健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

エキナセア、エキナケア、パープルコーンフラワー、プルプレア、ムラサキバレンギク [英]Echinacea [学名]Echinacea purpurea (L.) Moench、angustifolia、pallida.

概要

エキナセアは、北米に分布するキク科の多年草。エキナケア・パリダ高さ1.2 m程度に生長する。主に根 (エキナセア根) および根茎が利用される。中国語名は「紫錐花」「金光菊」。エキナセアには3種類 (E.augustifolia、E.pallida、E.purpurea) あり、種類に応じて根、葉、全草など異なる部位が利用されている。俗に、「免疫力を高める」などといわれ、風邪などの上気道感染に対する作用など、一部にヒトでの有効性が示唆されている。アナフィラキシー等の健康被害が報告されている。結核、白血病、膠原病、多発性硬化症、エイズや自己免疫疾患などの全身性疾患には禁忌。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・エキナケア (パープルコーンフラワー/プルプレア/ムラサキバレンギク) 全草は「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に区分される (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・精油 (フムレン、カリオフィレン) 、配糖体エキナコシド (echinacosides) 、多糖類、ポリアセチレン、イソブチルアルクラミン、樹脂、ベタイン、イヌリン、セスキテルペン、ヘテロキシラン (heteroxylan) 、アラビノガタクタン (arabinogalactan) 、チコリ酸 (chicoric acid) 、エキナシン (echinacin) 。
・成分は、多糖 (fucogalactoxyloglucans (MW 10,000, 25,000) 、acidic arabinogalactan (MW 75,000)、4-O-methylglucuronoarabino-xylan (MW 35,000)) 、カフェ酸誘導体 (echinacoside、chicoric acid、cynarin) 、アルキルアミド (echinacein、echinolone) 、その他 (精油、イヌリン、ベタイン、アルカロイド) 。

分析法

・エキナセア中のchicoric acid (チコリ酸) 及びcaftaric acidの分析法としてUV検出を用いたMEKC法 (micellerelectrokinetic chromatographic method) があり、70 mM sodium deoxycholate含有 40 mM ホウ酸緩衝液 (pH 9.2) を用いて波長300 nm でのUV測定を行う (PMID:11860138) 。また、cyclodextrin (CD) を利用したCD-MEKC改良法もある (PMID:12207319)

有効性








循環器・
呼吸器


メタ分析
・10のデータベースで検索できた無作為化プラセボ比較試験6報について検討したメタ分析において、エキナセアの摂取 (5報) は、再発性呼吸器感染症のリスク低下と関連が認められたが、試験によるバラツキが大きかった (PMID:25784510)
・2012年3月までを対象に4つのデータベースで検索できた無作為化比較試験16報について検討したメタ分析において、センシンレン (4報) 、エキナセア (2報) の摂取は、上気道感染症や風邪による咳の軽減と関連が認められたが、いずれも試験によるバラツキが大きかった (PMID:26840418)
RCT
・健康な成人170名 (平均43±14歳、試験群85名、オーストラリア) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、エコノミークラスでの長時間 (15〜25時間) の飛行を伴う旅行 (1〜5週間) の出発14日前から帰国14日後までの間、エキナセア根抽出物 (アルキルアミド4.4 mg/粒含有の標準品) を1〜2粒x2回/日摂取させたところ、帰国時の呼吸器症状 (WURSS-44) の抑制が認められた (PMID:22229040)


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

一般情報
・膣真菌感染症の再発防止に、抗真菌剤の外用との併用で、有効性が示唆されている (94) 。エキナセアのジュース摂取とエコナゾール外用との併用で、膣真菌症の再発率はエコナゾール単独使用時60.5%に対し、16.7%に低下した (94) 。
・生殖器のヘルペス感染には、効果がないことが示唆されている (94) 。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

一般情報
・風邪などの上気道感染の治療に対して有効性が示唆されているが、予防には効果がないことが示唆されている (94) 。エキナセア製剤を風邪の症状が出た直後より7〜10日間摂取した場合、上気道感染の症状と期間を軽減すると思われる。しかし、最も効果的なエキナセアの種と処方内容については明らかではない (94) 。
・エキナセア (E. angustifolia) 根の抽出物の摂取は、感冒に対して予防および治療効果がないとの報告がある。
メタ分析
・複数の無作為割付臨床試験 (RCT) を統合した1件のシステマティック・レビューから、いくつかのエキナセア製剤が、風邪の治療と予防にプラセボよりも効果があるという可能性を示す限定的なエビデンスがみられたが、通常の風邪の治療と予防に特定のエキナセア製剤を推奨するだけの十分なエビデンスは見つからなかった (25) 。
RCT
・風邪のひき始めの患者719名 (平均33.7±14.4歳、試験群366名、アメリカ) を対象とした無作為化比較試験において、エキナセア乾燥根 (E.purpurea根とE.angustifolia根をほぼ等量含有) を1日目は10.2 g/日、その後4日間は5.1 g/日摂取させたところ、罹患期間や重症度に影響は認められず (PMID:21173411) 、プラセボ効果が大きかった (PMID:21747102)
・健常成人58名 (試験群28名、平均38歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、冬季 (11月〜12月) にエキナセア900 mg×2回/日を8週間摂取させたところ、上気道症状の予防に効果は認められなかった (PMID:18450126)
・二重盲検試験において、根のエキス450 mg/日摂取により、インフルエンザの症状を緩和し、罹患期間を短縮することが示された (23) 。
・18歳以上の健康な学生117名 (試験群63名、アメリカ) を対象としたプラセボ比較試験において、エキナセア900 mg/日を2週間摂取させた後、鼻炎ウイルスに曝露させたところ、感染リスクや症状の重症度に影響は認められなかった (PMID:10817735)
・健康な学生399名 (平均20.8±3.3歳、アメリカ) を対象とした無作為化プラセボ比較試験において、三種類のエキナセア根抽出物 (超臨界二酸化炭素抽出、60%エタノール抽出または20%エタノール抽出) のいずれかを1.5 mL(エキナセア根300 mg相当) /日、鼻炎ウイルス曝露7日前あるいは曝露直後から曝露5日後まで摂取させたところ、抽出物の種類および摂取方法にかかわらず、ウイルス感染率、症状の重症度、鼻汁量、鼻腔洗浄液中の多形核白血球数およびIL-8濃度に影響を及ぼさなかった (PMID:16049208)

骨・筋肉

調べた文献の中に見当たらない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

RCT
・健康な若年成人男性24名 (試験群12名、平均25.2±1.4歳、アメリカ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、エキナセア8,000 mg/日を4週間摂取させたところ、最大酸素摂取量 (VO2max) の増加が認められたが、赤血球数、エリスロポエチン濃度、運動負荷における心拍数に影響は認められなかった (PMID:22728943)





試験管内・
動物他での
評価

・免疫系を活性化し、治癒を促進する (20) (23)。
・白血球や脾臓の細胞を増やし、顆粒球の貪食能を活性化し、体温をあげるという作用機作で抵抗力を上げる (58) 。
・エキナセアの種と部位を問わず、免疫刺激成分が存在することが示された (23) 。
・組織培養物から分離された酸性アラビノガラクタンはマクロファージを刺激し、IL-1とIFN-β2を産生し、T細胞の増殖を微増し、さらに腫瘍細胞などに対する細胞毒性を活性化する (23) 。
・慢性あるいは実験的腎炎での尿たんぱくの減少、利尿作用がある (23) 。
・試験管内で軟骨組織伸張促進作用がある (23) 。
・感染症を抑える働きの白血球の産生を促し、さらにエキナセア成分中の多糖が抗ウイルス活性を示すことが報告されている (PMID:20041425)
・分離された成分または植物体抽出物は、ある種の菌に対して発育阻止活性を示すことが報告されている (23) 。
・抽出物は、脳心筋炎、小水疱性口内炎、インフルエンザ、ヘルペス、ポリオウイルスに対し、インターフェロン様の間接的な抗ウイルス活性を示した (23) 。

安全性

危険情報

<一般>
・短期間適切な量を摂取する場合、おそらく安全である。16週までは安全に摂取できた(94) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中は短期間摂取する場合、安全性が示唆されているが、安全性に関して詳細な検証がなされていない。また、授乳中は安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらないため摂取を避ける (94) 。
<小児>
・短期間適切な量を摂取する場合、安全性が示唆されているが、アレルギー症状を引き起こす可能性がある。
<その他>
・ドイツのコミッションE (薬用植物評価委員会) においては、すべてのエキナセア種に関して、エイズ、他の自己免疫疾患のような全身性疾患に用いるべきではないとしている (22) 。
・免疫賦活作用を有するため、自己免疫疾患の症状を悪化させる可能性がある。(94) 。
・アトピー、アレルギー傾向およびキク科の植物にアレルギーがある人は注意が必要 (94) 。
・過剰摂取は咽喉の炎症を起こす (20) 。
・有害事象としてアレルギー症状 (じんましん、結節性紅斑、急性ぜん息、呼吸困難、アナフィラキシー、血管浮腫) 、発熱、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、喉の痛み、めまいが起こることがある (94) 。
・治療試験、予防試験以外でエキナセアのアナフィラキシーが報告されている (25) 。。
<被害事例>
・1〜5歳の中耳炎になりやすい幼児90名 (平均1.5±0.7歳、アメリカ) を対象とした無作為化プラセボ比較試験において、風邪のひきはじめにエキナセア抽出液0.5 mL×3回/日を3日間、その後0.25 mL×3回/日を7日間摂取させたところ、6ヶ月間の追跡における中耳炎の発症リスクが増加した (PMID:18831749)

エキナセア摂取との因果関係が疑われる健康被害が多数報告されている。
・19〜37歳女性 (3名、オーストラリア) がエキナセアを摂取した直後 (5〜20分以内) に、のどのほてり、胸部圧迫感、全身性蕁麻疹、激しい痒み、下痢などのアナフィラキシーを起こした (PMID:11814277)
・56歳男性と48歳女性 (オーストラリア) がエキナセアを含む錠剤を摂取した2時間〜2日以内に呼吸困難、咳、アレルギー性鼻炎、ももや腹部の斑点状丘疹が出現した(PMID:11814277)
・37歳女性 (オーストラリア) が、各種のビタミン剤 (ビタミンB12、E、葉酸など) 、40%アルコールに溶解したエキナセアを5 mL (エキナセア抽出物3,825 mg、乾燥エキナセア根150 mgに相当) をリンゴジュース、クロフサスグリジュースで薄めて摂取したところ、摂取直後より口やのどの痛み、下痢、および全身性蕁麻疹が出現した (PMID:9507713)
・エキナセア、カバ、紅茶きのこ、混合中国ハーブなどの製品を併用していた57歳健常女性 (イスラエル) が、自己免疫性肝炎と高γ-グロブリン血症性紫斑を発症した (PMID:18605369)
・喘息、アレルギー性鼻炎、脂質異常症、B型肝炎などの既往歴があり、エソメプラゾール、セチリジン、シルデナフィルクエン酸塩、カルシウムサプリメント、グルコサミンなどを長期間使用していた58歳男性 (アメリカ) が、数週間エキナセアサプリメントを併用したところ、時折の吐き気と下痢を伴う痙攣性の腹痛がおこり、白血球数と好酸球数の増加が認められた。エキナセアサプリメント中止により改善したため、エキナセアサプリメントによる過好酸球増加症と診断された (PMID:20890257)
・45歳男性 (トルコ) が、風邪のためにエキナセアを1,500 mg/日、約1ヶ月間摂取したところ、倦怠感、黄疸を生じ、肝酵素 (ALT、AST、ALP、γ-GTP) 、ビリルビンの上昇、血清IgG、抗平滑筋抗体陽性を示し、エキナセアの摂取中止により回復したため、エキナセア摂取による急性胆汁うっ滞型自己免疫性肝炎と診断された (PMID:18249315)
・2歳女児 (ニュージーランド) が、エキナセア含有製品2種類 (エキナセア3.5 mg/5 mL含有液を0.5〜1.0 mL/日、エキナセア200 mg含有タブレットを半分/日、合わせてエキナセア総摂取量100.7 mg/日) を2週間摂取したところ、黄疸、倦怠感、軟便、食欲不振を伴う急性肝不全を発症した (PMID:25288248)
・44歳男性 (ギリシャ) が、インフルエンザ様症状のためにエキナセア根含有の錠剤600 mg/日を5日間摂取したところ、疲労を訴え受診。Naranjo algorithm (有害事象と薬物の因果関係評価指標) は7 (probable) であったため、摂取したエキナセアが原因と考えられる急性胆汁うっ滞性肝炎と診断された (PMID:261196446)
・紅斑、灼熱感を伴う再発性顔面浮腫をたびたび経験していた61歳男性 (デンマーク) が、免疫機能向上のためにエキナセア製品を摂取し始めたところ、頻繁に症状が出現するようになり受診。パッチテストとこれまでの経験からセスキテルペンラクトンのアレルギーと診断され、エキナセア製品の利用により増悪したものと考えられた (PMID:25711432)
・25歳男性 (トルコ) が、精力増強のためエキナセアとその他多数の成分 (ベニバナ、花粉、イラクサ、クロタネソウ、ショウガ、カヤツリグサ、ナツメグ、ビタミンC、β-グルカン) を含むハーブ製品2種類を1日3回、2週間摂取したところ (摂取量不明) 、左腕から四肢へ広がる虚弱、麻痺、顔面麻痺を呈し、急性散在性脳脊髄炎と診断され、加療により改善した (PMID:27308086)
・高血圧、橋本病、良性白血球減少症、頸部関節症の既往歴がある63歳女性 (アルゼンチン) が、頸部の痛みの改善目的で免疫活性化を謳ったハーブ製品 (エキナセア45 mg、キャッツクロー37.5 mg、パウ・ダルコとウミオオバコ30 mg含有) を15日間摂取したところ、無気力、姿勢の不安定などを生じ受診。急性脱髄性疾患と診断され、治療を行ったが、6日後に顔面麻痺、意識障害などを生じ、意識は回復したものの四肢麻痺の改善はみられず、2年後に敗血性ショックにより死亡した (PMID:21738505)

・1987〜2006年にスウェーデン医薬品庁 (Swedish Medical Products Agency) に寄せられた代替医療に関連する有害事象報告778件のうち、エキナセアによるものが最も多く (8.1%) 、次いでエキナセアとシベリアンニンジン (Eleutherococcussenticosus) 、アダトーダ (Adhatodavasica) の併用によるものが多かった (7.3%) (PMID:19650152) 。症状は発疹、蕁麻疹、血管浮腫、肝酵素の上昇、アナフィラキシーなど。

禁忌対象者

・進行性の全身性疾患 (結核や白血病、膠原病、多発性硬化症など) 患者の摂取は禁忌(58) (22) 。

医薬品等との
相互作用

<ヒト>
・22〜48歳の健康な成人13名 (平均31歳、アメリカ) を対象としたオープンラベル試験において、エキナセア (E. purpurea) 500 mg×3回/日を28日間摂取させたところ、フェキソフェナジンの代謝 (P糖蛋白の活性) に影響は与えず、ミダゾラムの血中濃度を低下させた (CYP3A活性の誘導) (PMID:20653355)
・非小細胞肺がんの61歳男性 (アメリカ) がシスプラチン、エトポシドの服用と化学放射線療法にて治療中にエキナセアを摂取し、血小板減少を呈して入院、輸血が必要となった。エキナセア摂取を中止した後に同様の化学療法を受けた際には輸血が必要な程の血小板減少は認められなかったことから、エキナセアによるエトポシド (CYP3A基質) の代謝阻害によるものと考えられた (PMID:22607644)
・エキナセアはワルファリンの代謝を促進し、血中濃度を低下させたが、血小板凝集能には影響を与えなかったという予備的な見解がある (94) 。
<試験管内・動物>
・動物実験 (ラット) において、エキナセア (E. purpurea) のエタノール抽出物の10日間摂取は、肝臓のCYP1A2遺伝子発現に影響を与えなかったが、CYP1A1、CYP2D1の誘導、CYP3A1、CYP3A2の阻害、CYP2D2、CYP2C6のわずかな阻害を示した (PMID:20374973)
・in vitro試験 (ヒト肝細胞) において、エキナセア抽出物はCYP2D6活性を阻害した (PMID:17214607)
・in vitro試験 (スーパーソーム、ヒト肝ミクロソーム) において、エキナセアはCYP2C9活性を阻害した (PMID:24730468)
・in vitro試験 (スーパーソーム) において、エキナセア抽出物はCYP1A2、CYP2C19、CYP2D6、CYP3A4活性を阻害した。また、エキナセア抽出物中のアルキルアミド類はCYP1A2活性に影響を与えなかったが、CYP2C19、CYP2D6、CYP3A4活性を阻害した (PMID:17430641)
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム) において、エキナセアはタモキシフェンの代謝を阻害した (PMID:25153228)
・in vitro試験 (ヒトCYP3A4 タンパク、Caco-2細胞) において、エキナセア抽出物はCYP3A4、P-糖タンパク質の活性を阻害した (PMID:18331390)
・in vitro 試験 (ヒトCYP2C8タンパク) において、エキナセア水抽出物はCYP2C8活性をわずかに抑制した (PMID:27695271)
・in vitro試験 (ヒト胎児腎細胞) において、エキナセア抽出物は、有機アニオン輸送ポリペプチド2B1活性を阻害した (PMID:16415120)
・in vitro試験 (HepG2細胞) において、エキナセア抽出物およびエキナセア中のアルキルアミド類はCYP3A4のmRNA発現に影響を与えなかった (PMID:19906827)
<理論的に考えられる相互作用>
・ヒトのCYP1A2の働きを阻害するため、カフェインやこの酵素によって代謝される薬の血中濃度を上昇させる可能性がある (94) 。
・免疫抑制剤の効果を阻害する可能性がある (94) 。
・小腸のCYP3A4の働きを阻害するという予備的な見解があるため、エトポシドの同時摂取は、エトポシドの毒性や副作用の可能性を高める可能性がある (94) 。

動物他での
毒性試験

1.LD50 (半数致死量)
・E.purpurea搾汁液を投与:ラット経口15 g/kg以上、ラット腹腔内5 g/kg以上、マウス経口30 g/kg以上、マウス腹腔内10 g/kg以上 (91) 。
2.TDLo (最小中毒量)
・E.purpurea搾汁液を投与:ヒト経口(間欠的)1.197 mL/kg/7日 (91) 。
・E.purpurea根エタノール抽出物を投与:マウス経口 110.1 mg/kg/2日 (91) 。
・E.purpurea抽出液を投与:マウス経口 (間欠的) 8,400 mg/kg/28日、マウス経口 (間欠的) 28,000 mg/kg/28日、ラット経口 (間欠的) 16,800 mg/kg/4週 (91) 。
・E.purpurea全草エタノール抽出物を投与:ラット経口 (間欠的) 700 mg/kg/7日 (91) 。
・E.angustifolia全草エタノール抽出物を投与:ラット経口 (間欠的) 700 mg/kg/7日 (91) 。
3.その他
・受精率低下を引き起こす可能性がある (94) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・根、地上部、種子:クラス1 (22) 。

総合評価

安全性

・アレルギー症状が起こることがある。
・進行性の全身性疾患には禁忌。
・授乳中は使用を避ける。
・自己免疫疾患では用いるべきではない。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・風邪などの上気道感染の治療に有効性が示唆されているが、予防には効果がないことが示唆されている。生殖器のヘルペス感染には、効果がないことが示唆されている。

参考文献

(20) ハーブ大百科 誠文堂新光社 デニ・バウン
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(23) 天然食品・薬品・香粧品の事典 朝倉書店 小林彰夫ら 監訳
(25) クリニカル・エビデンス日本語版 日経BP社 日本クリニカル・エビデンス編集委員会
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(58) The Complete German Commission E Monographs
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