健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

クロレラ [英]Chlorella [学名]Chlorella pyrenoidosa、Chlorella vulgarisなど

概要

クロレラは淡水に生息する緑藻の一つで、中国語名は「緑藻」。直径2〜10μmの球形あるいは楕円体の単細胞性で、クロロフィル (葉緑素) やタンパク質に富み、ビタミンB2、鉄、マグネシウムなどの栄養素を含むことから、微生物食糧のひとつとして注目されてきた。最近では、青汁などの健康食品として利用されている。俗に、「免疫能を向上させる」「コレステロールや糖質の吸収を抑制する」「貧血によい」「がんを予防する」などと言われているが、ヒトでの有効性については信頼できるデータが見当たらない。安全性については、下痢、疝痛、ガス、吐き気、喘息やアナフィラキシーなどのアレルギー症状のほか、クロロフィルの分解産物であるフェオホルバイドを原因とする光過敏症 (皮膚障害) を起こすことが報告されている。そのため、厚生労働省より「フェオホルバイド等クロロフィル分解物を含有するクロレラによる衛生上の危害防止について」通知が出されている。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・藻類・エキスは「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される (30) 。
・クロレラ末は食品添加物 (着色料) としての使用が認められている。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・タンパク質、脂質 (多価不飽和脂肪酸) 、クロロフィル、カロテノイド、ビタミン12、ビタミンK、ミネラルを含む (94) 。
・免疫賦活作用を持つ、ガラクトース、ラムノースおよびアラビノースを主成分とする多糖類/タンパク質複合体を含む (94) 。
・クロレラを摂ると血中ビタミンB12レベルを上げることが示唆されている (94) 。
・クロレラは、そのままでは消化がよくないため、物理的もしくは化学的な方法で細胞壁を破壊し栄養剤として用いられている (101) 。
・クロレラ成長因子 (CGF: Chlorella Growth Factor) が有効成分とされることもあるが、熱水抽出物 (CVE: Chlorella vulgaris extracts) との区別は明らかではなく、その組成は原材料により異なる。
・(公財) 日本健康・栄養食品協会 (JHFA) が、「クロレラ食品」「クロレラ加工食品」「クロレラ加工複合食品」の製品規格基準を設定している。

分析法

・クロレラ摂取が誘発する光過敏症の原因物質であるフェオフォーバイドについて、HPLCを用いた測定法が報告されている (PMID:4009416)

有効性








循環器・
呼吸器


RCT
・高コレステロール血症の成人63名 (試験群33名、平均48.2±1.4歳、韓国) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、クロレラ5 g/日を4週間摂取させたところ、総コレステロール、トリグリセリド、VLDL、non HDLコレステロールの低下促進とHDLコレステロール/トリグリセリド比の増加促進がみられ、血清カロテノイド組成においてルテインやα-カロテンの上昇促進、β-カロテンの低下抑制が認められた (PMID:24920270)
・20〜65歳の健康な喫煙男性52名 (試験群28名、平均35.39±1.22歳、韓国) を対象にした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、クロレラ6.3g/日 (錠剤18錠分) を6週間摂取させたところ、酸化的損傷の指標である血漿抗酸化ビタミンレベル、過酸化脂質レベル、酸化ストレスへの影響は認められなかった (PMID:19660910)
・若者10名 (平均21.3±0.3歳、日本) を対象とした二重盲検クロスオーバー無作為化プラセボ比較試験において、クロレラ錠 (15錠×2回/日) を4週間摂取させたところ、サイクリング中の最大酸素摂取量の増加促進が認められた (2015159924) 。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当たらない。

糖尿病・
内分泌

調べた文献の中に見当たらない。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当たらない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当たらない。

免疫・がん・
炎症

RCT
・50歳以上の健康成人123名 (カナダ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、クロレラ200 mg/日 (41名、平均58歳) または400 mg/日 (40名、平均57歳) を28日間摂取させたところ、インフルエンザ免疫に対する影響は認められなかった (PMID:12874157)
・何らかの疾患を持っている成人51名 (試験群28名、平均36.3±1.82歳、韓国) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、クロレラ5 g/日を8週間摂取したところ、細胞性免疫を制御するIFN-γ、IL-1β、IL-12や、NK細胞の活性の増加促進が認められた (PMID:22849818)

骨・筋肉

調べた文献の中に見当らない。

発育・成長

調べた文献の中に見当たらない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

調べた文献の中に見当らない。

安全性

危険情報

<一般>
・通常の食品として短期間、摂取する場合には安全性が示唆されているが、他の使用法では安全性に関して十分な情報がない (94) 。
・有害事象としては、光過敏症、職業性喘息、疲労が知られている (94) 。
・長期間の使用によりマンガン誘導性パーキンソン病を発症する可能性がある (94) 。
・クロレラは易感染患者において病原性細菌叢を起こす可能性があるため、慎重な使用もしくは避ける (94) 。
・クロレラ加工品には、クロロフィルの分解産物で光過敏症 (皮膚障害) の原因となるフェオホルバイドが含まれることがあり、厚生労働省から「フェオホルバイド等クロロフィル分解物を含有するクロレラによる衛生上の危害防止について (昭和56年5月8日環食第99号)」という通知が出されている。

<妊婦・授乳婦>
・妊娠中・授乳中の摂取に関しては、安全性に関して十分な情報がないため、使用を避ける (94) 。

<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。

<その他>
・免疫機能を活性化する可能性があるため、自己免疫疾患 (多発性硬化症、全身性エリテマトーデス、関節リウマチなど) 患者は使用を避ける。
・C型慢性肝炎の患者は鉄過剰を起こしやすいことから鉄制限食療法が実施されるが、クロレラの製品には鉄を多量に含有するものがあり、注意が必要 (PMID:17048058)
・カビに敏感な人は、クロレラアレルギーを起こす可能性がある (PMID:2252158)

<被害事例>
クロレラ含有製品摂取との関係が疑われる健康被害が報告されている。
・44〜71歳5名 (男性1名、女性4名、日本) がクロレラ錠を15〜50錠/日、3週間〜1年間 (1例は摂取量不明) 摂取した後に、顔や手の甲に発疹や紅斑、浮腫が出現し、クロレラによる光過敏症と診断された (PMID:6735553)
・昭和51〜55年の邦文6皮膚科雑誌から薬疹報告192例を集め分析したところ、光線過敏症薬疹46例中クロレラによるものが14例あった (1983263758) 。
・静岡県内の皮膚科医34病院を対象としたアンケート調査で、クロレラが光線過敏症の原因として多数あげられた (1997002387) 。
・75歳男性 (日本) がクロレラ製品3種を1年間摂取し、皮脂欠乏性湿疹の悪化、嘔気、食欲低下を示した (2004276898) 。
・アトピー性皮膚炎の既往歴のある17歳男性 (日本) がクロレラエキス錠を30錠/日、1ヶ月間、クロレラエキスを30 mL/日、2ヶ月間服用したところ、肝機能障害を伴う皮疹の悪化と診断された (1998086482) 。
・68歳女性 (日本) がクロレラ錠を摂取し、紅斑・丘疹型の皮疹が出現した (1998086482)。
・スギ花粉症のある67歳女性 (日本) が、内服していたクロレラによる発疹が出現、扁平苔癬と診断された (1999102794) 。
・74歳男性 (日本) がクロレラ製剤の服用により、発熱と肝機能異常を認め、肝機能障害と診断された (1999231962) 。
・熱性痙攣の既往症のある9歳男児 (日本) が、市販クロレラ食品を2ヶ月間摂取し、急性肝不全を発症した (1998065096) 。
・15歳女性 (日本) が、全身倦怠感、嘔気、眼球粘膜の黄染、黄疸、肝機能障害を認め、内服していたクロレラによる急性肝炎と診断された (2005222152) 。
・職業的にクロレラに数週間程度暴露されていた44歳女性 (シンガポール) が、鼻炎や咳、痰、息切れ、喘鳴などの症状を呈し、クロレラによる職業性喘息と診断された (PMID:7972986)
・子宮内膜症の既往歴がある48歳女性 (アメリカ) が、クロレラ製品200 mg/日を2ヶ月間摂取したところ、2週間目頃から異常行動、誇大妄想、電気を消して眠れないなどの精神症状を呈した。摂取中止と加療により改善したが、クロレラ製品を約1ヶ月間再摂取したところ、再び症状が出現し入院した。Naranjo score が8 (highly probable) であったため、クロレラ製品による急性精神病と診断された (PMID:23680061)
・慢性腎炎のある65歳男性 (日本) が、約1年間クロレラを摂取したところ、半年前より凄痒性皮疹が出現。初診時には、癒合傾向の紅斑や拇指頭大の水疱、口腔内小水疱もみられた。ヨードカリ・クロレラ貼布試験で陽性を示したことから、クロレラ誘発性の類天疱瘡と考えられ、加療により改善した (1985009729) 。
・白内障の69歳女性 (日本) が、健康のために1年前からクロレラを10錠/日摂取したところ、顔面や耳介、顎、前胸三角部に軽い落屑を伴った浮腫性紅斑と手背から前腕にかけて落屑と軽い浸潤を触れる紅斑が見られた。光線テストにより陽性が認められたことから、クロレラ内服による光線過敏症と診断。摂取中止と加療により改善した (1986009150) 。
・42歳女性 (日本) が、2年前よりクロレラと半年前から苓桂朮甘湯を摂取したところ、上腹部不快感、食欲不振、黄疸が出現したことから受診。DLSTでクロレラに強陽性を示し、中心静脈を中心とする肝細胞壊死と巣状壊死の散見を認めたため、クロレラによる急性肝炎回復期と診断された (1991144969) 。
・幼少より軽度のアトピー性皮膚炎の28歳女性 (日本) が、クロレラを1ヶ月摂取したところ、紅皮症状となり受診。DLSTで、摂取5分で掻痒感を伴う全身発赤が出現し、クロレラ錠による紅皮症型の中毒疹と診断された。摂取中止と加療により改善した (1993207244) 。
・アトピー性皮膚炎とうつ傾向の15歳男性 (日本) が、クロレラを10錠/日摂取したところ、摂取開始2週間で顔面等に脱色素斑と色策沈着が出現し、全身にアトピー性皮膚炎による皮疹の増悪、瘙痒感の増強も認められた。貼布試験、光貼布試験、内服照射試験は陰性のため、クロレラによる白斑黒皮症が疑われ、摂取中止により改善した (1995023848) 。
・高血圧症、脂質異常症と診断され薬剤内服中の67歳女性 (日本) が、健康維持の目的で数年来クロレラの錠剤とエキスを摂取したところ、両側前腕と下肢仲側に小豆大の浸潤ある淡紅褐色斑が多発し落屑が出現。皮膚生検を行ったところ、基底層の液状変性が著明で真皮血管周囲の炎症性細胞浸潤があり扁平苔癬と診断された。また、パッチテストでクロレラは陽性反応であった。摂取中止と加療により改善した (1996054941) 。
・56歳女性 (日本) が、1ヶ月前からクロレラを摂取したところ、顔面と上肢に瘙痒を伴う紅斑が出現し、全身へひろがったため受診。クロレラによるパッチテストは陰性だったが、DLSTは陽性を示したため、クロレラによる播種状紅斑丘疹型の薬疹と診断された。摂取中止および加療により回復した (1999020885) 。
・高血圧を指摘され投薬中の74歳男性 (日本) が、健康増進を目的にクロレラを摂取していたところ、四肢に力が入りにくくなり、低カリウム性四肢麻痺と診断され入院。DLSTの結果からクロレラが原因物質と考えられ、生検により尿細管間質性腎炎像が認められた (2000035634) 。
・熱性けいれんのため3〜8歳までフェノバルビタールを服用していた9歳男児 (日本) が、約2ヶ月前よりクロレラを朝食時に9錠摂取していたところ、意識障害を起こし入院。意識の譜妄状態は、第6病日に改善。肝生検で中心静脈周囲を中心とした肝細胞壊死と核分裂像や肝細胞の再生像を認め、DLSTによりクロレラのみ強陽性を示したことから、クロレラによる肝不全と考えられた (1998113266) (2000100118) (2004102733)。
・69歳女性 (日本) が、1年前より健康食品としてクロレラを摂取していたところ、5ヶ月後より全身に痒い発疹が出現し受診。クロレラの貼付試験が陽性であったためクロレラによる扁平苔癖型薬疹と診断された。摂取中止により約4週間で皮疹は消退した (2000232880) (2000139164) (2001022551) 。
・61歳男性 (日本) が、クロレラ30錠/日を4〜5回不定期に摂取したところ、左上眼瞼の腫脹が起きたため眼科にてステロイド点眼と外用の処方を受けたが、顔面や手背にかゆみを伴わない丘疹が現れ、腫脹も増悪した。皮膚科にて光線テストをしたところ、UVAに対する著明な光線過敏を認めたため、クロレラによる光線通敏症と診断された。摂取中止により改善した (2000265906) 。
・腎がんにて右腎摘出をし、糖尿病、脳梗塞の既往歴のある61歳男性 (日本) が、ダオニール錠 (経口血糖降下剤) とアシノン (H2受容体拮抗剤) 、バファリン (鎮痛剤) 、2年前から1ヶ月前までクロレラを摂取していたところ、外来検査にて肝機能障害を指摘され入院。薬剤を中止してインスリンヘ変更したところ、肝機能は徐々に改善。再び薬剤を要しても肝機能は正常であった。薬剤リンパ球刺激試験にて、クロレラ陽性であったことから、クロレラによる薬剤性肝機能障害と考えられた (2003030607)。
・糖尿病性腎症による慢性腎不全のため血液透析をしている62歳男性 (日本) が、健康増進のためにクロレラ60粒/日 他8種類のサプリメントを服用していたところ、書字障害、歩行障害、緻密動作障害が出現。頭部MRI検査により両側大脳基底核に異常所見が認められ、血清及び髄旗中Mn濃度の上昇が見られた。クロレラはMn含有量が非常に多いため、クロレラ長期大量摂取が原因の慢性Mn中毒によるmanganese parkinsonismと診断された (2003319006) 。
・75歳男性 (日本) が、健康食品を摂取したところ、体に瘙痒を伴う皮疹を認め治療したが軽快再燃を繰り返した。DLSTからクロレラ陽性であったことから、クロレラによる中毒疹であり、摂取中止後は改善した (2005167153) 。
・報告例はごく少ないが、急性肝不全の報告もある (2006138747) 。
・生後5ヶ月時から肝機能障害が続いている1歳1ヶ月の男児 (日本) が、クロレラを摂取していた母親の母乳 (混合栄養) と感冒薬を継続したところ、肝機能障害、胆汁鬱滞、CMV (サイトメガロウイルス) 初感染と診断された。DLST試験は陽性であったことから、母乳を介したクロレラによる慢性肝機能障害にCMV初感染による急性増悪が考えられた。クロレラを含め全ての薬剤を中止したところ、肝機能は改善した (2008134643) (2008276640) 。
・クロレラ製品を20〜30錠/日摂取している乾癬治療中の48歳男性 (日本) が屋外に3時間いたところ、翌日から顔面や頸部にかゆみを伴う皮疹が現れ受診。クロレラによる光線過敏症診断され、加療により回復した(2010148398) 。
・10年前からクロレラを摂取していた54歳女性 (日本) が、4年前から皮膚の色が徐々に黄色くなってきたため受診。血清βカロテンの上昇が見られたため、クロレラによる、高カロテン血症性の柑皮症と診断された。摂取中止により回復した (2014391763) 。
・右中大脳動脈領域の脳塞栓症を発症し、ワルファリン療法を受けていた75歳男性 (日本) が、安定していたトロンボテスト値が急上昇したため問診すると、数週間前からクロレラ (6 g/日) を飲んでいたため、ワルファリン投与量を増量し安定した (PMID:8777808)
・36歳女性 (日本) がクロレラとスクワレンを3日間摂取後、体幹と四肢に紅斑と小水庖が多発した。パッチテストでスクワレン陰性、DLSTはスクワレン陰性、クロレラ陽性であり、加療により回復した (2010031051) 。
・83歳男性 (日本) がクロレラ摂取1ヶ月半後から体幹と四肢に紅斑が多発した。パッチテストでクロレラ陽性で、加療により回復した (2010031051) 。
・57歳男性 (日本) がニンニクを数日食べ、クロレラを1日飲んだところ、体幹中心に紅斑が多発し小膿庖も散在した。DLSTではニンニクとクロレラが陽性であり、加療により回復した (2010031051) 。
・虫垂切除と子宮全摘、肝切除の62歳女性 (日本) が、10年前から (検査1ヶ月前まで) 栄養補助栄養水と1年前からクロレラ飲料を摂取していた。便潜血陽性のため受けた全大腸内視鏡検査で、盲腸からS字結腸にかけて血管透見不良と顆粒状粘膜を呈しており、再診でも同様の結果となったため、クロレラ飲料の関与が疑われた膠原線維性大腸炎と診断された (2012006971) 。
・糖尿病性腎症による透析中の62歳男性 (日本) が、クロレラエキスを12g/日、タロ抽出物 (2.5 g/日) 、セリ科植物 (4 g/日) 等を摂取していたところ、歩行障害と構音障害を訴え受診。血清や脳脊髄液に高値のMnが検出され、脳MRI検査によりマンガン誘発性パーキンソン病と診断された。加療により回復した (PMID:16183431)
・3ヶ月間200 mg/錠のクロレラを10錠/日 飲んでいた11歳男児 (韓国) が、健康診断で糖尿、タンパク尿、白血球尿を指摘されたため、検査をしたところ急性尿細管間質性腎炎が疑われ、加療により回復した。皮膚試験によりクロレラが陽性であったため、クロレラをアレルギー源とした急性尿細管間質性腎炎と考えられた (PMID:17273860)

・クロレラおよびスピルナを主成分とする製品から鉛 (0.07〜0.75 ppm) 又はカドミウム(0.08〜0.16 ppm) 、アルミニウム (1.27〜6.77 mg/g) 、鉄 (291〜959 ppm) 、マンガン (19.6〜168 ppm) が検出された (1999118171) (1991097390) 。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当たらない。

医薬品等との
相互作用

<ヒト>
・ワルファリン療法中の75歳男性 (日本) がクロレラを6 g/日、数週間摂取、63歳男性がクロレラ (製品、摂取量不明) を1ヶ月間摂取したところ、治療域で安定していたトロンボテスト値が上昇した (1996062975) (2004256188) 。※トロンボテスト値=ビタミンK依存性の血液凝固因子に関する検査結果で、ワルファリン治療の指標になるもの。
・健常成人男性6名 (22〜37歳、日本) に、クロレラ含有錠剤9 g (クロレラエキス22〜30%含有) を単回摂取させたところ、血中ビタミンK1濃度が摂取4時間後に上昇し、24時間後に元の値に戻った (1998049621) 。

<理論的に考えられる相互作用>
・ビタミンKが含まれるため、ワルファリンなど抗血液凝固薬の作用を減弱させることが考えられる (94) 。
・免疫機能を活性化する可能性があるため、免疫抑制剤の作用を阻害する可能性がある (94) 。
・ヨウ素が含まれるため、ヨウ素に敏感な人はクロレラアレルギーを起こす可能性がある (94) 。

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
・クロレラ乾燥物を投与:マウス経口 (間欠的) 500 mg/kg/10日 (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・通常の食品として短期間、摂取する場合には安全性が示唆されているが、他の使用法では安全性に関して十分な情報がない。有害事象としては、下痢、疝痛、ガス、吐き気、光過敏症、喘息やアナフィラキシーなどアレルギー症状も報告されている。
・妊娠中・授乳中の摂取に関しては、安全性に関して十分な情報がないため、使用を避ける。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・ヒトでの有効性については、調べた情報に十分なデータが見当たらない。

参考文献

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