健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

アキウコン(ウコン) [英]Turmeric [学名]Curcuma longa L.、Curcuma domestica Val.

概要

アキウコンは、ショウガ科の植物であるウコンの一種で、熱帯アジア原産の多年生草本である。インド、中国、インドネシアなどで広く栽培されている。アキウコンは、ショウガ科の植物であるウコンの一種で、熱帯アジア原産の多年生草本である。インド、中国、インドネシアなどで広く栽培されている。クルクミンについては別項を参照。 その他のウコン類は別項参照:ハルウコンガジュツクスリウコン。 その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・ウコンの根茎は「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に区分される (30) 。
・「既存添加物」:ウコン (ターメリック) 、ウコン色素 (ターメリック色素、クルクミン) は着色料 (78) 。
・第十七改正日本薬局方では「Curcuma longa Limme (Zingiberaceae).の根茎をそのまま又はコルク層を取り除いたものを、通例、湯通ししたもの」をウコン、ウコン粉末として記載している (104) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・黄色色素のクルクミノイド類 (主にクルクミン (curcumin) 、デメトキシクルクミン (demethoxycurcumin) 、ビスデメトキシクルクミン (bis-demethoxycurcumin) ) が3〜6%含まれる (PMID:6993103)
・精油 4〜5%)には、ターメロン (turmerone) 、セスキテルペン類などが含まれる。この他、糖質、カリウム、ビタミンC、カロテンなどを含む (102) 。

分析法

・有効成分としてCurcuminの定量は、紫外可視 (UV) 検出器を装着したHPLC法により分析されている。
1) クルクミンを酢酸エチル/メタノールにより抽出し、β-17-エストラジオールアセテートを内部標準として、逆相カラム (C18カラム) 、移動相にアセトニトリル:メタノール:水:酢酸 (41:23:36:1) を用いたHPLCにて分離し、UV 検出器 (波長262 nm) により検出する (PMID:12450549)
2) Curcuminoid類であるCurcumin、Demethoxycurcuminおよびbisdemethoxycurcuminの分離定量法として、逆相カラム (C18カラム) 、移動相にメタノール/2%酢酸/アセトニトリル濃度勾配法を用いたHPLCにて分離し、波長425 nmで測定する (PMID:12059141)
・アキウコン色素はC18カートリッジにより精製が可能であるとの報告がある (2001129242) 。

有効性








循環器・
呼吸器


一般情報
・高脂血症に対して、有効性が示唆されている (94) 。


消化系・肝臓

一般情報
・消化性潰瘍に対して効果がないことが示唆されている (94) 。
・ドイツのコミッションE (薬用植物評価委員会) では、消化不良への有効性が承認されている (58) 。
RCT
・消化不良の患者116名 (タイ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、アキウコン (試験群39名、平均42歳) 500 mg×4回/日、7日間摂取させたところ、消化不良症状の改善が認められた (PMID:2699615)
・血清ALT値が高めの成人60名 (試験群30名、平均39.0±8.5歳、韓国) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、発酵ウコン粉末3 g/日を12週間摂取させたところ、ALT、AST値の低下が認められたがALP、γ-GTP、総ピリルビン、血清脂質値に影響は認められなかった (PMID:23497020)

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当らない。

生殖・泌尿器

RCT
・閉経前の女性30名 (試験群15名、平均34.7歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、アキウコン100 mg、チョウセンアザミ100 mg、ローズマリー100 mg、オオアザミ100 mg、セイヨウタンポポ100 mg、チョウセンゴミシ50 mgを含有するカプセルを4カプセル×2回/日、4月経周期間摂取させたところ、卵胞期初期のデヒドロアンドロステロンが低下したが、他の性ホルモンに影響は認められなかった (PMID:17684134)
・尿毒症性掻痒症の透析患者100名 (試験群50名、平均55.6±14.7歳、イラン) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、アキウコン1,500 mg/日を8週間摂取させたところ、血中高感度CRP濃度、かゆみの評価スコアの低下が認められた (PMID:24482090)

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当らない。

免疫・がん・
炎症

一般情報
・特定のウコン抽出物で、変形性関節症に対して、有効性が示唆されている (94) 。
・そう痒に対して、有効性が示唆されている (94) 。
メタ分析
・2016年4月までを対象に9つのデータベースで検索できた無作為化比較試験8報について検討したメタ分析において、関節炎患者によるアキウコン抽出物またはクルクミンの摂取は、痛みの自覚、痛みの自覚と評価スコアの減少と関連が認められ、鎮痛剤と差は認められなかったが、試験によるバラツキが大きかった (PMID:27533649)
RCT
・変形性膝関節症の患者160名 (試験群78名、平均50.23±8.08歳、インド) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、投薬治療 (ジクロフェナク50 mg /日) とともにアキウコン抽出物500 mg×2回/日を120日間摂取させたところ、痛みの自己評価 (VAS、WOMACの痛みの項目) の改善、血中活性酸素種および酸化ストレスの指標 (マロンジアルデヒド) の低下が認められたが、WOMACにおける強ばりの評価、血中IL-1β濃度に影響は認められなかった (PMID:27761693)

骨・筋肉

調べた文献の中に見当らない。

発育・成長

調べた文献の中に見当らない。

肥満

RCT
・血清CRPが高値を示す過体重または肥満の女性30名 (平均55.7±1.4歳、アメリカ) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、アキウコン2.8 g/日を4週間摂取させたところ、体重、体脂肪、血圧、心拍、血糖値、炎症マーカー (CRP、IL-6、IL-8、IL-10、TNF-α) 、酸化ストレスマーカー (F2-イソプロスタン、酸化LDL) に影響は認められなかった (PMID:23150126)

その他

RCT
・健康な男女48名 (日本) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、アキウコン抽出物150 mg+ビサクロン0.4 mg (低量群:試験群16名、平均45.0±13.2歳) または、アキウコン抽出物900 mg+ビサクロン2.4 mg (高量群:試験群16名、平均44.8±9.4歳) を8週間摂取させたところ、低量群で感情の自己評価 (POMS) の7項目中1項目でのみ改善が認められたが、高量群では全ての項目で影響は認められなかった (PMID:29662734)





試験管内・
動物他での
評価

・強心作用、抗出血作用、LDLコレステロールの酸化抑制作用があるとされる (PMID:14764309)
・抗脂血症作用がある (24) 。
・アキウコン抽出物はウサギにおいて酸化ストレスと動脈内膜の脂肪線条の形成を抑制した (PMID:12117742)
・ウコン水浸剤 (1:3) は試験管内で、各種皮膚真菌に対し抑菌作用が見られた (18) 。試験管内で抗菌 (24) 、抗カビ作用がある (23) (24) 。

安全性

危険情報

<一般>
・通常の食事に含まれる量を適切に摂取した場合、おそらく安全である (94) 。
・有害事象として、消化不良、下痢、膨満感、胃食道逆流、吐き気、嘔吐、心房ブロック、便秘、めまいを引き起こす可能性がある (94) 。
・健常成人11人 (平均27±6歳、アメリカ) を対象としたクロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、ウコン2.8 g/日 (シュウ酸塩55 mg含有) を4週間、サプリメントとして摂取させたところ、シュウ酸塩負荷試験 (シュウ酸塩63 mg含有ターメリック3.2 g摂取) において尿中シュウ酸塩排泄量の増加が認められた (PMID:18469248)
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中の摂取は、通常の食事含まれる量はおそらく安全であるが、過剰摂取は月経出血と子宮を刺激する可能性があるためおそらく危険である(94)。
・授乳中の摂取は、通常の食事に含まれる量はおそらく安全であるが、過剰摂取に関する信頼できる十分なデータが見当たらない (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<その他>
・胆管障害または胆石の人は、胆のう収縮を引き起こすことがあるため、使用には注意する (94) 。
・出血性疾患の人は、出血と挫傷のリスクが増加する可能性がある (94) 。
・胃食道逆流症の人は、症状が悪化する可能性がある (94) 。
・ホルモン感受性がんの人は、症状を悪化させる可能性がある (94) 。
・男性不妊の人は、精子の運動性や密度を低下させる可能性がある (94) 。
・鉄欠乏の人は、鉄吸収を妨げる可能性がある (94) 。
・出血過多を引き起こす可能性があるため、手術2週間前には摂取を中止した方がよい (94) 。
・C型慢性肝炎の患者は鉄過剰を起こしやすいことから鉄制限食療法が実施されるが、アキウコンの製品には鉄を多量に含有するものがあり、注意が必要である (PMID:17048058)
・in vitro試験 (ヒト血液) において、アキウコン水抽出物に血栓溶解作用が認められた (PMID:24826011)

<被害事例>
【肝機能障害に関する被害】
・プレドニゾロンでコントロール良好な自己免疫性肝炎の68歳女性 (日本) がウコン製品を約10 g/日、約4ヶ月摂取したところ、自己免疫性肝炎が増悪し、ウコン摂取を中止したところ、肝機能検査値 (GOT、GPT、γ-GTP値) が正常値に近づいた (2002028078) 。
・32歳女性 (日本) がウコンの錠剤を10錠/日、約2ヶ月服用したところ、著明な脂質異常症と肝機能障害をきたした (2006127731) 。
・糖尿病と脂肪肝を患っている30代男性 (日本) が、飲酒時にウコンを酒に混ぜて1ヶ月程度摂取したところ、肝機能が低下した (2006127897) 。
・軽度肥満でよく飲酒をする30代男性 (日本) がウコンを大量に摂取していたところ、肝機能が低下して入院し、その後死亡した (2006127897) 。
・II型糖尿病、脂質異常症の既往歴のある61歳男性 (日本) が、ノニジュースを450 mL (常用量の約15倍、摂取期間不明) 、ウコン含有飲料を100 mL (1本のみ) 摂取したところ、数日以内に吐き気、褐色尿、肝胆道系酵素値の上昇が認められた。DLSTによりウコンが陽性、およびDDW-J2004薬物性肝機能障害ワークショップの定義より、ウコンあるいはノニを原因とする薬剤性肝機能障害と診断された (2011013615) 。
・肝機能異常のある74歳女性 (日本) が、ウコンを1年間程度摂取したところ (摂取量等の詳細不明) 、全身倦怠感、黄疸が出現。AST値、ALT値の著明な上昇と、ALP値、γ-GTP値、総・直接ビリルビン値の上昇が認められたため、ウコン摂取を契機とした胆管障害を伴う自己免疫性肝炎と診断された (2004041382) 。
・10年間多量に飲酒をしていた38歳男性 (日本) が、飲酒による肝機能低下を予防する目的で、ウコンおよびシジミエキスを含む健康食品を毎日、2ヶ月程度摂取したところ (摂取量不明) 、心窩部痛、背部痛が生じて医療機関を受診、血中肝酵素値の上昇が認められた。DLSTにおいて、ウコンを含む健康食品が陽性であったため、慢性アルコール性肝機能障害をベースとしたウコンによる急性薬剤性劇症肝炎と診断された (2009118130) 。
・18歳女性 (日本) が、アキウコン1日通常量 (詳細不明) を約4ヶ月、通常量の3倍を約3ヶ月摂取したところ、眼球黄染が出現。その後も約1ヶ月継続摂取したところ、全身倦怠感、微熱が生じて医療機関を受診。肝生検などから、本患者は自己免疫性肝炎から肝硬変に進展しており、そこにウコンが原因と思われる急性肝機能障害が加わったと診断。なお、ウコン摂取期間中に不正出血のため2種類のホルモン剤を併用したが、DLSTによりウコンのみが「可能性が高い」であった (2006204917) 。
・C型慢性肝炎 (subtype 2a) とインスリン非依存型糖尿病により経過観察中の40歳男性 (日本) が、3〜5合の飲酒後肝機能障害が悪化し入院。後の問診で約14ヶ月間ウコンを摂取していたことが判明し、リンパ球刺激試験にてウコンが陽性を示した。摂取中止と加療により回復した (101) 。
・痛風の既往歴のある56歳男性 (日本) が健康食品ウコン製品を約1ヶ月間摂取したところ (摂取量不明)、褐色尿、肝機能障害を生じ、リンパ球刺激試験にてウコンが陽性を示した。摂取中止と加療により回復した (2004263248) 。
【皮膚疾患に関する被害】
・子宮筋腫による子宮全摘術、卵巣嚢腫による卵巣摘出術の既往歴があり、アルコール性肝機能障害の診断を受けた50歳女性 (日本) が、原種ウコン茶を摂取 (摂取量不明) したところ、摂取後12日で皮膚掻痒・嘔気が生じ、摂取後18日で眼球黄染を発症した (2005140108) 。
・58歳男性 (日本) が繰り返す顔面、頸部、左手に灼熱感を伴う色素斑を主訴とし、貼布試験においてウコンが皮疹部で陽性を示したため、ウコン摂取による薬疹と診断された (2004276909) 。
・66歳の男性 (日本) が自家栽培のウコン茶を毎日1年間摂取したところ、全身に痒みを伴う皮疹が出現した。パッチテストおよび内服テストの結果により、ウコン茶による紅皮症と診断された (2004276908) 。
・61歳男性 (日本) で漢方外用剤による皮疹が出現し、漢方外用剤に含まれるアキウコンによる接触性皮膚炎と診断された (2000183593) 。
・57歳男性 (日本) が発酵ウコン製品を2年間摂取したところ、全身に痒みを伴う紅斑を認め、パッチテストでウコンに陽性を示したため、ウコンによる薬疹と診断された (2007023541) 。
・55歳男性 (日本) が、4年前からウコン粉末を含む製品を毎日摂取 (摂取量等の詳細不明) していたところ、全身に掻痒を伴う紅斑、水疱、びらんが生じた。ウコン関連製品 (カレーを含め) の摂取中止により1週間で症状はほぼ改善したが、自己判断によりウコン製品を再摂取して症状が再発したため、ウコンによる多発性固定薬疹と診断された (2006061261) 。
・一過性脳虚血、左頸動脈狭窄の既往歴がありバイアスピリンを服用中の62歳男性 (日本) が、10年前から自家栽培のウコンスライスを、2年前からウコン粉末を摂取していたところ、体幹と四肢に強い掻痒を伴う紅斑と丘疹が出現して医療機関を受診。バイアスピリン、ウコン粉末によるDLST (リンパ球刺激試験) は共に陰性 (ウコンスライスでは未実施) 、ウコンスライスとウコン粉末の中止および薬物投与により症状は改善したが、薬物投与の中止により、以後数回にわたって症状が再燃した。その後の調査により、数ヶ月前からショウガを毎日摂取していたことが判明、ウコンおよびショウガ摂取を中止したところ、1ヶ月後には紅色丘疹は軽快したため、ウコン摂取が誘因と考えられる慢性痒疹と診断された (2012088867) 。
・乳がん、甲状腺がんの既往歴があり、エクセメスタン (抗乳がん薬) 、レボチロキシン (甲状腺機能低下症治療薬) を服用中の68歳女性 (イスラエル) が、複数のビタミン、ミネラル、植物サプリメントとともにクルクミン、アキウコン根抽出物含有製品500 mg/日を4ヶ月間摂取したところ、足の黄変を生じ、摂取中止により改善した (PMID:27747716)
・60歳女性 (フィリピン) が、筋肉痛のためにウコン粉末を添加したココナツオイルを下肢に塗布し、マッサージしたところ、翌日から数日間、かゆみを伴う湿疹を生じ、パッチテストにてアキウコンに陽性を示した。ウコン茶を3ヶ月前から摂取していたが、飲用によるアレルギー症状は出現していなかった (PMID:27264290)
【その他の事例】
・消化管潰瘍、子宮内膜症、骨関節炎、胃食道逆流症、抑うつ、軽度の喘息の既往歴のある43歳女性 (アメリカ) が、抗炎症目的でアキウコン450 mg/日の摂取を開始したところ、直後から胸焼け、上腹部不快感を4〜5回/週生じた。オメプラゾールまたはパントフラゾール (胃酸抑制薬) の服用により症状の軽減は見られたものの、アキウコンを摂取していた約1年半の間、症状はおさまらず、摂取中止により改善した (PMID:26192422)

禁忌対象者

調べた文献の中に見当らない。

医薬品等との
相互作用

<ヒト>
・フルインジオン (抗凝固薬) を服用中でINR 2〜3に安定していた56歳女性 (フランス) が、ウコン茶 (約2.5 gを浸出したもの/日) を5日間摂取したところ、INRが6.5まで急上昇し、アキウコンの摂取中止15日後に回復した (PMID:25230280)
・健康な成人男性6名 (18〜35歳、サウジアラビア) を対象とした試験において、アキウコンのエタノール抽出物の摂取はCYP2D6活性を阻害した (PMID:24510399)
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、アキウコンのエタノール抽出物はCYP2D6活性を阻害した (PMID:24510399)
・同所性肝移植を受け移植片拒絶を発症した経験のある56歳男性 (アメリカ) が、C型肝炎を発症して入院治療を受けた後、タクロリムス0.5 mg✕2回/日の服用とともに、多量のウコン (スプーン15杯以上/日) を含む食事を約10日間摂取したところ、下肢、腹部、陰嚢の浮腫が悪化し、血中クレアチニン、カリウム値上昇が認められた。ウコンによるタクロリムスの代謝阻害による薬剤性腎機能障害と診断され、ウコンの摂取中止により改善した (PMID:28104136)
<試験管内・動物>
・動物実験 (ラット) において、アキウコンジュースの摂取はタクロリムスの血中濃度時間曲線下面積 (AUC) を増加させた (PMID:22123127)
・動物実験 (ラット) において、、アキウコンを予め摂取した肝ミクロソームでは、シスプラチンおよびパクリタキセルによるCYP2E1活性阻害作用の減弱、CYP3A1/2活性阻害作用の増強が認められた (PMID:24882083)
・in vitro 試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、ウコンのアルコール抽出物はCYP2C9活性を阻害した (PMID:23964176)
・in vitro試験 (ヒト肝がん細胞) において、ウコン含有製品4品中1品で濃度依存的なCYP1A1、CYP1A2遺伝子発現の促進が認められた (2017018921) 。
<理論的に考えられる相互作用>
・抗凝固薬、抗血小板薬や抗凝固作用のあるハーブやサプリメントとの併用により、出血のリスクが増大する可能性がある (94) 。
・過剰量のアキウコンやクルクミンと鉄との併用は、鉄の吸収を減少させる可能性がある (94) 。
・P糖タンパク質の活性を促進する可能性がある (94) 。

動物他での
毒性試験

1.LD50 (半数致死量)
・アキウコン根茎抽出物を投与:マウス経口 122 g/kg、(91) 。
・ウコンオイルを投与:ラット経口 >5 g/kg (91) 。
2.TDLo (最小中毒量)
・アキウコン80 %エタノール抽出物を投与:ラット経口 20 mg/kg、マウス経口 (間欠的) 1.6 g/kg/16日 (91) 。
・アキウコン根茎粉末を投与:ラット経口 (継続的) 56 g/kg/16週、22.05 g/kg/3週、ハムスター経口 (間欠的) 50.4 mg/kg/6週 (91) 。
・アキウコン根茎抽出物を投与:ラット経口 12,200 mg/kg、(間欠的) 1.715 g/kg/7週、マウス経口 (間欠的) 1.96 g/kg/14日、525 mg/kg/21日、 (連続的) 7.28 g/kg/4週 (91) 。
・ウコンオイルを投与:ラット経口 (継続的) 27.3 g/kg/13週、72.8 g/kg/2年、64.89 g/kg/103週、マウス経口 (継続的) 13.65 g/kg/13週、437 g/kg/2年、374.92 g/kg/103週、1168.02 g/kg/103週 (91) 。
3. MTD (最大耐量)
・アキウコン根茎多糖類抽出物を投与:ラット経口 ≧5 g/kg体重 (PMID:24455673)
4.その他
・動物実験 (マウス) において、アキウコン (0.2%もしくは1%) 含むエサを14日間摂取させたところ、肝毒性が確認された (PMID:9704820)
・動物実験 (マウス) において、アキウコン (0.2、1、5%) またはエタノール抽出物 (0.05、0.25%) を含む飼料を14日間摂取させたところ、肝毒性 (再生肝実質細胞の凝固性壊死) が確認された (PMID:9782784)
・動物実験 (ラット) において、アキウコン精油を経口投与したところ、肝毒性と腎毒性 (0.5 g/kg、13週間) 、遺伝毒性 (1 g/kg、14日間) のいずれも認められなかった (PMID:23201370)

AHPAクラス分類
及び勧告

・根茎:クラス1 (22) 。

総合評価

安全性

・通常の食事として適切に摂取した場合、おそらく安全である。
・妊娠中の摂取は、通常の食事含まれる量はおそらく安全であるが、過剰摂取は月経出血と子宮を刺激する可能性があるためおそらく危険である。
・授乳中の摂取は、通常の食事に含まれる量はおそらく安全であるが、過剰摂取に関する信頼できる十分なデータが見当たらない。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・ドイツのコミッションE (薬用植物評価委員会) では、消化不良への有効性が承認されている。
・高脂血症やそう痒に対して、有効性が示唆されているが、さらなる検証が必要である。
・消化性潰瘍に対して効果がないことが示唆されている。

参考文献

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(23) 天然食品・薬品・香粧品の事典 朝倉書店 小林彰夫ら 監訳
(24) 漢方薬理学 南山堂 高木敬次郎ら 監修
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