シンガポールHSAが医薬品成分 (クロルフェニラミンなど) を含む製品に注意喚起 (200528)

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■タイトル
シンガポールHSAが医薬品成分 (クロルフェニラミンなど) を含む製品に注意喚起 (200528)


■注意喚起および勧告内容
2020年5月27日、シンガポールHSA (Health Science Authority) が医薬品成分 (クロルフェニラミンなど) を含む2製品 (下記写真:シンガポールHSAウェブページより加工転載) に注意喚起。当該製品との因果関係が疑われる健康被害が報告されている。

製品名写真検出された成分
Lung Tan Tsao
蘢膽草清血解毒藥(丸)
クロルフェニラミン
デキサメタゾン
Candy B+ Coffee Extra Powerタダラフィル

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■解説
・40代女性が、マレーシアの小売店で湿疹、アレルギー、痛み等のあらゆる症状緩和効果を謳い販売されていたハーブ製品「Lung Tan Tsao」を摂取したところ (摂取量、期間不明) 、体重増加と顔にむくみを生じた。当該製品の摂取により医薬品と同じ速さで皮膚炎が消失したことから成分を分析したところ、医薬品成分 (クロルフェニラミン、デキサメタゾン) が検出された。

・空輸貨物としてシンガポールに持ち込まれた「Candy B+ Coffee Extra Power」を分析したところ、医薬品成分のタダラフィルが1日服用量の50倍含まれていることが判明した。同製品は以前、類似品が当該製品のラベルには、品質保証を示す適正製造規範 (GMP) およびNSFインターナショナルのロゴが表示されており、シンガポールHSAは消費者に対し、たとえ世界基準のロゴがついている製品であっても注意をするよう呼び掛けている。なお、当該製品の類似品である「Candy B+ Complex」が以前、注意喚起されていた。

■関連成分
クロルフェニラミン (chlorpheniramine) 、フェニラミン (pheniramine)

抗ヒスタミン薬として、アレルギー性疾患 (蕁麻疹、アレルギー性鼻炎、結膜炎など) に使用されている。眠気を伴うことが多く、注意力の低下などの副作用が見られる。緑内障や下部尿路の閉塞性疾患(前立腺肥大など)の方は症状が悪化するため禁忌。また、小児では興奮症状 (過剰運動、不眠、痙攣発作など) が見られることもある。

デキサメタゾン (dexamethasone)
抗炎症作用が強く、作用の持続時間もステロイドの中で最も長い薬物。抗炎症や免疫抑制に使用されるが、糖尿病やムーンフェースなどの副作用が起こる可能性がある。連用後、急に服用を中止すると重篤な離脱作用が起こることがあり、連用後の服用中止時には、徐々に減量するなど注意が必要な医薬品。

タダラフィル (tadalafil)
日本では医薬品 (販売名:シアリス錠) の有効成分として承認。
【適応】勃起不全
【副作用】頭痛や消化不良。心臓疾患のある人では心臓麻痺や心臓突然死、狭心症、心臓発作などの重篤な症状を起こす可能性もある。
タダラフィルを成分とする医薬品は、狭心症の薬である硝酸剤あるいは一酸化窒素 (NO) 供与剤 (ニトログリセリン、亜硝酸アミル、硝酸イソソルビド等) との併用により降圧作用が増強し、過度に血圧を下げる可能性があるため併用しないよう警告。

■関連情報
シンガポールHSAウェブページ (2020年5月27日更新、英語) →「HSA Alert: ‘Lung Tan Tsao’ and ‘Candy B+ Coffee Extra Power’ Found to Contain Potent Medicinal Ingredients; One Led to Adverse Effects in a Consumer」
外国製健康食品の入手や個人輸入等についての注意事項等→「健康食品や医薬品、化粧品、医療機器等を海外から購入しようとされる方へ (厚生労働省作成2012年版) 」

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