健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

ギムネマ・シルベスタ 、ギムネマ [英]Gurmar、Gur-Mar、 Gymnema [学名]Gymnema sylvestre (Retz.) R. Br.ex Schult.

概要

ギムネマ・シルベスタは、中国南部、台湾、インドなどに分布する常緑つる性植物である。主に糖尿病の症状に対して、古くから使用されてきた。ギムネマ・シルベスタの中国語名は「武靴葉」である。俗に、「糖分の吸収を抑える」「血糖値の上昇を抑える」といわれるが、ヒトにおける有効性や安全性については信頼できる十分なデータが見当らない。その他、詳細については、「すべての情報を表示」参照。

法規・制度

・葉は「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料) 」に区分される (30) 。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・ギムネマ・シルベスタ葉はギムネマ酸 (gymnemic acid) やgymnemoside、gurmarin、コンズリトール (conduritol) 、ギムネマシン (gymnemasin) 、ギムネマサポニン(gymnemasaponin) などを含む (94) 。

分析法

-

有効性








循環器・
呼吸器


調べた文献の中に見当らない。


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当らない。

糖尿病・
内分泌

一般情報
・インスリンあるいは経口血糖降下剤を用いているI型またはII型糖尿病患者において、ギムネマ・シルベスタ製剤を併用すると、より血糖値やグリコシル化ヘモグロビンを低下させるとの予備的な報告がある (94) 。また、複数の報告をシステマティックレビューした結果、ギムネマ・シルベスタは血糖値低下作用を持つことが示唆され、ほとんどの研究ではII型糖尿病患者が対象となっていた (65) 。しかし、これらの現象については、さらなる検証が必要である (94) 。

生殖・泌尿器

調べた文献の中に見当らない。

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当らない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当らない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当らない。

発育・成長

調べた文献の中に見当らない。

肥満

調べた文献の中に見当たらない。

その他

調べた文献の中に見当たらない。





試験管内・
動物他での
評価

・糖尿病ラットを用いた実験では、ギムネマ・シルベスタ葉のアルコール抽出物を200 mg/kg経口投与すると、血糖値が低下し血漿インスリン濃度が上昇したが、50〜100 mg/kg投与では影響が認められなかった (PMID:14527818)
・ラットを用いた実験では、ギムネマ・シルベスタ水抽出物を経口摂取させると、体重と中性脂肪が低下したが、コレステロール値には影響がなかった (PMID:16691318)
・市販されているギムネマ・シルベスタ5製品(原材料表記は全てギムネマ・シルベスタ乾燥葉のみ)を茶葉3.0 g相当量/10 g体重、マウスに経口投与したところ、血糖上昇抑制効果が認められたのは1製品のみであり、原料植物の種類や使用部位、品質 (産地や採取時期の違いによるギムネマ酸含有量の違い等) によって違いが生じる可能性が示唆された (2003180845) 。

安全性

危険情報

<一般>
・ギムネマ・シルベスタを適切に摂取することは安全性が示唆されている (94) 。
・健常成人13名に0.5 gのギムネマ・シルベスタを摂取させたところ、投与60分後までは甘味麻痺作用が生じたが、12名が胃部不快感・吐き気などの有害事象を訴え、次回の服用を拒んだ (19971221717) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中・授乳中の使用の安全性については十分な情報がないため避ける (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<被害事例>
・24歳女性 (日本) が、ダイエット目的にギムネマ茶を3回/日、2ヶ月程度摂取したところ (摂取量不明) 、掻痒性皮疹が出現した。パッチテストでギムネマ抽出物質が、DLST試験でギムネマ茶およびトリテルペン系サポニン (ギムネマ抽出物質) が陽性であり、内服誘発試験での再発を確認したため、ギムネマ茶に含まれるトリテルペン系サポニンによる扁平苔癬と診断された (77) 。
・II型糖尿病でアセタゾラミドを2年間服用していた60歳女性 (イスラエル) が、ギムネマ茶を摂取 (3回/日、摂取量不明) したところ、7日目より虚弱、疲労、黄疸、食欲不振、体重減少が出現し、10日で摂取を止めたが、7日後に入院、薬剤性肝機能障害と診断された (PMID:20856101)
・41歳女性 (日本) が、ギムネマを含むサプリメントを長期摂取したところ (摂取量等不明) 、味覚低下および口腔内乾燥が生じて医療機関を受診、血清鉄値の低下が認められた。当該製品の摂取中止により血清鉄値が上昇し、味覚障害も回復したため、当該製品の長期摂取に起因した味覚障害と診断された (2012314154) 。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当らない。

医薬品等との
相互作用

<試験管内・動物>
・動物実験 (ラット) において、ギムネマ・シルベスタのエタノール抽出物はトルブタミド (糖尿病治療薬:CYP2C9基質) の血中濃度 (Cmax、AUC) 低下、クリアランス (CL) 増加、フェナセチン (鎮痛薬:CYP1A2基質) の血中濃度増加、クリアランス低下を示したが、アムロジピン (高血圧症、狭心症治療薬:CYP3A4基質) には影響を与えなかった (PMID:29042257)
・in vitro試験 (ヒト肝ミクロソーム)において、ギムネマ・シルベスタ葉のクロロホルム抽出物はCYP1A2、CYP3A4の活性を阻害したが、CYP2C9、CYP2D6、CYP2C8の活性には影響を与えなかった。酢酸エチル抽出物はCYP1A2、CYP2C9、CYP3A4の活性を阻害したが、CYP2D6、CYP2C8の活性には影響を与えなかった。メタノール抽出物はCYP2C8の活性を阻害したが、CYP1A2、CYP2C9、CYP2D6、CYP3A4の活性には影響を与えなかった。水抽出物、n-ヘキサン抽出物、デアシルギムネミン酸はいずれのCYPにも影響を与えなかった (PMID:27761064)
・in vitro試験 (ラット肝ミクロソーム)において、ギムネマ・シルベスタ葉抽出物によるCYP1A2、CYP2C9、CYP2D6、CYP3A4への影響を検討したところ、エタノール抽出物はCYP1A2活性を、エタノール抽出物酸画分はCYP1A2、CYP3A4活性を、水抽出物酸画分はCYP1A2、CYP2C9、CYP2D6活性を阻害した (PMID:29019074)
<理論的に考えられる相互作用>
・インスリンや糖尿病治療薬を使用している患者では、ギムネマ・シルベスタを使用する場合血糖値が下がりすぎないようモニターする必要がある (94) 。臨床検査で血糖値に影響を与えることがある (94) 。

動物他での
毒性試験

1.TDLo (最小中毒量)
・ギムネマ・シルベスタ葉抽出物を投与:ラット経口 (間欠的) 2.3 g/kg/10週 (91) 。
2.その他
・ラットにギムネマ・シルベスタ葉抽出物1%添加飼料 (平均で雄504 mg/kg/日、雌563 mg/kg/日) を52週間連続摂取させたところ、毒性変化は認められなかった (2004140840) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・葉:クラス1 (22)。

総合評価

安全性

・適切に摂取する場合、安全性が示唆されている。
・妊娠中・授乳中の使用の安全性については十分な情報がないため、使用を避ける。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・調べた文献に十分な情報が見当たらない。

参考文献

(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(65) Cochran Library
(1997122171) 九州薬学会会報. 1996; 50:89-94
(2003180845) 医学と薬学. 2003; 49(1):73-6
(2004140840) 食品衛生学雑誌. 2004; 45(1):8-18
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(PMID:14527818) Pharmacol Res. 2003 Dec;48(6):551-6.
(PMID:16691318) Mol Cell Biochem. 2007 May;299(1-2):93-8.
(77) いわゆる健康食品・サプリメントによる健康被害症例集 同文書院 小澤明ほか
(PMID:20856101) Am J Med Sci. 2010 Dec;340(6):514-7.
(2012314154) Biomedical Research on Trace Elements.2012:23巻2号;158.
(94) Natural Medicines
(PMID:27761064) Pharmacogn Mag. 2016 Jul;12(Suppl 4):S389-S394.
(PMID:29042257) Chem Biol Interact. 2017 Dec 25;278:141-151.
(PMID:29019074) Eur J Drug Metab Pharmacokinet. 2018 Apr;43(2):227-237.

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