健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

セイヨウキヅタ [英]English ivy、Gum Ivy、True Ivy [学名]Hedera helix

概要

ヨーロッパやアジア、北米に広く分布するウコギ科の常緑つる性樹木で、 高さ10〜30 m程度に生長する。俗に、「咳によい」「火傷によい」「脾臓疾患によい」などと言われているが、ヒトでの有効性については信頼できる十分な情報が見当たらない。葉を適切に摂取すればおそらく安全であるが、妊娠中・授乳中は、安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらないため使用を避ける。その他、詳細については「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・現時点において、「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」にも「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」にも該当しない (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・サポニン (へデラコサイドC、α-ヘデリン) を含む (81) (94) 。
・葉にルチン、ケンフェロール、ケルセチン、ロズマリン酸などを含む (PMID:17252341)

分析法

-

有効性








循環器・
呼吸器


一般情報
・ドイツのコミッションE (薬用植物評価委員会) では気管支炎を改善する目的での使用が承認されている (58) 。
・子どもの慢性閉塞性気管支炎、大人の閉塞性肺疾患への有効性を示唆する報告があるが、さらなる調査が必要である (94) 。
メタ分析
・2010年までを対象に2つのデータベースで検索できた無作為化比較試験5報について検討したメタ分析において、子どもの慢性気管支ぜんそく患者による葉抽出物の摂取は、呼吸器機能の改善効果を示唆したが、さらなる調査が必要である (PMID:12725580)
RCT
・急性気管支炎患者360名 (試験群182名、平均43.4±17.7歳、ドイツ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、タイム抽出物 (15 g/100 g) およびセイヨウキヅタ葉抽出物 (1.5 g/100 g) を含むシロップを5.4 mL×3回/日、11日間摂取させたところ、 咳症状の改善が認められた (PMID:17063641)


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。

安全性

危険情報

<一般>
・適切に摂取すればおそらく安全である (94) 。
・葉はサポニンを含むため、摂取により皮膚に炎症等が生じる可能性がある (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中・授乳中は、安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらないため使用を避ける (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<病者>
・急性気管支炎患者590名 (平均23±20歳、ドイツ) を対象とした二重盲検無作為試験において、葉抽出物を含むシロップ12〜24滴x3回/日、7日間摂取させたところ、全患者の2.7%で軽度の有害事象 (ほとんどは上部消化管におけるもの) が認められた (PMID:21802921)
<その他>
・アレルギー、過敏症患者の使用は、危険性が示されている (94) 。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<ヒト症例>
・咳の症状が長引く3歳女児 (イタリア) に、母親が鎮咳作用を持つコデイン (Codeine) とセイヨウキヅタ抽出物の混合製品を2日間で30 mgを与えたところ、こわばりと硬直を伴う姿勢の異常を発症した (PMID:11587381)
<動物・試験管内>
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、セイヨウキヅタ抽出物はCYP2C8、CYP2C19、CYP2D6の活性を阻害したが、CYP1A2、CYP2A6、CYP2C9、CYP3A4の活性には影響しなかった (PMID:28737724)

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
・葉の30%エタノール抽出物を投与:ヒト (女性) 1 mg/kg (91) 。
・セイヨウキヅタサポニンを投与:ラット200 mg/kg/4日 (91) 。
2.LD50 (半数致死量)
・セイヨウキヅタサポニンを投与:ラット>100 mg/kg (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・適切に摂取すればおそらく安全である。
・妊娠中・授乳中は、安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらないため使用を避ける。
・葉の摂取により皮膚に炎症等を引き起こす可能性がある。
・アレルギー、過敏症患者の使用は、危険性が示されている。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・ドイツのコミッションE (薬用植物評価委員会) では気管支炎を改善する目的での使用が承認されているが、その他、ヒトでの有効性については信頼できる十分な情報が見当たらない。

参考文献

(20) ハーブ大百科 誠文堂新光社 デニ・バウン
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(29) 牧野和漢薬草大図鑑 北隆館
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」 (別添2、別添3、一部改正について)
(34) 有用植物和・英・学名便覧 北海道大学図書刊行会
(58) The Complete German Commission E Monographs
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(94) Natural Medicines
(101) PDR for Herbal Medicines Fourth Edition,Thomson.
(PMID:17252341) Planta Med. 1997 63(2) 177-9
(PMID:12725580) Phytomedicine. 2003 10(2-3) 213-20
(PMID:17063641) Arzneimittelforschung. 2006 56(9) 652-60
(PMID:21802921) Phytomedicine. 2011 18(13) 1105-9
(PMID:11587381) Eur J Paediatr Neurol. 2001 5(4) 167-8
(PMID:28737724) Molecules. 2017 Jul 24;22(7). pii: E1241.

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