健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

マテ [英]Mate、Paraguay tea [学名]Ilex paraguayensis St. Hill.

概要

パラグアイ、ブラジル、アルゼンチン原産のモチノキ科の常緑低木あるいは小高木で、高さ3〜20 m程度に生長する。乾燥させた葉を粉末にして湯に浸して飲む。俗に、「心身の疲労によい」と言われているが、ヒトでの有効性については十分な情報が見当たらない。短期間適量を摂取する場合は安全性が示唆されているが、大量または長期摂取、妊娠中・授乳中・小児の摂取は危険性が示唆されている。その他、詳細については「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・マテ葉は「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に区分される (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・カフェイン、テオブロミン、テオフィリン、フィトール、スチグマステロール、スクアレンなどを含む (94) 。
・16%以上のタンニンを含む (33) 。

分析法

・Fe、Ca、Mn、Mg、Na、K、Znおよび Cuが原子吸光分光度計により分析されている (PMID:9429648)
・フラボノイド類、フェノール酸類、キサンチン類をHPTLC法にて分析した報告がある (PMID:23841023)

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

RCT
・健康な男性12名 (平均25.1±3.6歳、ブラジル) を対象としたクロスオーバー無作為化比較試験において、マテ茶200 mL×3回/日を11日間摂取させ、8日目の摂取1時間後に肘屈曲トレーニングを実施したところ、トレーニング24時間後の等尺性収縮力回復、48、72時間後の血漿還元型グルタチオン濃度の低下抑制が認められたが、血漿脂質ヒドロペルオキシド濃度に影響は認められなかった (PMID:26917157)

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

一般情報
・ドイツのコミッションE (薬用植物評価委員会) では精神や肉体の疲労に対する使用が承認されている (58) 。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。

安全性

危険情報

<一般>
・適切に短期間摂取する場合は安全性が示唆されている (94) 。
・多量に長期間、摂取すると口腔がん、食道がん、喉頭がん、腎がん、膀胱がん、肺がんのリスクが上昇するため、危険性が示唆されている (94) 。
・カフェインを含むため、大量に摂取することはおそらく危険である (94) 。
・カフェインを含むため、不眠、神経過敏、動揺、胃部不快感、吐き気、嘔吐、頻脈、頻呼吸、震戦、せん妄、痙攣、多尿が生じる可能性がある (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中・授乳中の摂取は危険性が示唆されている (94) 。
<小児>
・小児が摂取することは危険性が示唆されている (94) 。
<その他>
・カフェインを含むため、アルコール依存症、不安症、出血性疾患、心疾患、糖尿病、下痢、緑内障、高血圧、過敏性腸症候群、骨粗鬆症などの症状が悪化する可能性がある (94) 。
<被害事例>
・26歳女性 (イギリス) がマテを含むハーブティーを長期間、大量に摂取したところ、数ヶ月に渡る上腹部痛が生じて医療機関を受診、肝静脈閉塞症と診断された (PMID:977780)
・10〜40歳の男女7名 (アメリカ) がマテ茶を摂取したところ (7例のうち、5例は1カップ程度摂取、2例は摂取量などの詳細不明) 、摂取後2時間以内に興奮、皮膚紅潮、散瞳、発熱、皮膚および口腔粘膜の乾燥、失見当識、錯乱などが生じた。分析の結果、摂取した製品からアトロピン、スコポラミン、ヒヨスチアミンが検出されたため、当該製品摂取による抗コリン中毒と診断された (PMID:7885308) (PMID:7707611)
・35歳妊婦 (イタリア) が、自宅でいれたマテ茶を1 L/日、妊娠初期から出産までの期間中に摂取していたところ、妊娠35週で出産した女児に神経過敏、かん高い鳴き声、四肢の過緊張、腱反射の亢進がみられた。臍帯血、胎盤、胎便、新生児の尿および毛髪から、母親が飲用していたマテ茶由来のカフェイン、テオブロミンが検出され、胎児に移行したマテ茶のカフェインを原因とする新生児薬物離脱症候群と診断された。母親は、授乳中のマテ茶摂取を一日おきに500 mL以下に減量したが、女児の神経過敏は継続した (PMID:17304161)

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<理論的に考えられる相互作用>
・カフェイン含有のハーブやサプリメント、エフェドラ、クレアチン、アルコールとの併用はカフェインの副作用を増強する可能性がある (94) 。
・抗凝固/抗血小板作用を有するハーブやサプリメントと併用すると、出血のリスクが増強する可能性がある (94) 。
・ダイダイと併用すると、血圧や心拍数が上昇し、重篤な心血管有害事象が生じる可能性がある (94) 。
・カルシウムを豊富に含む食品と併用すると、尿中カルシウム排泄が増加する可能性がある (94) 。
・アデノシン、抗血液凝固薬、糖尿病治療薬、βアドレナリン作用薬、シメチジン、クロザピン、経口避妊薬、ジピリダモール、ジスルフィラム、エフェドリン、フルコナゾール、フルボキサミン、リチウム、メキシレチン、MAO阻害薬、ニコチン、ペントバルビタール、フェニルプロパノールアミン、キノロン系抗菌薬、リルゾール、テルビナフィン、テオフィリン、ベラパミル、と併用すると、相互作用が生じる可能性がある (94) 。
・臨床検査値に対する影響も多数知られている (94) 。

動物他での
毒性試験

TDLo (最小中毒量)
・葉および茎の50%エタノール抽出物を投与:ラット腹腔内62.5 mg/kg (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・葉:クラス1 (22) 。

総合評価

安全性

・適切に短期間摂取する場合はおそらく安全である。
・長期にわたり多量に摂取する場合は危険性が示唆されている。
・妊娠中、授乳中、小児の摂取は危険性が示唆されている。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・ドイツのコミッションE (薬用植物評価委員会) では精神および肉体の疲労に対しての使用が承認されているが、その他のヒトでの有効性については十分な情報が見当たらない。

参考文献

(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(PMID:9429648) Arch Latinoam Nutr. 1997 Mar;47(1):77-80.
(PMID:7841239) Epidemiology. 1994 Nov;5(6):583-90.
(PMID:977780) J Clin Pathol. 1976 Sep;29(9):788-94.
(58) The Complete German Commission E Monographs
(PMID:7885308) MMWR Morb Mortal Wkly Rep. 1995 Mar 24;44(11):193-5.
(PMID:7707611) JAMA. 1995 Apr 19;273(15):1166-7.
(66) Pharmacist’s Letter/Prescriber’s letter Natural Medicine Comprehensive Database (2010)
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(PMID:23841023) J Anal Methods Chem. 2013;2013:658596. doi: 10.1155/2013/658596. Epub 2013 Jun 6.
(PMID:26917157) Br J Nutr. 2016 Feb 26:1-9.
(94) Natural Medicines
(PMID:17304161) Ther Drug Monit. 2007 Feb;29(1):127-9.

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