健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

ダイズイソフラボン [英]Soy Isoflavone [学名]-

概要

ダイズイソフラボンは、ダイズに含まれるイソフラボンの総称である。ダイズ中に含まれるイソフラボンは、主にダイゼイン、ゲニステイン、グリシステインの3種で、その多くは配糖体として存在する。俗に、「女性ホルモン様作用を示す」「骨粗鬆症の予防や更年期障害を軽減する」「脂質代謝の改善などに有効である」などと言われており、過敏性腸症候群や更年期の血管障害、骨粗鬆症に対して有効性が示唆されている。安全性については、通常の食事から適切に摂取する場合はおそらく安全であるが、サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。アレルギー疾患を持つ人や妊婦・授乳婦が、通常の食事での摂取量をはるかに上回る量を摂取することは避けたほうがよい。濃縮物として利用した場合、乳がん発症や再発等のリスクを高めるなど、有害性を示唆する報告もあるため、注意が必要である。なお、2006年5月、食品安全委員会はダイズイソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限をアグリコン換算 (糖が外れた構造に換算) で70〜75 mg/日、特定保健用食品として摂取する場合の安全な一日上乗せ摂取量の上限を30 mg/日に設定している。 イソフラボンの詳しい情報はこちらを参照。 ダイズの情報はこちらを参照。 その他詳細については「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・ダイズイソフラボンを関与成分とし「骨の健康維持に役立つ」保健用途の表示ができる特定保健用食品が許可されている。
・カルシウムとともに大豆イソフラボンアグリコンを関与成分とし「ハグキの健康を保つ」保健用途の表示ができる特定保健用食品が許可されている。
・2006年5月、食品安全委員会はダイズイソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限をアグリコン換算 (糖が外れた構造に換算) で70〜75 mg/日、特定保健用食品として摂取する場合の安全な一日上乗せ摂取量の上限を30 mg/日に設定している(詳しくはこちら)。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・ダイズ中に含まれるイソフラボンはダイゼイン、ゲニステイン、グリシステインの3種で、その多くはグリコシル配糖体、アセチル配糖体、マロニル配糖体、サクシニル配糖体として存在している (2013152727) 。
・ダイズ中のイソフラボン化合物には、ダイゼイン、ゲニステイン、ダイジン、グリシチン、ゲニスチン、6”-O-アセチルダイジン、6”-O-アセチルグリシチン、6”-O-アセチルゲニスチン、6”-O-マロニルダイジン、6”-O-マロニルグリシチン、6”-O-マロニルゲニスチンがある (102) 。

分析法

・ダイズイソフラボン類の分析法として以下のHPLCを用いた方法がある。
(1) 含水メタノールで抽出したイソフラボン類を、逆相C18カラム、移動相に90%アセトニトリルと10 mM 酢酸アンモニウム/トリフルオロ酢酸 (TFA) 緩衝液による勾配法を用いたHPLCにて分離し、波長260 nmでのUV測定を行う (PMID:12822960)
(2) YMC-pack ODS-AM-303 カラム、0.1%氷酢酸と0.1%氷酢酸-アセトニトリル溶液の勾配法を用いたHPLCにて分離し、波長200〜350 nm間のUV吸収を測定する (PMID:9848519)
(3) 0.01M水酸化ナトリウム含有60%メタノール溶液で80℃、30分間の加熟還流により抽出したイソフラボン類を、移動相メタノール-水-0.2Mリン酸緩衝液とYMC‐GELODS‐AQ 120-S5カラムを用いた定量法が報告されている (2001165252) 。
この他、ガスクロマトグラフ質量分析装置 (GC/MS) 法(PMID:9784181) 、キャピラリーゾーン電気泳動法 (PMID:9848520) などがある。

有効性








循環器・
呼吸器


<血清脂質>
一般情報
・アメリカ心臓協会 (AHA:American Heart Association) は、22の無作為化比較臨床試験の結果から、ダイズタンパク質やダイズイソフラボンの摂取は、動物性タンパク質の代わりに大量に摂取した場合にのみ、わずかにLDLコレステロールの低下と関連が認められるが、HDLコレステロール、トリグリセリド、リポタンパク質 (a) 、血圧には影響を与えないことを報告している (PMID:16418439)

RCT
・閉経後の糖尿病前症 (初期糖尿病) の女性180名 (48〜70歳、試験群120名、中国) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズタンパク質15 g/日とダイズイソフラボン100 mg/日の併用もしくはダイズイソフラボンを単独で6ヶ月間摂取させたところ、HDLコレステロール、LDLコレステロール、総コレステロール、トリグリセリド、CRP、血清尿酸値に影響を与えなかった (PMID:21429720)
・過体重または肥満の男性10名 (平均56.2±6.18歳、カナダ) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、朝食に高脂肪、高フルクトース食と共に魚油7.0 g (EPA 2.8 g、DHA 1.4 g含有) 、ダイズイソフラボン (グリコシドイソフラボンとして150 mg) を単独または併用で4日間摂取させたところ、食事摂取後の血清トリグリセリド濃度、酸化ストレスマーカー (脂質ヒドロペルオキシド、酸化LDL、総抗酸化能) に影響は認められなかった (PMID:19339704)
・アンドロゲン抑制療法中の前立腺がん患者33名 (試験群17名、平均69.2±2.5歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズタンパク質20 g/日 (イソフラボン160 mg含有) を12週間摂取させたところ、血中脂質 (総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、トリグリセリド) 、糖代謝 (血糖、グルカゴン、C-ペプチド、HOMA) 、肥満・炎症 (レプチン、レジスチン、アディポネクチン、TNFα、sTNFαRI、sTNFαRII、spg130、CRP、IL-6) マーカーに影響は認められなかった (PMID:20798386)
・高コレステロール血症でホルモン補充療法を受けていない更年期女性40名 (試験群20名、平均61.7±8.8歳、アメリカ) を対象とした無作為化比較試験においてダイズイソフラボン90 mg (ゲニステイン44 mg、ダイゼイン44 mg、グリシテイン2 mg) /日を6週間摂取させたところ、NTGの改善が認められたが、FMVDや血清脂質値に影響が認められなかった (PMID:15230485)
・乳がん罹患歴がある非糖尿病更年期女性56名 (35〜69歳、フィンランド) を対象とした二重盲検査クロスオーバー無作為化比較試験において、ダイズイソフラボン (ゲニステイン6 mg、ダイゼイン42 mg、グリシテイン66 mg) 114 mgを3ヶ月間摂取させたところ、血清脂質、リポタンパク質、グルコース、インスリンに影響は認められなかった (PMID:15240647)
・高コレステロール血症患者177名 (中国) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズタンパク質5 g (イソフラボン0.7 mg含有) /日とともに、ダイゼイン40 mg/日 (58名、平均54.5±6.6歳) または80 mg/日 (60名、平均53.4±6.4歳) を6ヶ月間摂取させたところ、ダイゼイン摂取により血清トリグリセリド値の低下、80 mg摂取でのみ血清尿酸値の低下が認められたが、総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、空腹時血糖値、インスリン濃度、HbA1cに影響は認められなかった (PMID:24225450)

<血管・血圧>
メタ分析
・2015年5月までを対象に2つのデータベースで検索できた観察研究4報について検討したメタ分析において、ダイズイソフラボンの摂取量は、脳卒中 (3報) 、冠動脈性心疾患 (4報) の発症リスクとの関連は認められなかった (PMID:26974464)
・2009年6月までを対象に4つのデータベースで検索できた無作為化プラセボ比較試験14報について検討したメタ分析において、正常もしくは高血圧前症の成人によるダイズイソフラボンの摂取は、収縮期血圧を1.92 mmHg低下させたが、拡張期血圧に影響は見られず、用量依存性も認められなかった (PMID:20577121)
RCT
・閉経後女性325名 (試験群162名、平均60.8±7.2歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、高イソフラボンダイズタンパク質25 g/日 (イソフラボンアグリコン91 mg/日含有) を2.7年間摂取させたところ、頸動脈内膜中膜複合体厚の進展に影響は認められなかった(PMID:21903957) 。また、このうちの300名 (試験群150名、平均61±7歳) を対象とした解析において、尿中イソフラボン排泄量の変化量と認知機能の全体評価に関連は認められず、一般的知性項目の低下と関連が認められた (PMID:24617349)
・閉経後の更年期女性24名 (試験群12名、平均55.8±4.4歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン80 mg/日を6週間摂取させたところ、一酸化窒素の代謝 (arginine flux、citrulline flux、一酸化窒素合成) や血圧、腕血流量、動脈硬化度に影響は認められなかった (PMID:22552034)
・過体重または肥満の成人54名 (平均59.4±1.3歳、日本) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、発酵ダイズ麦芽由来のS-エクオールを10 mg/日、12週間摂取させたところ、血中HbA1c、LDLコレステロール、心臓足首血管指数の低下が認められたが、血圧、空腹時血糖値、トリグリセリド、HDLコレステロール、炎症マーカー、BMIに影響は認められず、腹囲の増加が認められた (PMID:22469418)
・不眠症状を訴えている閉経後女性38名 (50〜65歳、試験群19名、ブラジル) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン100 mg/日を4ヶ月間摂取させたところ、血中酸化ストレスマーカーとホモシステイン濃度に影響は認められなかった (PMID:19915736)
・閉経後の女性182名 (試験群92名、平均52.8±6.6歳、インドネシア) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン100 mg/日を12ヶ月間摂取させたところ、血中マロンジアルデヒド濃度の増加抑制が認められたが、VCAM-1、一酸化窒素濃度に影響は認められなかった (PMID:23945405)
・健康な男性28名 (イギリス) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン80 mgを単回摂取させたところ、エクオール産生者 (14名、平均57±1歳) において頸動脈-大動脈間脈波伝播速度の改善が認められたが、非産生者 (14名、平均62±2歳) では認められず、いずれにおいても他の循環器系関連指標 (血漿総一酸化窒素濃度、内皮機能、血圧、心拍出量、脳波増大係数) に影響は認められなかった (PMID:26843154)
・卵胞刺激ホルモンが30 U/L以上で、乳がん罹患歴がある更年期女性56名 (平均54±6歳、フィンランド) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン 67 mg (ゲニステイン3 mg、ダイゼイン41 mg、グリシテイン33 mg) ×2回/日を3ヶ月摂取させたところ、血中CRP、E-セクレチン、窒素酸化物濃度に影響は認められなかった (PMID:14602747)

<呼吸器>
RCT
・コントロール不良の喘息患者386名 (試験群193名、中央値34歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン49 mg×2回/日を6ヶ月間摂取させたところ、最初の1秒間における努力呼気肺活量、喘息コントロールテスト、QOL、コントロール不良エピソード数、炎症マーカー (血清IL-6、CRP、末梢血好酸球数、尿中ロイコトリエンE4/クレアチニン比) に影響は認められなかった (PMID:26010632)


消化系・肝臓

一般情報
・過敏性腸症候群に対して、有効性が示唆されている (94) 。

糖尿病・
内分泌

メタ分析
・2015年4月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験17報について検討したメタ分析において、閉経後女性によるダイズイソフラボンの摂取 (摂取期間:≧3ヶ月間) は、空腹時血糖 (15報) 、空腹時インスリン濃度 (12報) 、HOMA-IR (12報) の低下と関連が認められたが、いずれも試験によるバラツキが大きかった (PMID:27004555)
・2010年10月までを対象に3つのデータベースで検索できた非アジア系女性を対象とした無作為化比較試験について検討したメタ分析において、閉経後のダイズイソフラボン摂取は、体重 (9報) およびインスリン濃度 (11報) の低下と関連が認められた (PMID:22858192)
・1990年1月から2009年12月を対象に1つのデータベースで検索できた非アジア系女性を対象とした無作為化比較試験10報について検討したメタ分析において、閉経期もしくは閉経後女性によるダイズイソフラボンの摂取は、インスリン濃度とインスリン抵抗性 (HOMA-IR) をわずかに低下させたが、空腹時血糖値には影響を与えず、用量依存性は認められなかった (PMID:20581723)
RCT
・糖尿病前症 (初期糖尿病) の閉経後女性180名 (48〜70歳、中国) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズタンパク質15 g/日とダイズイソフラボン100 mg/日の併用 (60名) もしくはダイズイソフラボン単独 (60名) で6ヶ月間摂取させたところ、血糖値、インスリン濃度、インスリン抵抗性 (HOMA-IR) (PMID:20335543)、血圧、血中サイトカイン濃度 (sICAM-1、sVCAM-1、E-セレクチン) (PMID:23203140) に影響は認められなかった。
・II型糖尿病の閉経後女性93名 (試験群47名、平均62.13±0.73歳、イギリス) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、高フラボノイドチョコレートを27 g/日 (エピカテキン90 mg、ダイズイソフラボン100 mg含有)、1年間摂取させたところ、プラセボのチョコレート群に比べて、HOMA-IR、インスリン濃度、総コレステロール/HDLコレステロール比、LDLコレステロールの低下、インスリン抵抗性の減弱が認められたが、血圧、HbA1c、血糖値に影響は認められなかった (PMID:22250063)
・閉経後女性85名 (試験群42名、平均53.7±2.9歳、韓国) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン70 mg/日を12週間摂取させたところ、血中トリグリセリド、黄体刺激ホルモン濃度の低下が認められたが、空腹時血糖、インスリン、HOMA-IR、総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロール、遊離脂肪酸、卵胞刺激ホルモン、エストロン、エストラジオール値に影響は認められなかった (PMID:23475289)

生殖・泌尿器

<更年期女性の血管障害 (ホットフラッシュなど)>
・アメリカ心臓協会 (AHA) は、ダイズイソフラボンは更年期女性のエストロゲン欠乏による血管障害 (ホットフラッシュなど) を改善しないと報告している (PMID:16418439) 。また、米国医療研究・品質調査機構 (AHRQ: Agency for Healthcare Research and Quality) は、ダイズイソフラボンの更年期障害への影響の試験結果には矛盾したものが多く、ダイズイソフラボン摂取が更年期障害を軽減させると判断するには証拠が不十分であると報告している。さらに、閉経期女性 (434名) の卵胞期のエストラジオール値についての12の研究報告を総合的に判断すると、ダイズによってエストラジオール値が改善されたと判断するには矛盾が生じることを報告している (105) 。現時点ではポジティブな結果とネガティブな結果の両方が存在し、個々の情報は次のようになっている。
≪更年期の血管障害 (ホットフラッシュなど) に関して有効性が示された報告≫
一般情報
・ダイズイソフラボンの更年期障害のホットフラッシュに対する有効性が示唆されている (94) 。
メタ分析
・2010年12月までを対象に2つのデータベースで検索できた二重盲検無作為化プラセボ比較試験17報について検討したメタ分析において、ダイズイソフラボンの摂取はホットフラッシュの頻度 (13報) と症状 (9報) の減少と関連が認められたが、試験によるバラツキが大きかった (PMID:22433977)
≪更年期の血管障害 (ホットフラッシュなど) に関する有効性は確立されていないという報告≫
メタ分析
・2010年6月までを対象に3つのデータベースで検索できた臨床試験について検討したシステマティックレビューにおいて、ブラックコホシュ、イソフラボン、レッドクローバー、ダイズ、ビタミンE、朝鮮人参、トウキ、メマツヨイグサ油、ヤムイモ、カバ、メラトニンを代替医療としてそれぞれ単独使用することが、更年期女性のホットフラッシュに与える影響には一定の傾向が認められず、長期使用の安全性データが不十分であった (PMID:20833608)
・2008年3月までを対象にドイツ医学ドキュメンテーション情報協会 (DIMDI) のデータベースで検索できた無作為化プラセボ比較試験17報について検討したシステマティックレビューにおいて、ダイズイソフラボンの摂取は、更年期血管症状の抑制に一貫した影響は認められなかった (PMID:19653225)
RCT
・健常な更年期の女性58名 (平均58±7歳、日本) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン40 mg/日を4週間摂取させたところ、更年期症状の12項目中1項目 (ホットフラッシュ) のみ減少が認められたが、その他の項目には影響は認められなかった。また、拡張期血圧の低下が認められたが、収縮期血圧、BMI、体脂肪率、血中脂質レベルに影響は認められなかった (PMID:15630287)
≪更年期の血管障害 (ホットフラッシュなど) に関して有効性が認められなかった報告≫
一般情報
・乳がんに関連するホットフラッシュに効果がないことが示唆されている (94) 。
メタ分析
・2016年3月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験62報について検討したメタ分析において、ダイズ、ダイズイソフラボン、レッドクローバー、その他の植物エストロゲンの摂取は、ホットフラッシュの頻度 (18報) 、膣の乾燥 (3報) の軽減と関連が認められたが、寝汗 (2報) に影響は与えなかった (PMID:27327802)
・2005年10月までを対象に3つのデータベースで検索できた二重盲検無作為化プラセボ比較試験17報 (レッドクローバー由来のイソフラボン6報、ダイズイソフラボン11報) について検討したメタ分析において、レッドクローバー由来のイソフラボンの摂取はホットフラッシュを減少させず、ダイズイソフラボンの摂取は結果にばらつきがみられた (PMID:16670414)
RCT
・乳がん患者でホットフラッシュを感じる18歳以上の女性 (175名、アメリカ) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン50 mgX3回/日を4週間摂取させたところ、ホットフラッシュのスコア (頻度x重度) に影響は認められなかった (PMID:10694559)
・更年期女性69名 (42〜62歳、アメリカ) を対象とした二重盲検プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン 80 mg (試験群24名) 、ダイズイソフラボン4 mg (試験群24名) を24週間摂取させたところ、ホットフラッシュや寝汗等の更年期障害の改善は認められなかった (PMID:11201510)

<その他の更年期症状>
メタ分析
・2009年6月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化プラセボ比較試験8報について検討したメタ分析において、女性の乳房密度に対するイソフラボン摂取の影響は、全体および閉経後では認められなかったが、閉経前ではわずかに増加させる可能性が示唆された (PMID:20511398)
RCT
・閉経後のアメリカ人女性358名 (平均54.8±3.9歳、試験群235名) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボンを80 mg/日または120 mg/日、2年間摂取させたところ、乳房密度に影響は認められなかった (PMID:19321587)
・更年期症状のある女性87名 (日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボンアグリコンを12.5 mg/日 (29名、平均50.5±4.7歳) または25 mg/日 (29名、平均47.6±4.9歳) を8週間摂取させたところ、25 mg群で自己評価による不眠、抑うつの改善が認められたが、不安および更年期症状の重症度に影響は認められなかった。また、12.5 mg群では影響は認められなかった (PMID:26294070)

<その他>
一般情報
・前立腺肥大症に効果がないことが示唆されている (94) 。

脳・神経・
感覚器

メタ分析
・2014年3月までを対象に5つのデータベースおよびウェブサイトで検索できた二重盲検無作為化プラセボ比較試験10報について検討したメタ分析において、閉経後女性によるダイズイソフラボンの摂取は、総認知機能、視覚記憶の改善と関連が認められたが、言語記憶、実行機能、注意、処理速度、言語項目には影響を与えなかった (PMID:25003621)
RCT
・閉経後の女性38名 (試験群19名、平均54.4±4.3歳、ブラジル) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン80 mg (ゲニステイン 60.8 mg、ダイゼイン 16 mg、グリシテイン 3.2 mg) /日を4ヶ月間摂取させたところ、記憶検査 (WMS-R) の8項目中3項目でのみ改善が認められたが、他の5項目やうつ尺度 (GDS) 、知能検査 (WAIS-III) の結果に影響は認められなかった (PMID:20945036)
・閉経後の女性313名 (試験群154名、平均61±7歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、高イソフラボン含有ダイズタンパク質25 g (ゲニステイン 52 mg、ダイゼイン 36 mg、グリシテイン 3 mg含有) /日を2.5年間摂取させたところ、視覚記憶を改善したが、包括的な認知機能に影響は認められなかった (PMID:22665144)
・50〜65歳のホルモン補充療法を受けていない更年期女性33名 (試験群18名、イギリス) を対象とした二重盲検プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン60 mgを12週間摂取させたところ、エピソード記憶の3項目中2項目とDMTSタスクの11項目中1項目において改善が認められた (PMID:12895690)

免疫・がん・
炎症

<がん>
・がんに対する影響に関しては、有効性を示した (がんの危険性を低下させる) 報告もあるが、イソフラボンの成分や食品に含まれる含有量が一定でないこと、生理活性の強いと考えられるダイゼインの代謝物エクオールへの産生能には個人差が大きいことなどにより、現時点での影響は明確でなく、さらなる研究が必要である (94) 。個々の情報は次のようになっている。
≪がんの予防に対する有効性が示されたという報告≫
一般情報
・乳がんの予防に有効性が示唆されている (94) 。
・毎日イソフラボンを摂取することは子宮内膜がんのリスクを減少させる (PMID:12902445)
メタ分析
・2015年11月までを対象に4つのデータベースで検索できた症例対照研究またはコホート研究17報について検討したメタ分析において、ダイズイソフラボンまたはダイズ製品の摂取は大腸がんリスク低下と関連が認められた (PMID:27170217)
RCT
・血清前立腺特異抗原 (PSA) 濃度が2.5〜10.0 ng/mLの男性158名 (試験群78名、中央値66.5歳、日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン60 mg/日を12ヶ月間摂取させたところ、PSA濃度や前立腺がん発症率には影響が認められなかったが、65歳以上の53名のみを対象とした解析では、前立腺がん発症率が低下した (PMID:21988617)
・前立腺がんリスクの高い男性 (50〜85歳、低悪性度前立腺がん患者5名を含む58名、アメリカ) を対象とした単盲検無作為化プラセボ比較試験において、 107 mgイソフラボン含有分離ダイズタンパク質もしくは6 mgイソフラボン含有分離ダイズタンパク質を6ヶ月間摂取させたところ、6 mg群で体重の減少とDHEASの上昇、107 mg群でアンドロゲン受容体発現の抑制 (前立腺がんの予防に有益と考えられる) が認められたが、ホルモン値をはじめとしたその他の項目に影響は認められなかった (PMID:17585029)

≪がんに対する有効性が確立されていないという報告≫
一般情報
・アメリカ心臓協会 (AHA) では、22の無作為化比較臨床試験の結果から、ダイズイソフラボンの乳がん、子宮内膜がん、前立腺がんの予防効果や安全性は確立されていないため、ダイズイソフラボンをサプリメントとして摂取する事は推奨しないとしている (PMID:16418439)
・ダイズを多く含む食品を摂取することはわずかに乳がんの危険性を低下させるという報告がある (PMID:1673746) (PMID:11352858) (PMID:15456994) (PMID:12813174) (PMID:16595782) が、多くはアジア人女性の研究であり、西洋人の報告は少ない。
メタ分析
・2016年6月までを対象に2種のデータベースで検索できた食事由来のフラボノイド摂取量とがん発症リスクに関する観察研究 (症例対照研究またはコホート研究) 143報について検討したメタ分析において、イソフラボンの摂取は、乳がん (症例対照研究17報) 、卵巣がん (症例対照研究5報) 、子宮体がん (症例対照研究5報) 、肺がん (症例対照研究2報、コホート研究4報) 、胃がん (コホート研究3報) 、大腸がん (症例対照研究5報) の発症リスク低下と関連が認められたが、乳がん、卵巣がんについては試験によるバラツキが大きく、上気道消化管がん、肝臓がん、すい臓がん、前立腺がん、膀胱がんとの関連は認められなかった (PMID:27943649)
・2つのデータベースで検索できた症例対照研究またはコホート研究22報について検討したメタ分析において、女性によるダイズイソフラボンの摂取は、アジア人を対象とした試験 (12報) では乳がんリスク低下と関連が認められたが、試験によるばらつきが大きく、西洋人 (10報) を対象とした試験では影響は認められなかった (PMID:23353619)
・2013年2月までを対象に5つのデータベースで検索できた無作為化比較試験8報について検討したメタ分析において、前立腺がん患者 (6報) もしくはリスクの高い男性 (2報) によるダイズまたはダイズイソフラボンの摂取は、前立腺がんの発症リスク低下 (2報) と関連が認められたが、前立腺特異抗原 (7報) 、性ホルモン (性ホルモン結合グロブリン (7報) 、テストステロン (4報) 、ジヒドロテストステロン (3報) 、エストラジオール (5報) ) に影響は認められず、いずれの試験も質が低かった (PMID:24053483)
・2013年1月までを対象に2つのデータベースで検索できたコホート研究または症例対照研究35報について検討したメタ分析において、ダイズイソフラボンの摂取は閉経前 (30報) 、閉経後 (31報) 女性の乳がんリスク低下と関連が認められ、この現象はアジア女性では認められたが (閉経前17報、閉経後18報) 、西洋女性では認められず (各14報) 、いずれもバラツキが大きかった (PMID:24586662)
≪がんに対する影響がないとされた報告≫
メタ分析
・2015年8月までを対象に6つのデータベースで検索できた無作為化プラセボ比較試験23報について検討したメタ分析において、女性によるイソフラボン摂取は子宮内膜厚に影響を与えなかったが、試験によるバラツキが大きかった (PMID:26967050)
・2008年7月までを対象に2つのデータベースで検索できた臨床試験32報について検討したメタ分析において、男性によるダイズタンパク質やイソフラボンの摂取に、アンドロゲン抑制作用 (前立腺がんの予防に有益と考えられる) は認められなかった (PMID:19524224)
RCT
・前立腺がんの既往歴があり、前立腺特異抗原 (PSA) 濃度が高い男性53名 (試験群28名、平均70.5歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズ由来のゲニステイン450 mg/日およびダイゼイン300 mg/日含有サプリメントを6ヶ月間摂取させたところ、PSAに影響は認められず、二重盲検試験後に続けてオープンラベルで6ヶ月間摂取させても結果は同様であった (PMID:21058191)
・閉経後女性224名 (試験群121名、平均60.9±7.0歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為プラセボ比較試験において、ダイズタンパク質25 g/日 (イソフラボンとして91 mg含有) を3年間摂取させたところ、子宮内膜厚、子宮内膜過形成や子宮内膜がん発症リスクに影響は認められなかった (PMID:23422867)
・乳がん既往歴のある女性または乳がんリスクの高い女性85名 (試験群44名、平均57.6±8.1歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン50 mg/日を12ヶ月間摂取させたところ、マンモグラフィによる乳房領域、乳腺密度、MRI画像による総乳房体積、乳腺組織体積に影響は認められなかった (PMID:26276750)
・アンドロゲン抑制療法中の前立腺がん患者33名 (試験群17名、平均69.2±2.5歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズタンパク質20 g/日 (イソフラボン160 mg含有) を12週間摂取させたところ、認知能、QOL、睡眠の質、ほてりなどの血管運動性の症状に影響は認められなかった (PMID:19758646)

<その他>
一般情報
・直腸結腸がんに効果がないことが示唆されている (94) 。
メタ分析
・2010年12月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験13報について検討したメタ分析において、閉経後女性によるダイズイソフラボンの摂取は血中CRP濃度が元から高い群でのみ低下傾向が認められたが、全体ではCRP濃度に影響を与えなかった (PMID:21712733)

骨・筋肉

<骨>
一般情報
・ダイズイソフラボンを関与成分とし「骨の健康維持に役立つ」保健用途の表示ができる特定保健用食品が許可されている。
・イソフラボン摂取による骨への影響は、特に更年期女性において有効性が示唆された報告もあるが、アメリカ心臓協会 (AHA) は、無作為化比較臨床試験の結果から、ダイズイソフラボン摂取が更年期の骨減少を緩やかにすることは、まだ明確にされていないと報告している (PMID:16418439) 。また、米国医療研究・品質調査機構 (AHRQ) は31の臨床試験の結果から、ダイズイソフラボン摂取が骨密度や骨形成バイオマーカー、骨吸収バイオマーカーを改善するという証拠は不十分であると報告している (105) 。個々の情報は次のようになっている。
≪骨に対する有効性が示唆された報告≫
一般情報
・閉経前後の女性における骨粗鬆症の予防に有効性が示唆されている (94) 。
メタ分析
・2011年10月までを対象に3つのデータベースで検索できた無作為化比較試験14報について検討したメタ分析において、更年期女性によるダイズイソフラボンの摂取は、血清骨型アルカリフォスファターゼ濃度に影響を与えなかったが、骨密度のわずかな増加、尿中デオキシピリジノリン濃度の低下と関連が認められた (PMID:22305793)
・2006年までを対象に5つのデータベースで検索できた無作為化比較試験9報について検討したメタ分析において、閉経後女性によるダイズイソフラボン37.3〜118 mg/日、4〜48週間の摂取は、尿中デオキシピリジノリン量を減少させた (PMID:17392695)
RCT
・閉経期前後の女性69名 (日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン80.4 mg (24名、平均50.2歳) もしくは4.4 mg (24名、平均50.9歳) を24週間摂取させたところ、骨塩量の減少を抑制したが、骨密度に影響は認められなかった (PMID:10966908)
・ブラジルに移住した健常な日本人閉経後女性40名 (試験群20名、平均52.7±3.3歳) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン37.3 mg/日を10週間摂取させたところ、尿中デオキシピリジノリン量の減少が認められたが、骨強度には影響は認められなかった (PMID:12480802)
≪骨に対する有効性は限定的であった報告≫
メタ分析
・2009年6月までを対象に4つのデータベースで検索できた無作為化比較試験17報について検討したメタ分析において、閉経後女性によるダイズイソフラボン平均56 mg/日、10週〜12ヶ月間の摂取は、骨代謝マーカーである尿中デオキシピリジノリン濃度を低下させたが、血清骨型アルカリフォスファターゼ、血清オステオカルシン濃度に影響は認められなかった (PMID:20452475)
・2008年までを対象に7つのデータベースで検索できた無作為化比較試験11報について検討したメタ分析において、閉経後女性によるダイズイソフラボン平均82 mg/日、6〜12ヶ月間の摂取は、腰椎の骨密度を増加させたが、大腿骨近位部、股関節、転子部の骨密度に影響は認められなかった (PMID:20199985)
RCT
・閉経後の女性403名 (40〜60歳、試験群269名、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン80 mg/日もしくは120 mg/日を、カルシウム (400 mg/日) とビタミンD (1日おきに 400 IU) とともに24ヶ月間摂取させたところ、ダイズイソフラボン120 mg/日摂取群においてのみ全身骨密度の減少抑制がみられたが、腰椎や大腿骨近位部の骨密度、骨塩量、骨密度評価点数 (T score) 、血清中骨代謝マーカーに影響は認められなかった (PMID:19759166) 。また、QOLにも影響は認められなかった (PMID:23211877)
≪骨に対する有効性が認められなかった報告≫
一般情報
・アメリカ心臓協会 (AHA) では、無作為化比較臨床試験の結果から、ダイズイソフラボン摂取が更年期の骨減少を緩やかにすることはまだ明確にされていない (PMID:16418439)
・米国医療研究・品質調査機構 (AHRQ) は31の臨床試験の結果から、ダイズイソフラボン摂取が骨密度や骨形成バイオマーカー、骨吸収バイオマーカーを改善するという科学的根拠は不十分であると報告している (105) 。
メタ分析
・1990年1月から2010年2月を対象に2つのデータベースで検索できた西欧女性を対象とした二重盲検無作為化比較試験12報について検討したメタ分析において、閉経期もしくは閉経後の女性によるダイズイソフラボンの摂取は、腰椎の骨密度に影響は認められなかった (PMID:20673147)
RCT
・閉経後女性431名 (試験群217名、平均55.8±3.6歳、台湾) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン300 mg/日 (ゲニステイン172.5 mg/日、ダイゼイン127.5 mg/日含有) を2年間摂取させたところ、骨密度や骨代謝マーカーに影響は認められなかった (PMID:21901480)
・閉経後女性224名 (45.8〜65.0歳、試験群150名、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、36ヶ月間、ダイズイソフラボン80 mg/日もしくは120 mg/日をカルシウム500 mg/日、ビタミンD3 600 IUと併用させたところ、骨密度に影響は認められず (PMID:19906801)、イソフラボンの有害事象として考えられる子宮内膜厚 (PMID:25003624) にも影響はなかった。
・閉経後女性248名 (試験群122名、平均53±3.3歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン200 mg/日を2年間摂取させたところ、骨密度に影響は認められなかった (PMID:21824950)
・閉経後女性21名 (試験群11名、平均54.9±7.5歳、日本) を対象とした無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン (ゲニステイン3.4 mg、ダイゼイン15.6 mg、グリシテイン10.6 mgを含む) 30.9 mgX2回/日を3ヶ月摂取させたところが、卵胞刺激ホルモン濃度や骨密度に影響は認められなかった (PMID:14614218)
・健康な閉経期女性 (試験群12名、平均51.8±1.9歳、日本) にダイズイソフラボン (ゲニステイン7 mg、ダイゼイン31 mg、グリシテイン21 mgを含む) 61.8 mgを4週間摂取させたところ、尿中ピリジノリン量の低下が認められたが、その他の骨マーカーや骨の硬さに影響は認められなかった (PMID:11999549)

<筋肉>
一般情報
・線維筋痛症に効果がないことが示唆されている (94) 。
・運動誘発性の筋肉痛に対して効果がないことが示唆されてる (94) 。
RCT
・閉経後女性71名 (45〜70歳、試験群35名、ブラジル) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン100 mg/日の摂取と共にレジスタンス運動を実施させたところ、筋力、筋量、体脂肪量などの身体組成への相加効果は認められなかった (PMID:20490353)
・過体重の閉経後女性70名 (平均59±5歳、試験群35名、カナダ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン70 mg/日を6ヶ月間、単独または運動トレーニングと併用で摂取させたところ、筋力、筋肉量、筋肉の質に影響は認められなかった (PMID:22338607)

発育・成長

調べた文献の中には見当たらない。

肥満

メタ分析
・2016年8月までを対象に5つのデータベースで検索できた無作為化比較試験16報 (検索条件:年齢≧18歳) について検討したメタ分析において、ダイズイソフラボンの摂取はBMI (15報) 、ウエスト径 (5報) 、体脂肪量 (7報) に影響を与えなかった (PMID:28916571)
RCT
・閉経後女性229名 (アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズイソフラボン80 mg/日 (78名、平均54.7±3.5歳) もしくは120 mg/日 (72名、平均54.2±3.5歳) を12ヶ月間摂取させたところ、除脂肪体重、脂肪量などの身体組成や、ホルモン量 (インスリン、レプチン、グレリン、アディポネクチン) に影響は認められなかった (PMID:20142790)
・健康な女子大学生120名 (試験群62名、平均18.3±0.4歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズタンパク質20 g/日+ダイズイソフラボン161 mg/日を16週間摂取させたところ、体重、体脂肪量、体脂肪率、腹囲に影響は認められなかった (PMID:24418248)

その他

一般
・カルシウムとともに大豆イソフラボンアグリコンを関与成分とし「ハグキの健康を保つ」保健用途の表示ができる特定保健用食品が許可されている。
RCT
・健康な高齢女性97名 (60〜93歳、試験群75名、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、ダイズタンパク質18 g/日とダイズイソフラボン (イソフラボンアグリコンとして105 mg/日) を1年間、単独摂取もしくは併用させたところ、ダイズイソフラボン摂取は血清IL-6、高感度CRP、総コレステロール、HDLコレステロール、LDLコレステロール、トリグリセリド (PMID:24267042) 、骨密度 (PMID:19474141) に影響は認められなかった。
・閉経後1年以上経過した女性歯周病患者77名 (平均64.4±5.0歳、日本) を対象とした無作為化プラセボ比較試験において、カルシウム500 mg/日(20名) 、ダイズイソフラボン10 mg/日 (22名) 、カルシウム+ダイズイソフラボン (18名) を24週間摂取させたところ、すべての群で歯周病の指標のClinical Attachment Level (CAL、歯周病の指標) の減少が認められたが、Alveolar Bone LossやPlaque lndexには影響は認められなかった (2004068481) 。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中には見当たらない。

安全性

危険情報

<一般>
・通常の食品に含まれる量を摂取する場合はおそらく安全である。
・2006年5月、食品安全委員会はダイズイソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限をアグリコン換算 (糖が外れた構造に換算) で70〜75 mg/日、特定保健用食品など通常の食事以外から摂取する場合の安全な一日上乗せ摂取量の上限を30 mg/日に設定した (食品安全委員会)
・骨減少の閉経後女性389名 (49〜67歳、イタリア) を対象とした二重盲検無作為化比較試験において、等カロリーの低脂肪食と共に、ゲニステイン (54 mg/日) を2年間摂取させたところ、中度の有害事象として腹痛、心窩部痛、嘔吐、便秘 が37件 (19%) あった (PMID:17682090)
<妊婦・授乳婦>
・通常の食品に含まれている量を摂取する場合はおそらく安全である (94) 。
・イソフラボンにはエストロゲン様作用があり、胎児の発育に影響する可能性があるため、妊婦がサプリメントなどの濃縮物として多量に摂取することは避ける (94) 。一般的に妊娠中・授乳中の摂取に関する安全性については十分なデータがないため使用は避ける (94) 。
<小児>
・小児が通常の食品に含まれている量を摂取する場合もおそらく安全である (94) 。
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
・乳幼児および若年者は大量摂取を避ける (94) 。
・重篤な牛乳アレルギーのある乳幼児が、ミルクの代わりに摂取するのはおそらく危険である (94) 。牛乳アレルギーのある乳幼児は、ダイズタンパク質に対しても感受性が高い可能性がある。
<その他>
・乳がん、子宮がん、卵巣がん、子宮内膜症、子宮筋腫などのホルモンに感受性が高い状態にある女性は、大豆イソフラボン、レッドクローバー由来のイソフラボン、クズ由来のイソフラボンなどの使用を避ける (94) (PMID:15277090)
・ダイズイソフラボンにはエストロゲン様作用があるので、乳がんの患者や家族歴のある人は注意して用いた方がよい (94) 。
<被害事例>
・甲状腺腫によるリンパ球性甲状腺炎、高血圧の既往歴がある72歳女性 (日本) が、健康飲料 (ダイズ、ケール抽出物9 g/日含有) 、6ヶ月間摂取していたところ、全身倦怠感、浮腫、嗄声を生じ、血中甲状腺刺激ホルモン濃度の上昇、甲状腺ホルモン (T3、T4) 濃度の低下が認められた。当該製品に含まれるダイズイソフラボンによる顕性甲状腺機能低下症と診断され、摂取中止と加療により改善した (PMID:28870235)
・4歳女児 (日本) が約3週間、ダイズタンパク質を含むプロテイン飲料を毎日少量摂取したところ、乳房腫大と膣分泌物増加が認められた (2006248863) 。
・64歳女性 (日本) がダイズ抽出タンパクを24 g/日 (推定約48 mgイソフラボン含有) を12年間、その後、別のダイズ抽出タンパク製品 (イソフラボン70 mg/日以上含有) とイソフラボンサプリメント20 mg/日を約3年間摂取したところ、乳房緊満感、不正出血を生じ、子宮筋腫と診断され、イソフラボン過剰摂取による子宮筋腫の増大、子宮内膜増殖症と考えられた (2003132102) 。
・良性腺筋症のため子宮亜全摘および卵管卵巣摘出術を受けた経験のある75歳女性 (ベルギー) が、ダイズイソフラボンサプリメント72 mg/日を5年間摂取したところ、2ヶ月以上持続する腹痛、左腎盂腎炎を生じ受診。子宮の癌肉腫と診断され、手術と加療により改善した (PMID:16847632)
・前立腺不快感改善のため20年間にわたってさまざまなハーブ療法を行っていた57歳男性 (アメリカ) が、ダイズ、豆乳、ダイズタンパク質サプリメントの摂取を開始し、徐々に増量しながら6ヶ月間継続したところ (総イソフラボン摂取量135〜177 mg/日) 、運動時および安静時の頭痛、高血圧、閃輝暗点、側頭部の浮腫、羞明、音声恐怖、疲労、苛立ちを生じた。ダイズタンパク質サプリメントの中止により軽快したものの閃輝暗点が再発し、ダイズ摂取量の半減により改善した (PMID:12391374)

禁忌対象者

調べた文献の中には見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<ヒト>
・乳頭がんのため甲状腺切除術を受け、レボチロキシン治療中の45歳女性 (アメリカ) が、レボチロキシン服用直後に大豆サプリメントを摂取していたところ (摂取量不明) 、血中TSHレベルの抑制効果が得られず多量のレボチロキシン投与を要した。サプリメントを朝に、薬を夕食時に摂取することで改善した (PMID:11421567)
<理論的に考えられる相互作用>
・抗生物質はダイズイソフラボンの活性化を阻害する可能性がある (94) 。
・利尿薬との併用により相加作用を生じる可能性がある (94) 。
・プロゲステロンとの併用により、骨量減少を起こす可能性がある (94) 。
・ゲニステインとタモキシフェンの併用により、タモキシフェンの抗腫瘍作用を減弱させる可能性がある (94) 。

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
・ダイズイソフラボン:ラット経口 (間欠性) 5 mg/kg (91) 。
・ダイズイソフラボン:ラット経口 (連続性) 126 mg/kg/14日 (91) 。
2.LD50 (半数致死量)
・イソフラボンアグリコン (ゲニステイン230.5 mg/g、ダイゼイン189.7 mg/g) を含む発酵ダイズ抽出物を投与:雌雄ラット 4 g/kg以上 (2003180749) 。
3.その他
・イソフラボンアグリコン (ゲニステイン230.5 mg/g、ダイゼイン189.7 mg/g) を含む発酵ダイズ抽出物を140 mg/kg/90日、1,000 mg/kg/90日で体重減少がみられた。また、1,000 mg/kg/90日雄群で腹側前立腺、上皮過形成、分泌液の欠乏、上皮細胞の分泌過多観察された (2003180749) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・通常食品に含まれる量を摂取する場合はおそらく安全である。
・妊婦がサプリメントなどの濃縮物として多量に摂取することは避ける。
・2006年5月、食品安全委員会はダイズイソフラボンの安全な一日摂取目安量の上限をアグリコン換算 (糖が外れた構造に換算) で70〜75 mg/日、特定保健用食品として摂取する場合の安全な一日上乗せ摂取量の上限を30 mg/日に設定した (食品安全委員会)
・特定保健用食品では、個別に製品ごとの安全性が評価されている。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・過敏性腸症候群や更年期の血管障害、骨粗鬆症に対して有効性が示唆されているものの、血管障害、骨粗鬆症においては効果がないという報告もある。また、前立腺肥大、直腸結腸がん、線維筋痛症、運動誘発性筋肉痛に対して効果がないことが示唆されている。
・特定保健用食品では、個別に製品ごとの有効性が評価されている。

参考文献

(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(29) 牧野和漢薬薬草大図鑑 (北隆館)
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」別添3 (平成16年3月31日 薬食発第0331009号 厚生労働省医薬食品局長)
(58) The Complete German Commission E Monographs
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