健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

クミン [英]Cumin [学名]Cuminum cyminum L.

概要

クミンはエジプト原産であるが広く南ヨーロッパ、アジアでも栽培されている。葉は長く細く分かれていて、花はピンクまたは白色で花序をなし、果実は小さく長楕円形で隆起がある。使用部位は一般に種子として知られる果実で、成熟する晩夏に採取される。刺激性のどちらかといえば苦い香りはカレーや多くのスパイシーな料理に欠かせないものである。俗に、「鼓腸によい」「消化器系全体によい」などといわれるが、ヒトでの有効性については調べた文献に十分な情報が見当たらない。適切に摂取する場合は安全性が示唆されているが、妊娠中・授乳中の安全性については信頼できる情報が見当たらないため使用を避ける。その他、詳細については「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・クミン果実は「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) リスト」に該当 (30) 。
・米国ではクミンとクミンオイルは「一般的に安全と認識される物質 (GRAS) 」に分類されている (94) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・2〜5%の揮発油 (アルデヒド、ピネン、α-テルピネオール) 、フラボノイド (アピゲニンを含む) を含む (33) 。

分析法

・揮発油を、水素炎イオン化検出器を装着したガスクロマトグラフィー (GC)およびガスクロマトグラフ質量分析計 (GC-MS) により分析した報告がある (PMID:20809647)
・フラボノイド類を、紫外可視 (UV) 検出器波長 (280 nm) を装着したHPLCにより分析した報告がある (PMID:20809647)

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。

安全性

危険情報

<一般>
・通常の食物中に含まれる量を摂取する場合は安全性が示唆されている (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中・授乳中の安全性については信頼できる情報が十分に見当たらないため、通常の食品としての量を超えた使用を避ける (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<その他>
・クミンやその成分、他のセリ科植物に対してアレルギーのある人は使用を避ける (94) 。
<被害事例>
クミンによるアレルギー症例が報告されている。
・ヨモギ花粉症のある36歳女性 (日本) がカレーピラフ等を摂取し、30分後からジョギングを開始したところ、10分後よりアナフィラキシー症状が出現した。プリックテストによりカレールウ中のクミン、セロリシードなどのセリ科植物によるスパイスアレルギーと診断された (2009349678) 。
・アトピー性皮膚炎の既往歴のある27歳女性 (日本) がカレー摂取直後に顔面の膨疹、呼吸困難を呈し、また、後日、トムヤンクンをスプーン数匙摂取後にも呼吸困難を呈した。プリックテストにより、クミン、コリアンダーなどのスパイスアレルギーと診断された (2006077759) 。
・2例 (46歳女性、32歳男性、日本) が、カレーライス摂取後にアナフィラキシー症状を呈し、プリックテストにてクミン、コリアンダーなどによるスパイスアレルギーと診断された (2009168736) 。
・ブタクサ花粉症のある21歳女性 (日本) が、12歳頃よりカレーを食べると、のどの痒み、じんましん、喘鳴などを生じるようになり、プリックテストにてクミン、コリアンダー、ガラムマサラ、リンゴ、モモ、チリパウダー、カレー粉に陽性をしめした (201165627) 。
・ヨモギ花粉症をもつ30歳女性 (日本) が、ライチを摂取したところ (摂取量等不明) 、口腔アレルギー症候群、全身蕁麻疹、呼吸困難、腹痛、下痢、下血を生じ、2年後に市販のカレールー2種を用いたカレーを摂取したところ (摂取量等不明) 、同様の症状を生じたため受診。プリックテストの結果、ライチおよびカレールーに含まれていた複数のスパイス (クミン、ディル、パセリ、セロリ、コリアンダー、フェンネル、アジョワン、Bマスタード、パプリカ) に対して陽性を示し、これらを原因とするアナフィラキシーショックと診断された (2007119508) 。
・春季、初夏、秋季にアレルギー症状を自覚する46歳女性 (日本) が、約5年前より食後のアナフィラキシー症状 (全身の膨疹、四肢の痺れ、呼吸困難、下痢、全身倦怠感など) を繰り返し経験、カレーとヨーグルトを摂取して発症したため医療機関を受診。特異的IgE検査で複数の花粉類 (カモガヤ、ハルガヤ、スギ、ヨモギ、ニガヨモギ、ヒノキ、ブタクサ) に対して陽性、プリックテストでクミン、コリアンダー、アニス、セロリ種子、ウイキョウ (フェンネル) に対して陽性を示し、花粉類との交差反応によるスパイスアレルギーと診断された (2017028885) 。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<試験管内・動物>
・in vitro試験 (ヒトCYPタンパク) において、クミンのメタノール抽出物はCYP3A4、CYP3A5活性を、水抽出物はCYP3A4活性を阻害した (PMID:24934554)
<理論的に考えられる相互作用>
・血糖に影響を与える可能性があるため、血糖降下薬を使用している場合は注意が必要である (94) 。

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
・クミン132 gを水1 Lで10分間ゆっくり加熱冷却ろ過したクミン水抽出物を投与:ウサギ経口4 mL/kg (91) (PMID:8569244)
2.LD50 (半数致死量)
・クミンオイルを投与:ラット経口2,500 mg/kg (91) (PMID:4457412)

AHPAクラス分類
及び勧告

・果実(一般に”種子”として知られる部分):クラス1 (22) 。

総合評価

安全性

・通常の食品に含まれる量の摂取は安全性が示唆されている。
・妊娠中・授乳中の安全性については信頼できる情報が見当たらないため使用を避ける。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・調べた文献の中に情報は見当たらない。

参考文献

(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(33) 世界薬用植物百科事典 誠文堂新光社 A.シェバリエ
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS).
(94) Natural Medicines
(PMID:20809647) J Agric Food Chem. 2010 Oct 13;58(19):10410-8.
(PMID:8569244) J Ethnopharmacol. 1995 Aug 11;48(1):25-32.
(PMID:4457412) Food Cosmet Toxicol. 1974 Dec;12 SUPPL:suppl 12:869.
(2009349678) 皮膚臨床. 2009 51(9):1127-1130.
(2009168736) 日本ラテックスアレルギー. 2008 12(1):87-93.
(2006077759) 皮膚臨床. 2005 47(12):1729-1732.
(201165627) アレルギー. 2001 50(1):29-31.
(PMID:24934554) J Pharm Pharm Sci. 2014;17(2):254-65.
(2007119508) 日本皮膚科学会雑誌 116巻13号 Page2212-2217(2006.12)
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(2017028885) アレルギーの臨床 2016 36(11) 1072-5

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