健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

画面を閉じる

項 目

内 容

名称

ハトムギ 、ヨクイニン、ヨクベイ [英]Coix seed [学名]Coix lacryma-jobi L. var. ma-yuen (Rom.-Cail.) Stapf

概要

ハトムギは中国、インドシナ地方の原産で、日本には古くから渡来した食物である。種子は (ヨクイニン) と呼ばれ、漢方素材としての利用経験が長い。俗に、「滋養作用がある」「美容に役立つ」などと言われているが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない。安全性については子宮収縮を促進する可能性があるため、妊娠中は使用を避ける。また、授乳中の安全性は十分な情報が見当たらないため過剰摂取は避ける。同属植物であるジュズダマは、生薬のヨクイニンとして混用されているが、主要成分が異なり、注意する必要がある。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・種子、種子エキス、種子油は、「医薬品的効果効能を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される (30) 。「既存添加物」:酵素分解した抽出物は保存料である。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・成分は炭水化物52%、タンパク質18% (アミノ酸:グルタミン酸、ロイシン、チロシン、バリンなど) 、脂肪7%のほか、コイキセノリド (coixenolide) など。根にはコイキソール (coixol) を含む。2種類のステロイドも分離されている。
・ハトムギの薬用部分は種子[ (ヨクイニン)]。9〜10月に果実を採取し、果皮と種皮を取り除き日干しする。煎液か粉末を服用する。中国、インドシナ地方原産。古くに渡来し、日本西南部の暖地で栽培される。花期は8〜10月。

分析法

-

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

RCT
・放射線治療を受ける乳がんの女性110名 (試験群73名、平均51.2±10.5歳、台湾) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ハトムギ外皮抽出物500 mg含有カプセル×4個/日を、放射線治療期間中 (5〜6週間) 摂取させたところ、治療による皮膚炎の重症度 (RTOG:腫瘍放射線治療グループ指標) の緩和が認められた (PMID:26495009)

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

・感作ヒツジ赤血球に対してアラビノガラクタンおよびこれを含む多糖類は抗補体活性を示す (24) 。
・ヨクイニンの水エキスをマウスに腹腔内投与すると、血糖値を低下させた (24) 。

安全性

危険情報

<一般>
・ハトムギを通常の食品として適切に摂取する場合には安全性が示唆されているが、ハトムギ根または種子抽出物をサプリメントとして摂取した場合の安全性については十分な情報が見当たらない (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊婦がハトムギを過剰に経口摂取することは危険性が示唆されている。動物実験では、ハトムギ種子抽出物は胚毒性や子宮収縮の促進作用が認められたため、妊娠中は過剰摂取を避ける (94) 。
・授乳中の安全性は十分な情報が見当たらないため、過剰摂取を避ける (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<試験管内・動物>
・in vitro試験 (ヒト胎児腎細胞) において、ハトムギの抽出物は有機アニオン輸送ポリペプチド2B1活性に影響をおよぼさなかった (PMID:16415120)
<理論的に考えられる相互作用>
・糖尿病治療薬との併用により、低血糖のリスクが増加する可能性がある (94) 。

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
ハトムギ種子油を投与:マウス腹腔内7〜14 g/kg/7日 (間欠的) (91) 。

2.その他
・妊娠ラットに妊娠0日から出産まで連日、ハトムギ粉末 (Coix lacryma-jobi L.var.ma-yuen Stapf を焙煎後、ミルで粉砕したもの) を5%混餌したもの (ハトムギ粉末量として約3.5 g/kg/日) を投与したところ、妊娠動物および出生児に対してハトムギによる悪影響を示唆する変化は認められなかった (101) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・種子:クラス2b (22) 。

総合評価

安全性

・子宮収縮を促進する可能性があるため、妊娠中は過剰摂取を避ける。
・授乳中の安全性については十分な情報が見当たらないため、過剰摂取を避ける。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・信頼できる十分なデータは見当たらない。

参考文献

(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(24) 漢方薬理学 南山堂 高木敬次郎ら 監修
(101) 薬理と治療.2007;35(1):67-70
(94) Natural Medicines
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(PMID:26495009) Evid Based Complement Alternat Med. 2015;2015:312072.
(PMID:16415120) Drug Metab Dispos. 2006 Apr;34(4):577-82.

© National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition. All Rights Reserved.