健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

画面を閉じる

項 目

内 容

名称

ゲッケイジュ 、ゲッケイヨウ、ベイリーフ、ローレル [英]Sweet bay、 Bay leaf、 Bay、 Laurel [学名]Laurus nobilis L.

概要

ゲッケイジュは南ヨーロッパ原産で、よく使用される料理用のハーブである。一方、中国などでは生薬としても使われ、煎液はフグを誤食したときの解毒薬に用いられる。果実などの精油は整髪料の香りつけや虫除け、抗菌剤として利用されている。俗に、「消化機能を促進する」と言われているが、ヒトので有効性・安全性については信頼できるデータが見当たらない。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・葉は「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される (30) 。
・「既存添加物」:ローレル抽出物は苦味料等の香辛料抽出物である。
・米国ではGRAS (一般的に安全と見なされる物質) 認定。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・葉は精油1〜3%を含み、主にシネオール、オイゲノール (eugenol) 、メチルオイゲノール (methyleugenol) 、ゲラニオール、果実には脂肪油25%とシネオールなどからなる精油1%を含む。その他タンニン酸、苦味質など。
・薬用部分は果実、葉。葉は薬用以外に香料やソース等の原料などになる。高さ20 mの常緑樹。樹皮は黒褐色、果実は暗褐色である。地中海地方原産で広く栽培されている。乾燥した葉が使用される。精油は広く知られており、葉と小枝の水蒸気蒸留で得られる。油含量は秋がもっとも多く、春が少ない。

分析法

・精油成分が水素炎イオン化検出器 (FID) を装着したガスクロマトグラフィーにより分析されている (101) 。

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

・精油は動物の心拍数を抑制し、血圧を下げると報告されている (23) 。
・精油の主成分メチルオイゲノールは、マウスに対して少量投与で鎮静作用を、大量投与では可逆的な麻酔作用を生じさせる (23) 。
・精油には抗菌作用 (29) (23) 、防カビ作用 (23) がある。

安全性

危険情報

<一般>
・食品として経口摂取する量ではおそらく安全である (94) 。ただし葉をそのまま飲み込むと、消化できないため、食道や下咽喉に引っかかりおそらく危険である (94) 。
・有害事象としては、接触性皮膚炎を含むアレルギー反応が報告されている (94) (23) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中・授乳中の安全性については十分なデータがないため、通常の食事で摂る以上の大量摂取は避けたほうがよい (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<被害事例>
・36歳男性 (トルコ) が背中、腿、ふくらはぎのマッサージに、オリーブオイルとゲッケイジュ油の混合油を2週間塗布したところ、背中とふくらはぎに全身性紅斑、水腫状の皮膚炎をおこし、パッチテストでゲッケイジュ油および混合油が陽性であったことから、ゲッケイジュ油による接触皮膚炎と診断された (PMID:17577382)
・47歳男性 (トルコ) が、ゲッケイジュ油を用いたマッサージ治療を受けたところ、背中、肩、腕に掻痒と紅斑を呈し、多形性紅斑と診断された (PMID:25933076)
・62歳女性 (ポルトガル) が、複数の植物抽出物 (ブドウ、アーモンド、ホホバ、ラベンダー、セイヨウクロタネソウ、オリーブ、アボカド、ゲッケイジュ、ピスタチオ、オオグルマ) を含むオイル化粧品を3週間使用したところ、受診の10日前から目のまわり、頬、首に痒みを伴う湿疹を生じた。パッチテストの結果、ゲッケイジュ油を原因とする接触皮膚炎と診断された (PMID:25753052)

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<理論的に考えられる相互作用>
・鎮静作用のある医薬品との併用により作用を増強する可能性がある (94) 。

動物他での
毒性試験

・in vitro試験 (ヒト白血病細胞) において、ゲッケイジュ抽出物は細胞毒性を示した (PMID:27058630)

AHPAクラス分類
及び勧告

・葉:クラス1 (22) 。

総合評価

安全性

・食品としての摂取量以上での安全性については信頼できる十分なデータが見当たらない。
・有害事象としては、接触性皮膚炎を含むアレルギー反応が報告されている。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・ヒトに対する有効性については、信頼できる十分なデータが見当たらない。

参考文献

(29) 牧野和漢薬草大図鑑 北隆館
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(23) 天然食品・薬品・香粧品の事典 朝倉書店 小林彰夫ら 監訳
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(101) J Ess Oil Res. 1989; 1(4): 199-200.
(94) Natural Medicines
(PMID:17577382) Contact Dermatitis. 2007 Jun;56(6):360-1.
(PMID:25933076) Dermatol Online J. 2015 Apr 16;21(4). pii: 13030/qt4gm9g7rk.
(PMID:25753052) Contact Dermatitis. 2015 Jun;72(6):417-9.
(PMID:27058630) J Ethnopharmacol. 2016 Jun 20;186:209-23.

© National Institutes of Biomedical Innovation, Health and Nutrition. All Rights Reserved.