健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

ゼラチン [英]Gelatin [学名]

概要

ゼラチンは、皮膚や骨に存在するコラーゲンを加熱により変性させた可溶性のタンパク質である。無味無臭で、冷やすとゼリー状になるため、食品に添加して形や固さを整えるのに用いられている。また、薬のカプセルなどにも使われている。ゼラチンは、必須アミノ酸であるトリプトファンを欠くため栄養価の低いタンパク質である。俗に、「美容によい」などと言われているが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない。安全性については、食品として摂取する場合は、妊娠中・授乳中を含め安全と思われる。タンパク質に過剰反応する人はアレルギーに注意する必要がある。その他、詳細については「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・ゼラチンは「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に区分される (30) 。
・米国では「一般的に安全と認識される物質 (GRAS) 」に分類されている (94) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・コラーゲンを熱や変性剤、アルカリ処理などで変性させたもの。疎水性アミノ酸が少ない上にプロリンの親水性が高いため変性タンパク質にしては珍しく水によく溶ける。濃厚なゼラチン溶液は冷却するとゲル状になる。エタノールなどの有機溶媒で沈殿する。

分析法

・離乳食中に含まれるゼラチンが酵素抗体法により分析されている (101) 。

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。

安全性

危険情報

<一般>
・食品としての量を摂取する場合、おそらく安全である (94) 。
・医療目的には適切に用いる場合、安全性が示唆されている (94) 。予防接種による副反応としてゼラチンアレルギーが報告されている (102) 。
・有害事象として、味覚異常、胃のもたれ、膨満、げっぷ、食欲不振などが知られている (94) 。
・アレルギーを起こすことが知られている (アレルゲンになる) (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中・授乳中の医療目的の使用に対する安全性については十分なデータがないので、通常の食品に含まれる量以上の使用は避ける (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<被害事例>
ゼラチン含有製品摂取との因果関係が疑われる健康被害が報告されている。
・2歳女児 (日本) がグミキャンディー摂取後掻痒を伴う蕁麻疹を発症し、安定剤として含まれていたゼラチンによる即時型アレルギーと診断された (2001248944) 。
・2歳男児 (日本)がグミキャンディー摂取後、蕁麻疹や意識の混濁を起こし、製品に含有していたゼラチンによるアナフィラキシーを発症した (1998107664) 。
・抗ゼラチン特異IgE抗体陽性のアトピー性皮膚炎患児2名 (日本)がゼラチン含有製品を摂取後、嘔吐や蕁麻疹、アナフィラキシーショックを起こした (1998127006) 。
・アトピー性皮膚炎の既往歴がある2歳6ヶ月女児 (日本) が、グミキャンディーを約10個摂取したところ、翌日に強いかゆみが、3日後にアトピー性皮膚炎の急な悪化が認められた。半月程前にもグミキャンディー摂取による強いかゆみ、皮膚炎症状の悪化が認められていたため、摂取したグミキャンディーに含まれるゼラチンによるアトピー性皮膚炎の症状悪化と診断された (1998040428) 。
・6歳5ヶ月女児 (日本) がグミキャンディーを摂取した30分〜1時間半後に運動したところ、蕁麻疹、咳嗽、喘鳴、呼吸困難を発作的に繰り返し、呼吸器症状は数時間後に、皮膚症状は翌日までに消失した。医療機関において食物経口負荷および運動負荷試験を行ったところ、ゼラチンを7%含むグミキャンディーを摂取し、30分後に運動を負荷させた時のみ、膨疹、喘鳴などが出現したため、ゼラチンが原因となった食物依存性運動誘発アナフィラキシーと診断された (2000000801) 。
・12歳女児 (日本) がソフトキャンディーを摂取10分後に呼吸苦および融合傾向のある膨疹が出現し医療機関を受診。プリックテストおよびIgE-RASTにおいてソフトキャンディーに含まれるゼラチンが陽性であったため、ゼラチンを含むソフトキャンディーによるアナフィラキシーと診断された (2010090123) 。
・32歳女性 (日本) が生クリームを摂取し入浴後に鼻閉、呼吸困難感、膨疹が出現、同様の症状が2週間後も出現したため医療機関を受診。プリックテストにおいて、生クリームに含まれるゼラチンおよびゼラチン含有食品が陽性であったため、生クリームに含まれていたゼラチンによるアナフィラキシーと診断された (2012236157) 。
・花粉症と過換気症候群の既往がある20歳女性 (日本) が、風邪気味のため市販のジェルカプセル感冒薬を5日間服用したところ、5日目の服用の5分後に頸部熱感、掻痒、全身の潮紅、腹痛、呼吸困難を呈し、意識を消失して緊急搬送された。回復後の特異的IgE抗体検査、プリックテスト、好塩基球活性化試験でゼラチンが陽性であったため、感冒薬に含まれていたゼラチンによるアナフィラキシーと診断された (PMID:25492881)

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

調べた文献の中に見当たらない。

動物他での
毒性試験

調べた文献の中に見当たらない。

AHPAクラス分類
及び勧告

-

総合評価

安全性

・食品としての量を摂取する場合、おそらく安全である。妊娠中・授乳中も同様である。
・タンパク質に過剰反応する人はアレルギーに注意する必要がある。
・予防接種による副反応としてゼラチンアレルギーが報告されている。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・信頼できる十分なデータは見当たらない。

参考文献

(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(64) 健康食品データベース 第一出版 Pharmacist's Letter/Prescriber's Letterエディターズ 編 (独)国立健康・栄養研究所 監訳
(101) 北海道立衛生研究所報. 1999; 49: 10-5.
(102) Medical Postgraduates 40:367-370,2002
(2001248944) 日本皮膚アレルギー学会雑誌. 2000; 8(2):33-38
(1998127006) 小児科臨床. 1998; 51(2): 298-302
(1998107664) 小児科. 1998; 39(1): 105-109
(1998040428) アレルギーの臨床.1997;17(11):856-8.
(2000000801) 日本小児科学会雑誌.1999;103(7):759-62.
(2010090123) 日本小児皮膚科学会雑誌.2009;28(2):197.
(2012236157) アレルギー.2012;61(3-4):479.
(94) Natural medicines
(PMID:25492881) Arerugi. 2014 Nov;63(9):1258-64.

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