (アメリカ) がニンニクを4片/日摂取したところ、特発性脊髄硬膜外血腫および血小板機能異常症を発症した、またニンニク製剤を摂取していた72歳男性が手術を受けたところ、血液4単位を必要とする過剰な出血が見られた、末梢血管疾患患者を対象にニンニク800 mg/日を摂取させたところ血小板凝集機能が低下したなど、出血傾向が高くなったという多数の事例報告がある (PMID:7809259)
・ニンニク抽出物 (600 mg/錠) 含有製品を2錠/日、1年間摂取していた51歳男性 (ギリシャ) が、腎結石の体外衝撃波砕石術 (SWL) を受けた後、腎臓血腫を発症した (PMID:20013117)

禁忌対象者

・出血性疾患患者は、摂取により出血のリスクを増加させる可能性がある (94) 。

医薬品等との
相互作用

<ヒト症例>
・25歳白人男性が、アスピリン (抗血小板薬) 75 mg/日とニンニク、オオアザミを含むタブレットを2週間併用したところ、鼻血が止まらなくなった (PMID:19451826)
<ヒト試験>
・健康な男性12名 (オーストラリア) を対象としたオープンラベルクロスオーバー無作為化比較試験において、ニンニクタブレット (ニンニク2,000 mg、アリシン3.71 mg/錠含有) 2錠を2週間にわたって事前に摂取させた後、ワルファリン (抗凝固薬:CYP1A2、CYP2C9、CYP3A4) 25 mgを投与したところ、ワルファリンの薬物動態および薬効に影響はみられなかった (PMID:18516070)
・健康な高齢者12名 (平均67±5.2歳、アメリカ) を対象とした臨床試験において、ニンニク油500 mg×3回/日を28週間摂取させたところ、CYP2E1活性を阻害した (PMID:15974642)
・健康な成人10名 (アメリカ) を対象としたオープンラベルクロスオーバー比較試験において、ニンニク抽出物10 mg/日を4日間摂取させたところ、リトナビル (抗ウイルス薬:CYP3A基質) の血中濃度 (Cmax、AUC) に影響は認められなかった (PMID:12580992)
・健康な成人10名 (平均38±7.8歳、アメリカ) を対象とした臨床試験において、ニンニク8 g相当の抽出物/日を20日間摂取させたところ、サキナビル (抗ウイルス薬:CYP3A4、P糖タンパク質基質) の血中濃度 (Cmax、AUC) の低下が認められた (PMID:11740713)
・健康な成人12名 (平均25±3.9歳、アメリカ) を対象としたオープンラベルクロスオーバー試験において、ニンニク油500 mg×3回/日を28日間摂取させたところ、CYP1A2、CYP3A4、CYP2D6活性には影響を及ぼさなかったが、CYP2E1活性を減弱した (PMID:12235448)
・健康な成人男性16名 (平均25.75±3.96歳、アメリカ) を対象とした前後比較試験において、事前に熟成ニンニク抽出物10 mL/日を12週間摂取させ、アセトアミノフェン (解熱鎮痛薬:CYP2E1基質) 1 gを服用させたところ、アセトアミノフェンの血中濃度 (AUC、Cmax) 、腎クリアランス、Tmax、半減期に影響を及ぼさなかったが、グルクロニド (アセトアミノフェンの代謝産物) の血中濃度 (AUC) を上昇させた (PMID:8049637)
<動物・試験管内>
・動物実験 (脂質異常症モデルラット) において、ニンニクの摂取は、肝臓におけるCYP活性を抑制し、アトルバスタチンの血中濃度、半減期を増加させた (PMID:22529485)
・動物実験 (マウス) において、ニンニクジュースの摂取は肝臓のCYP2E1タンパク質発現を誘導した (PMID:10524347)
・動物実験 (心筋損傷ラット) において、ニンニク液125 mg/kgまたは250 mg/kg、30日間の摂取はカプトプリル (降圧薬) による心筋保護作用を増強したが、ニンニク液500 mg/kgではカプトプリルによる心筋保護作用が減弱した (PMID:19830688)
・動物実験 (糖尿病ラット) において、ニンニク抽出物とグリベンクラミド (糖尿病治療薬:CYP2C9、CYP3A4基質) との併用は、単回および長期 (28日間) のいずれにおいてもグリベンクラミドの血糖降下作用を増強した (PMID:24114899)
・動物試験 (ラット) において、ニンニク抽出物の静脈内投与はフェキソフェナジン (アレルギー治療薬:P糖タンパク質基質) の血中濃度およびクリアランスに影響を及ぼさなかったが、摂取では血中濃度 (Cmax、AUC) を上昇させた (PMID:28188296)
・動物試験 (ラット) において、ニンニク抽出物の摂取は、小腸でのP糖タンパク質発現に影響を及ぼさなかったが、OATP1a5のタンパク質発現を亢進した (PMID:28188296)
・ex vivo試験 (ラット肝臓) において、ニンニク抽出物を予め摂取させたラット肝臓へのフェキソフェナジン (アレルギー治療薬:P糖タンパク質基質) 灌流投与は肝臓への取り込みおよび胆汁中への排出量を増加させた (PMID:28188296)
・in vitro試験 (ヒト肝細胞) において、ニンニク抽出物はCYP3A4には影響を及ぼさなかったがCYP2C9活性を阻害した (PMID:20936048)
・in vitro試験 (ヒトCYPタンパク、P糖タンパク) において、ニンニク製品やニンニクはCYP2C9*1、CYP2C19、CYP3A4、CYP3A5、CYP3A7、P糖タンパク質の活性を低下させ、生ニンニクはCYP2C9*2活性を増加させた (PMID:11466175)
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、熟成ニンニク抽出物に含まれるS-allyl-L-cysteine (SAC) 、S-methyl-L-cysteine (SMC) とそれらのN-アセチル化代謝物はCYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP3A4に影響を及ぼさなかったが、アリシンはCYP1A2、CTP3A4活性を阻害し、CYP2C9活性を誘導した。また、trans-S-1-propenyl-L-cysteine (S1PC) とそのN-アセチル化代謝物はCYP3A4活性を阻害した (PMID:27725449)
・in vitro試験 (ヒト肝がん細胞) において、ニンニク含有製品10品中1品で濃度依存的なCYP1A1、CYP1A2遺伝子発現の促進が認められた (2017018921) 。
・in vitro 試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、ニンニクの水抽出物は、CYP1A2、CYP2A6、CYP2B6、CYP2C8、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP3A4活性に影響を及ぼさなかった (PMID:30680158)
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、ニンニク抽出物はCYP2C8活性に影響を及ぼさなかった (PMID:25430798)
・in vitro試験 (HepG2細胞) において、熟成ニンニク抽出物は、P糖タンパク質活性を誘導し、MRP2活性を阻害した (PMID:20610890)
・in vitro試験 (HepG2細胞) において、熟成ニンニク抽出物は、サキナビル (抗ウイルス薬:CYP3A4、P糖タンパク質、MRP2基質) の排出を阻害し、ダルナビル (抗ウイルス薬:CYP3A4、P糖タンパク質、MRP2基質) の排出を亢進した (PMID:20610890)
・in vitro試験 (ラット肝臓) において、熟成ニンニク抽出物は、サキナビル (抗ウイルス薬:CYP3A4、P糖タンパク質、MRP2基質) の排出を阻害し、ダルナビル (抗ウイルス薬:CYP3A4、P糖タンパク質、MRP2基質) の排出を亢進した (PMID:20610890)
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、ニンニクのメタノール抽出物 (≧3.25%アリイン) はUGT1A1の活性に影響を及ぼさなかった (PMID:20666626)
・in vitro試験 (ラット肝臓および肝細胞) において、熟成ニンニク抽出物はサキナビル (抗ウイルス薬:CYP3A4、P糖タンパク質基質) の排出を低下させたが、ダルナビル (抗ウイルス薬:CYP3A4基質) の排出を増加させた (PMID:20930421)
・in vitro試験 (ラット小腸) において、ニンニク由来フラボノイド (タンゲレチン、ノビレチン、ルチン、ケルセチン) はいずれもP糖タンパク質を阻害した (PMID:20930421)
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、ニンニク由来フラボノイド (タンゲレチン、ノビレチン、ルチン、ケルセチン) はいずれもCYP3A4によるサキナビル (抗ウイルス薬:CYP3A4、P糖タンパク質基質) 代謝を阻害した (PMID:20930421)
・in vitro試験 (ヒト酵素タンパク) において、アリシンはCYP1A2、CYP2C9、CYP2C19、CYP2D6、CYP3A4活性を阻害した (PMID:12127912)
<理論的に考えられる相互作用>
・ワルファリンなどの抗凝固薬や、アスピリンなどの抗血小板薬、抗凝固または抗血小板凝集作用があるハーブやサプリメントとの併用は、これらの薬剤の作用を強めるおそれがある (94) (101) 。
・魚油との併用により、EPAの抗血栓作用を増強し、出血のリスクを高める可能性がある (94) 。
・アタザナビル (抗ウイルス薬:CYP3A4基質) 、サキナビル (抗ウイルス薬:CYP3A4、P糖タンパク質基質) 、イソニアジド (抗結核薬) 、プロテアーゼ阻害剤との併用は、血中濃度を低下させ、効果を減弱する可能性がある (94) 。
・糖尿病治療薬、血糖低下作用のあるハーブやサプリメントとの併用は、低血糖のリスクを高める可能性がある (94) 。
・降圧薬、血圧低下作用のあるハーブやサプリメントとの併用は、相加作用により、より血圧低下を起こす可能性があるため注意が必要である (94) 。

動物他での
毒性試験

1.LD99
・ニンニク精油を投与:ラット経口2 g/kg (91) 。
2.LD50 (半数致死量)
・ニンニク精油を投与:ラット経口1.36 g/kg、マウス経口850 mg/kg (91) 。
・硫化アリルを投与:ラット経口 2.98 g/kg (91) 。
・ニンニク抽出物を投与:ラット経口>30 g/kg、マウス経口>30 g/kg (91) 。
・ニンニクエタノール抽出液:ラット経口30 mL/kg以上、ラット腹腔内30 mL/kg以上、ラット皮下30 mL/kg以上 (1985189251) 。
・ニンニクエタノール抽出液:マウス経口30 mL/kg以上、マウス腹腔内30 mL/kg以上、マウス皮下30 mL/kg以上 (1985189251) 。
3.その他
・ニンニク水抽出物がエームス試験改良法で変異原性を示した (1992014019) 。
・動物実験 (マウス、ハムスターの骨髄) において、生ニンニクジュースは、小核を有する多染性赤血球の増加を認めたが、エームス試験およびrecアッセイではどちらも変異原性は認められなかった (1985189253) 。
・in vitro試験 (ハムスターやヒトの培養細胞) において、生ニンニクジュースは成長阻害、形態変化が認められたが、ニンニクアルコール抽出液では、高濃度においても細胞毒性症状はないか、微弱であった (1985189253) 。
・動物実験 (ラット) において、ニンニクエタノール抽出液2,000 mg/kgを5回/週、6ヶ月間経口投与したところ、中毒症状は見られなかった (1985189252)
・動物実験 (イヌ) において、生ニンニク末を含む製剤を胃粘膜に直接投与したところ、重度の粘膜障害を起こした (PMID:11238827)

AHPAクラス分類
及び勧告

・鱗茎:クラス1 (22) 。

総合評価

安全性

・通常の食事に含まれる量を適切に摂取する場合おそらく安全である。
・摂取により、悪臭息、体臭、吐き気、嘔吐、腹痛、体重減少、顔面紅潮、頻脈、めまい、不眠、アレルギー反応などが生じる可能性がある。
・妊娠中は、通常の食事に含まれる量を摂取する場合はおそらく安全であるが、多量の摂取は危険性が示唆されている。
・授乳中の多量摂取は危険性が示唆されている。
・糖尿病患者、低血圧患者、消化性潰瘍疾患患者の摂取は注意が必要であるため、自己判断でのサプリメントの摂取は控えること。
・出血性疾患患者は、摂取により出血のリスクを増加させる可能性があるため、禁忌。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・ドイツのコミッションE (薬用植物評価委員会) では、血中脂質低下と、老化による血管の変化予防に対する球根の使用が承認されている。

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