健康食品等の素材情報データベース

注意!(1) データの無断転用,引用、商用目的の利用は厳禁.(2) 以下の情報は現時点(最終更新日時)で調査できた素材の科学論文情報です. 実際に販売されている商品に以下の素材が含まれているとしても,その安全性・有効性がここに紹介した情報と一致するわけではありません.(3) 詳細情報として試験管内・動物実験の情報も掲載してありますが,この情報をヒトに直接当てはめることはできません.有効性については,ヒトを対象とした研究情報が重要です.(4) 医療機関を受診している方は,健康食品を摂取する際に医師へ相談することが大切です.「健康食品」を利用してもし体調に異常を感じたときは、直ぐに摂取を中止して医療機関を受診し,最寄りの保健所にもご相談下さい.

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項 目

内 容

名称

グアバ、シジュウム、バンジロウ [英]Guava、Common guava [学名]Psidium guajava L.

概要

グァバは、熱帯アメリカ原産の高さ4 m未満の常緑低木で、春〜初夏に直径2.5〜3 cmの白色の花をつける。果実は9月頃、黄色に熟し、ジュース、ジャムなどとして使用される。グァバの中国語名は「番石榴」である。葉を用いたグァバ茶が、俗に、「血糖によい」「腹痛によい」「花粉症によい」などといわれるが、ヒトでの有効性については十分なデータが見当たらない。果実を食品として摂取した場合はおそらく安全であるが、サプリメントとして過剰に摂取した場合の安全性については十分なデータが見当たらない。その他、詳細については、「すべての情報を表示」を参照。

法規・制度

・グァバ (バンカ/バンザクロ/バンジロウ/バンセキリュウ) の果実、果皮、葉は「医薬品的効能効果を標ぼうしない限り医薬品と判断しない成分本質 (原材料)」に区分される (30) 。
・グァバ茶ポリフェノールを関与成分とし「食後の血糖値が気になる方に適する」保健用途の表示ができる特定保健用食品が許可されている。

成分の特性・品質

主な成分・性質

・果実、葉にはタンニン、フラボノールのケルセチン、guajaverin、ビタミンC、カロテノイドなどを含む (7) (29) (94) 。また精油 (リモネン、カリオフィレンなど) を含む (94) 。

分析法

・葉のフラボノール配糖体、ジフェニルメタン配糖体を高速向流クロマトグラフィー (HSCCC) にて分析した報告がある (PMID:24352020)

有効性








循環器・
呼吸器


RCT
・貧血の子ども28名 (6〜9歳、試験群16名、メキシコ) を対象とした二重盲検無作為化プラセボ比較試験において、グァバジュース300 mL/日 (ビタミンC 200 mg/日含有) を5日/週、10週間摂取させたところ、ヘモグロビン値、血漿フェリチン濃度に影響は認められなかった (PMID:21896877)


消化系・肝臓

調べた文献の中に見当らない。

糖尿病・
内分泌

一般情報
・グァバ茶ポリフェノールを関与成分とし「食後の血糖値が気になる方に適する」保健用途の表示ができる特定保健用食品が許可されている。

生殖・泌尿器

メタ分析
・2015年3月までを対象に8つのデータベースで検索できた無作為化比較試験27報について検討したメタ分析において、ディル (1報) 、ウイキョウ (1報) 、コロハ (1報) 、ショウガ (3報) 、グアバ (1報) 、バレリアン (1報) 、カミツレ (1報) 、シナモン (1報) などのハーブの月経困難症の痛みに対する効果は、報告数が少なく試験の質が低いため、結論づけることができなかった (PMID:27000311)

脳・神経・
感覚器

調べた文献の中に見当らない。

免疫・がん・
炎症

調べた文献の中に見当らない。

骨・筋肉

調べた文献の中に見当らない。

発育・成長

調べた文献の中に見当らない。

肥満

調べた文献の中に見当らない。

その他

調べた文献の中に見当らない。





試験管内・
動物他での
評価

・8週齢の雄性ラットに市販グァバ茶の200倍濃縮液2.4 mL/kgを胃内投与したところ、糖質の消化吸収抑制作用は認められなかった (2004210800) 。

安全性

危険情報

<一般>
・果実を食品として摂取した場合はおそらく安全であるが、サプリメントとして過剰に摂取した場合の安全性については十分なデータが見当たらない (94) 。
<妊婦・授乳婦>
・妊娠中・授乳中の摂取についても、果実を食品として摂取した場合はおそらく安全であるが、サプリメントとして過剰に摂取した場合の安全性については十分なデータが見当たらない (94) 。
<小児>
・サプリメントなど濃縮物として摂取する場合の安全性に関して信頼できる十分な情報が見当たらない。
<その他>
・便秘のヒトは慎重に摂取する (7) 。

禁忌対象者

調べた文献の中に見当らない。

医薬品等との
相互作用

<ヒト>
・糖尿病により経口血糖降下薬 (オイグルコン、ベイスンOD) を服用している66歳女性 (日本) が、グァバ茶を併用していたところ (摂取量、期間等の詳細は不明) 、心窩部不快感、吐き気、嘔吐、盗汗 (睡眠時の全身性多量発汗) 、意識障害を生じた。体調不良で食事が摂取できない時もグァバ茶を飲用していたことから、経口血糖降下薬とグァバ茶の併用による低血糖と診断された (2009272503) 。
<試験管内・動物>
・in vitro試験 (recombinant human CYPs) において、グァバ抽出物、グァバ茶ポリフェノール、グァバ茶には、わずかなCYP阻害作用がみられたが、動物実験 (ラット) において、グァバ抽出物およびグァバ茶摂取は肝臓CYP3A1および3A2発現やワルファリンの作用に影響は与えなかった (PMID:22566187)

動物他での
毒性試験

1. LD50 (半数致死量)
・抽出物を投与:ラット経口 > 5 g/kg 、マウス経口 > 5 g/kg (91) 。
2. TDLo (最小中毒量)
・葉のメタノール抽出物を投与:マウス経口50 mg/kg、ラット経口50 mg/kg
・果汁を投与:ウサギ経口4 mL/kg (91) 。

AHPAクラス分類
及び勧告

・参考文献中に記載なし (22) 。

総合評価

安全性

・果実を食品として摂取した場合はおそらく安全であるが、サプリメントなどとして使用した場合の安全性については十分なデータが見当たらない。
・特定保健用食品では、個別に製品ごとの安全性が評価されている。

有効性

(注:下記の内容は、文献検索した有効性情報を抜粋したものであり、その内容を新たに評価したり保証したりしたものではありません。)
・特定保健用食品では個別に製品ごとの有効性が評価されているが、その他、ヒトでの有効性については調べた文献の中に十分なデータが見当たらない。

参考文献

(7) 中薬大辞典 小学館
(30) 「医薬品の範囲に関する基準」(別添2、別添3、一部改正について)
(2004210800) YAKUGAKU ZASSHI. 2004; 124(4):217-23
(2009272503) 日本内科学会関東地方会 2009;564;21
(PMID:22566187) Phytother Res. 2013 Feb;27(2):299-305.
(22) メディカルハーブ安全性ハンドブック 第2版 東京堂出版 林真一郎ら 監訳
(29) 牧野和漢薬草大図鑑 北隆館
(91) Registry of Toxic Effects of Chemical Substances (RTECS)
(PMID:24352020) Molecules. 2013 Dec 16;18(12):15648-61.
(PMID:21896877) J Am Coll Nutr. 2011 Jun;30(3):191-200.
(94) Natural Medicines
(PMID:27000311) Cochrane Database Syst Rev. 2016 Mar 22;3:CD002124.

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