健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

マスチックスノキ、マスチックノキ [英]Mastic、Mastic Tree [学名]Pistacia lentiscus、Boswelia carteri Birdw.

概要

マスチックスノキはウルシ科の常緑高木。高さ3〜5 m程度に生長する。俗に、「胃潰瘍、十二指腸潰瘍によい」「呼吸器によい」「筋肉痛によい」などと言われているが、ヒトでの有効性については調べた文献に十分な情報が見当たらない。マスチックスノキを摂取することは安全性が示唆されているが、妊娠中・授乳中の安全性については信頼できる情報が十分に見当たらないため、使用を避ける。その他、詳細については「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・現時点において、「専ら医薬品として使用される成分本質 (原材料) 」にも「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」にも該当しない (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・樹脂 (mastic acid、isomastic acid、oleanlic acid、tirucallolなど) 、精油 (α-ピネン、β-ピネンなど) 、苦味質、タンニン、ミリセチン、ケルセチン、ケンフェロール、キナ酸、シキミ酸などを含む (29) (33) (94) (PMID:16190616)

分析法

・マスチックスノキ油およびゴム中の成分をGC法およびGC/MS法にて分析した報告がある (PMID:16190616)
・マスチックスノキ葉に含まれるポリフェノール類をHPLC法、HPLC/PDA法、HPLC/MS法にて分析した報告がある (PMID:12018027)

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当たらない。


消化系・肝臓

RCT
・炎症性腸疾患患者60名 (試験群33名、平均38.2±11.9歳、ギリシャ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、マスチックスノキ2.8 g/日を3ヶ月間摂取させたところ、酸化ストレスマーカー (酸化LDL、酸化LDL/HDL比、酸化LDL/LDL比、酸化ラグタイム、尿酸) に影響は認められなかった (PMID:30453494)

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当たらない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当たらない。

安全性

危険情報

<一般>
・マスチックスノキを摂取することは安全性が示唆されている (94) 。
・マスチックスノキを2 g/日、4週間までは安全に摂取することが出来たという報告がある (94) 。
・マスチックスノキゴムを摂取すると吐き気や嘔吐が生じる可能性がある (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中・授乳中の安全性は信頼できる情報が十分に見当たらないため、使用を避ける (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<その他>
・サンショウモドキや他のウルシ科の植物にアレルギーのある人は、マスチックスノキでもアレルギー反応を起こす可能性がある (94) 。
<被害事例>
・21歳女性とその母親 (チュニジア) が、マスチックスノキの精油を摂取し始め、開始7日後から発疹を呈し、マスチックスノキによる急性汎発性膿疱性発疹症と診断された(PMID:22582909)

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<動物・試験管内>
・in vitro試験 (ヒト酵素タンパク) において、マスチックスノキ抽出物はCYP3A4活性を阻害した (PMID:28652425)
<理論的に考えられる相互作用>
・マスチックスノキに含まれるプロシアニジン重合体はACE阻害活性を示すことから、高血圧薬を服用している人は、注意する (94) 。
・マスチックスノキに含まれるオレアナン酸メチルはPPARγ活性化作用があることから、糖尿病治療薬を服用している人は注意する (94) 。

動物他での
毒性試験

調べた文献の中に見当たらない。

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・マスチックスノキを摂取することは安全性が示唆されている。
・妊娠中・授乳中の安全性は信頼できる情報が十分に見当たらないため、使用を避ける。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・調べた文献の中に見当たらない。

参考文献

(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(29) 牧野和漢薬草大図鑑 北隆館
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」 (別添2、別添3、一部改正について)
(33) 世界薬用植物百科事典 誠文堂新光社 A.シェヴァリエ
(80) 植物レファレンス事典 日外アソシエーツ
(94) Natural Medicines
(PMID:16190616) J Agric Food Chem. 2005 Oct 5;53(20):7681-5.
(PMID:12018027) Phytochem Anal. 2002 Mar-Apr;13(2):79-86.
(PMID:22582909) Clin Exp Dermatol. 2012 Jun;37(4):361-3.
(PMID:28652425) In Vivo. 2017 Jul-Aug;31(4):591-598.
(PMID:30453494) Nutrients. 2018 Nov 16;10(11). pii: E1779.

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